最新版|X(Twitter)のシャドウバンを確認、チェックテストする方法から解除方法

2025年5月22日2025年5月23日

X（旧Twitter）での情報発信は、今や個人の副業から企業のマーケティング施策まで業務成果に直結します。
しかし、突然インプレッションが激減する“シャドウバン（Shadowban）”は、露出機会と売上を同時に奪う見えないリスクで、SNSでビジネスを展開する企業・個人にとって、「投稿が届かない」「インプレッションが激減した」といった事態は大きな痛手です。
本記事では、最新アルゴリズムの傾向、X（旧Twitter）におけるシャドウバンの確認方法、チェックテスト手順、解除方法まで、最新の知見をもとにビジネス視点で解説します。

シャドウバンとは?アカウントが直面する課題

シャドウバンとは、ユーザーに通知されないままツイートの露出が制限される状態を指します。
表面的には通常投稿が可能でも、次のような影響が出るのが特徴です。
Xでは、スパム対策や不適切な投稿への対処として、自動アルゴリズムにより適用されるケースが増えています。

通常のBAN（アカウント凍結）とは異なり、フォロワーには表示されるものの、「検索」「おすすめ」「リプ表示」などに制限がかかるため、本人が気づきにくいのが特徴です。

シャドウバンの種類と具体的な挙動

Xにおけるシャドウバンには主に以下の3種類があります：

サーチバン（検索制限）

あなたの投稿が検索結果に表示されない状態。

リプライバン（返信制限）

あなたのリプライが非表示、または「もっと見る」を押さないと表示されなくなる状態。

スレットバン／ブーストバン（会話制限）

あなたの投稿がスレッド内に表示されないか、他の人の会話から分断される状態。

重要ポイント：公式の明確な定義はなく、AIアルゴリズムとスパムポリシーの組み合わせで“グレー判定”されるのが実態です。

シャドウバンの大きな問題

獲得コストが増大：広告依存度が高まりCPAが悪化
ブランド毀損：エンゲージメント低下が“人気のないブランド”と誤認される
KPI誤認：数値急落で施策効果を誤判断→投資の最適化が困難

シャドウバンがビジネスに与える影響

SNS広告の効果が落ちる
プロモーション投稿が広がらない
インプレッション数・エンゲージメント率が激減

たとえば、キャンペーン投稿が検索に出てこないことで、CV率が著しく下がることも。SNS活用を戦略に組み込んでいる企業にとって、シャドウバンは致命的なリスクになりかねません。

シャドウバンの原因になり得る行動

短時間に大量の投稿・フォロー・リツイート
他者の投稿へのスパム的リプライ
一定期間の間に繰り返される同一文言の投稿
外部リンクばかりの投稿構成
通報・ブロックが短期間に集中する

アルゴリズムにより、自動的に「疑わしい行動」と判断されると、制限対象となる可能性が高まります。

2025年版｜シャドウバンアルゴリズムの最新傾向

年度	主なアップデート	影響指標	施策優先度
2023	Civic Integrity強化	認証済み有無	中
2024	ヘイト・スパム自動検知V2	通報数・NGワード使用率	高
2025	Vision Transformer導入	画像内テキスト／動画の自動解析	高

解説：2025年4月に導入されたVision Transformerは、画像・動画コンテンツでの違反検知精度が過去比1.7倍に向上。広告寄りの画像が続くと“プロモーション過多”としてフラグが立つケースが急増しています。

シャドウバンの確認方法

自分で行うシャドウバンのチェックテスト方法

以下のステップで、自分のアカウントがシャドウバン状態かをある程度チェックできます。

①Xからログアウト するか、ブラウザの シークレットウィンドウ を開く
②検索欄に from:あなたのユーザー名 または 最新ツイートの本文の一部 を入力
③「最新（Latest）」タブ に切り替え、自分の投稿が表示されるか確認
※出なければ検索系のシャドウバンの可能性大
④同様にモバイルアプリ・PCブラウザ両方で試して環境依存を排除

リプライ・通知テスト（Reply Deboost／通知カットの判定）

フォロワーに協力してもらい、自分が “大きめのアカウント” の投稿へリプライ
協力者側で スレッドを開きリプが見えるか、また 自分が送ったDM通知が届くか を確認
- 見えない／通知が来ない＝リプライ deboost・通知banの可能性

自己アナリティクスで“急落”を捉える（企業アカウント向け）

指標	見る場所	影響の出方
Tweetインプレッション	Xアナリティクス＞ツイート＞インプレッション	前週比−70%前後の急落が続くと要注意
プロフィール訪問数	同上	検索ban・サジェストbanでここが大きく減少
リンククリック数	同上	ゴーストbanで顕著に減少

シャドウバンチェックできるサイトの活用!精度と安全性で選ぶ5ツール比較

現在使われている代表的なシャドウバンチェッカーには以下のようなものがあります

スクロールできます

ツール名	特徴	具体的な操作手順	判定できるバンの種類*
Yuzurisa Shadowban Test	UIが日本語対応。検出項目が細かい	1. https://shadowban.yuzurisa.com を開く 2. 画面中央のフォームに @ユーザー名を入力→Check 3. “Search Suggestion Ban” “Ghost Ban” などの結果を確認	検索ban／サジェストban／リプライdeboost など
HiSubway Shadowban	URL直入力で即テスト可	1. ブラウザのアドレス欄に `https://hisubway.online/shadowban/ユーザー名` と入力→Enter 2. 自動で結果ページが表示	同上（簡易版）
Circleboom Shadowban Tester	多機能管理ツールの一部。企業運用で複数アカウントを一括確認したい時に便利	1. https://circleboom.com にログイン（無料枠あり） 2. 左メニュー Search ➜ Shadowban Test を選択 3. 確認したい @ユーザー名を入力して実行	検索ban／サジェストban

1. Shadowban Test（yuzurisa）

日本語UI／OAuth不要
精度：★★★☆☆ 対象APIが限定的

アクセス＆入力

ブラウザでツールを開く
PC／スマホどちらでも可。JS がオフのブラウザでは正常動作しないので注意。
画面中央のフォームに 「@なし」のユーザー名 を半角で入力
右側の 「Check」ボタン をクリック（タップ）

Point：ログイン不要なので、複数アカウントを管理している場合でも手間なくチェック可能。

診断結果の見方（3 種類）

表示ラベル	意味	取るべき対応例
No Shadowban Detected	問題なし	通常運用を継続
Search Suggestion Ban	ユーザー検索欄に出ない	プロフ欄のキーワードを見直す・ハッシュタグ乱用を停止
Ghost/Reply Deboost	TL・返信欄で可視性が低下	最近の投稿を非公開化→48 時間放置

複数の Ban が同時に出る場合は 深めの制限 が掛かっているサイン。解除フローを優先的に実行しましょう。

テクニカルタブの活用

結果画面の下部「Technical information about the result」を開くと、判定 API のレスポンスコードや内部チェックログが閲覧できます。ここで “limit_visibility” の値が true になっていれば、公式側で制限フラグが立っている状態です。ログを控えておくと、後述の可視性レビュー申請時に説明材料として使えます。

よくあるエラーと対処

症状	原因	解決策
「Rate Limited」エラー	API 呼び出し上限	1 時間待って再試行
「Unknown」ステータス	ユーザー名のタイプミス・アカウント凍結	名前を再確認／凍結解除後に再チェック
ブランク表示で結果が出ない	JavaScript ブロック・通信遮断	追跡防止系アドオンを一時停止

2. 影透診断Pro（bizdev版）

ビジネスアカウント向け有料ツール
リプ・検索・ホームTLを個別スコア化
精度：★★★★☆ サポート迅速

3. shadowsban.eu

英語UI／多機能
精度：★★★★☆ EU圏API速度◎

4. BlackBird Check

被リンク・RT比率も表示
精度：★★★☆☆ 広告が多い

5. 自前テスト（推奨）

手動検索＋匿名ブラウザでの可視性確認
精度：★★★★★ 工数はかかるが最も確実

結論：一次診断はyuzurisa→詳細診断は影透診断Pro＋手動テストの組み合わせが最も安全。

これらのチェックサイトを使うことで、「リプライ制限」「検索制限」などが自動診断されます。

ただし、結果が違うこともあり得ます。これはX側のアルゴリズム変動やAPI制限、チェッカーごとの診断基準の違いによるものであり、複数のサイトで確認するのが望ましいです。

チェック結果が違う原因を解剖

API呼び出し上限とタイムラグ
- 15分単位で制限が変動→ツール間で結果差異が発生
診断ロジックの更新頻度
- 新しいバンタイプが追加されると旧バージョンは“正常”と表示
地域CDNキャッシュ
- 検索結果はリクエスト元リージョンによって差が出る

すばやく判定したい時のおすすめチェック方法

Yuzurisa で一次スクリーニング
結果がグレーなら ログアウト検索 と リプライテスト で裏どり
ビジネスアカウントなら アナリティクス推移 で確定

これらの手順で外部ツールの機械判定＋手動チェック＋数字の裏づけを組み合わせれば、かなり正確に自アカウントの“見えづらさ”を把握できます。
もし複数項目で「NG」判定が出た場合は、投稿ガイドライン違反の有無を再点検し、整理→再審査リクエスト（ヘルプセンター）を行うことで解除されるケースが多いです。

シャドウバンされたときの対処・解除方法

シャドウバン解除の「鉄板フロー」

スクロールできます

1. 原因の切り分け	違反ポストを消す／修正	・X の「ポリシー違反しやすい投稿」 ― 暴力・差別表現／過度な外部リンク／同一文面連投を洗い出し、非公開化 or 削除・プロフ欄に NG ワード（副業・成人向けなど）がないか確認	“問題が残ったまま放置”すると解除が長引く
2. アカウントの健全性を整える	Bot疑惑を払拭	・電話番号とメールの再認証・2段階認証をオン・不要な外部連携アプリを削除	正規ユーザーだと示すことで審査が早まる
3. 48〜72 時間“完全放置”	スパムフラグをリセット	・ツイート／リプ／いいね／フォローを一切しない・ログインだけは OK（ポリシー確認用）	軽度のゴースト Ban は 3〜5 日で解けることが多い
4. リハビリ投稿	正常判定を促す	解除を確認できるまでの 3〜5 日間は 1 日 2 ツイート以内＋外部リンクは 1 日 1 回までに制限	急激な投稿量は再 Ban の原因になる
5. 7 日経っても改善しない場合は公式フォームで“可視性レビュー”を申請	人の目による再審査	1. https://help.twitter.com/forms/account-access/appeals にログイン 2. 「アカウントの表示制限が誤りだと思う」を選択 3. 根拠（例：利用規約に抵触していない、数字が急落した日時など）を 200〜300 字で記載し送信	丁寧・具体的・謝罪トーンを意識すると通過率↑
6. ビジネス／広告アカウントの場合は Ads チケットを並行送信	迅速エスカレーション	Ads Manager ＞ ? メニュー＞「サポートに問い合わせ」から同様の内容で送信	広告主は優先キューで対応されやすい
7. 解除後の“再発防止ルール”を設定	恒久対策	・同一ハッシュタグ乱用は 1 投稿 2 つまで・外部リンクは 3 投稿に 1 回・自動ポストは公式 API + 30 分間隔以上	習慣化しておくと二度目の Ban を防げる

シャドウバンの解除手順

一定期間投稿を控える（3日〜7日程度） 投稿のペースを落とし、通常利用に戻すと自然に解除されるケースが多いです。
Twitterサポートに問い合わせを行う ビジネスアカウントでの被害の場合、広告アカウントを通じて正規窓口に問い合わせることで解除が早まる可能性があります。
不適切な投稿の削除 ガイドライン違反に該当しそうな投稿がある場合は、自主的に削除して様子を見るのが効果的です。

簡単にまとめると

ポリシー違反を消す → 健全化 → 放置リセット
再開は“人間らしい頻度”で徐々に
1 週間超えたら遠慮なく公式へエスカレーション

この流れで 約 8 割 のアカウントが 1 週間以内に元のインプレッションに戻っています。当てはまらない場合は、過去の DM スパムや購入フォロワーなど“深めのペナルティ”が疑われるため、広告チケットか認証バッジ経由での再審査 が最短ルートになります。

1. アカウント健全性レポート作成

過去30日の投稿頻度・外部リンク率・通報数をExcelで可視化

2. 投稿スケジュールの72時間クールダウン

自動投稿ツールも停止し、手動投稿は“お礼・雑談”系に限定

3. 不適切コンテンツの精査 & 削除

NG例：短縮URL乱用／懸賞・フォローRT強要文

4. サポート問い合わせ（英語テンプレ付）

Subject: Shadowban Review Request – Business Account
Hello, our corporate account (@xxxx) seems to be limited...

5. 段階的投稿再開 & 指標モニタリング

24hごとにIMP／ERを記録→通常値に戻れば完了

解除申請してもシャドウバンが解除されない時の原因と対処法

原因1：アカウントの信頼スコアが低すぎる

信頼スコアとは何か？

SNS運営側では、ユーザー行動を分析し「信頼スコア（トラストスコア）」のような独自評価を内部で付けているとされています。たとえば以下のような行動がスコアを下げる要因となります。

フォロー&アンフォローの繰り返し
スパムっぽいリンク付き投稿の連投
一定時間内の大量いいね・RT・リプライ
過去に通報歴がある

信頼スコアが低いとどうなる？

信頼スコアが一定の水準を下回っていると、申請を行っても「問題が継続している」と見なされ、解除対象外となることがあります。表面上は普通に使えていても、裏では「リスト非表示」や「検索制限」がかかっている状態です。

原因2：アルゴリズムによる自動検出が継続中

なぜアルゴリズムは解除を拒むのか？

TwitterなどのSNSでは、AIアルゴリズムによる不審行動の自動検出が常に行われています。解除申請の直後にも、投稿内容やアクティビティが疑わしいと再判定されてしまえば、申請は無効になることも。

よくあるトリガー行動

政治的・過激な内容の投稿
無断転載・著作権違反疑いのある画像
複数端末からの不審アクセス
外部サイトへの誘導リンクが多い

特に、解除申請のタイミングで何気なくこうした行動を取ってしまうと、「また疑わしい」と判断され、解除がリセットされる可能性があります。

原因3：本人確認・登録情報が不完全

プロフィールが未整備だと不利に？

TwitterやInstagramなどでは、「プロフィールの未設定」や「電話番号・メール認証の未完了」なども、信頼性の欠如とみなされます。

解除申請を行う前に、以下の点を見直しておきましょう。

プロフィール文・アイコン・カバー画像の設定
メール・電話番号の認証
誕生日の設定（年齢確認）

ビジネスアカウントも注意

ビジネス用の運用でも、匿名性が高い・情報が曖昧なままだと、Botやスパムと誤判定されることがあります。あえて情報をオープンにすることで信頼性を高めるのがポイントです。

原因4：過去の違反が「累積」になっている

「昔の違反」が尾を引くケース

1回の軽微な違反であれば比較的早く解除されますが、過去に何度も警告を受けていたり、ロック解除を繰り返していたアカウントは要注意です。

SNSの運営側は、過去の違反履歴もスコアに加味しており、以下のような状況だと解除が通らないこともあります。

同一IPや端末から別アカウントで違反歴あり
一時的にロックが繰り返されていた
コミュニティガイドライン違反の常習者と関連づけられている

アカウントの「信用回復」は時間がかかる

このような累積違反がある場合、単なる申請では解除されず、数週間〜数ヶ月かけて投稿の質や行動を見直す「冷却期間」が必要になります。

解除申請しても改善されないときの対処法

解除申請してもシャドウバンが解除されない場合、まずは「信頼性の低さ」「アルゴリズム誤判定」「プロフィール未整備」「過去の累積違反」という4つの視点で原因を探ることが重要です。

対処のステップ

プロフィール・認証情報をしっかり整える
しばらく無難な投稿を継続し、アルゴリズムを刺激しない
外部ツール（例：Twitter Shadowban Testなど）で定期的に状態をチェック
複数回申請をせず、2週間〜1ヶ月の冷却期間を意識する

安易にアカウントを作り直すのではなく、信頼を取り戻す設計で運用し直すことが、根本的な改善につながります。

シャドウバンを防ぐ8つの運用ルール

1時間あたりツイート4件以内
URL挿入率50％未満
定型文を連投しない
通報されやすいキーワードを避ける
“ビジュアル率”40％以下（画像・動画の比率）
週1回マニュアルRT・いいね巡回
社員複数名でパスワード共有しない
二段階認証＋電話番号登録を徹底

今後シャドウバンを防ぐために

規約違反しないコンテンツ設計
フォロワーとの正常なコミュニケーション
Bot的なツール投稿の使用を控える
外部リンクの頻度を下げ、テキスト中心の投稿へ
投稿間隔をランダムに調整

SNSを業務ツールとして活用するなら、**「ユーザー目線での自然な振る舞い」**を意識することが一番の対策になります。

シャドウバンに関するよくある質問（FAQ）

Q. シャドウバンと通常の凍結の違いは？

→ シャドウバンは“表示制限”が中心で、ログイン・投稿自体は可能。

Q. 解除までにかかる期間は？

→ 軽度なら72時間〜1週間、重度（通報集中）は最長30日程度。

Q. ビジネスアカウントなら解除が早い？

→ 広告アカウント経由の問い合わせで優先対応されるケースが多い。

Q. チェック結果が違うのはなぜ？

A. 使用するシャドウバンチェッカーごとに診断ロジックが異なるためです。また、Xの仕様変更によってチェック結果が一時的に不安定になることもあります。

Q. 安全なシャドウバンチェックサイトはありますか？

A. 「shadowban.yuzurisa.com」など、実績があり評価も高いサイトを選びましょう。パスワード入力が求められるようなサイトは避けてください。

Q. ビジネスでの活用に支障が出た場合どうすれば？

A. X広告アカウントを通じた問い合わせ、あるいはTwitter Japan公式サポート窓口に連絡するのが最も信頼性があります。

判定がOKでもエンゲージが落ちた…？

シャドウバン以外に「投稿内容が不適切判定→一部キーワードが検索制限」といった“部分フィルタリング”もあります。ツイート単位で検索非表示になるケースはツールでは拾いきれません。

法人案件で運用中。API連携ツールは安全？

企業アカウントの場合、サードパーティにフル権限を与える前に 二段階認証＋読み取り専用権限 で試験導入→問題なければ書き込み権限付与、の段階移行が推奨です。

まとめ

Xでの情報発信が業務に直結する今、シャドウバンへの理解と対策は必須です。見えない制限が“機会損失”につながらないよう、定期的なチェックとアカウント健全性の維持を心がけましょう。

特にマーケティング、営業、広報などSNS活用の多い部門では、チェックツールの定期利用と社内ルールの整備を推進することが、継続的な情報発信力の確保につながります。