社内業務が複雑化するなかで、他部署への依頼や連携は日常的に発生します。ただ、部門をまたぐコミュニケーションは「お願いの仕方ひとつ」で印象が大きく変わります。この記事では、他部署や上司への依頼メールを円滑に伝えるための構成・文面・マナーを解説し、実用的な文例をシーン別に紹介します。協力関係を築き、業務効率を高めるための文書づくりの参考にしてください。
目次
他部署に依頼メールを送るときの基本マナー
社内でのメール依頼の3原則
- 依頼の背景・目的を明確に
- 相手の負担を想定して配慮ある表現に
- 締めの一文で感謝と協力を促す
他部署との温度差を防ぐために
- 依頼の急ぎ度・期日は必ず記載する
- 所属・役職が違う相手には一言配慮を添える
他部署への依頼メール例文とポイント
基本的な依頼メール(汎用)
〇〇部 〇〇様
お疲れ様です。△△部の□□です。
業務で使用する資料の件で、以下ご対応をお願いできますでしょうか。
・依頼内容:〇〇データの提出
・締切:〇月〇日(水)中
お忙しいところ恐れ入りますが、ご対応のほどよろしくお願いいたします。
他部署への依頼 上司を通すパターン
〇〇部長
いつもお世話になっております。
□□部長を通じてご相談させていただいております件、下記のとおりご協力をお願いできればと存じます。
(依頼概要記載)
ご多忙の折、誠に恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
社内メール お願いの言い回しテクニック
柔らかく伝える一言集
- ご協力いただけますと幸いです
- お力添えいただけますようお願い申し上げます
- ご多忙の中恐縮ですが、ご対応賜れれば幸いです
社内メール 周知依頼のフレーズ
- ご確認のうえ、各メンバーへのご周知をお願いいたします
- お手数ですが、貴部署内での共有をお願い申し上げます
社内周知メール 例文
各位
お疲れ様です。△△部の□□です。
下記の件、全社での対応が必要となりますので、各部署内での周知をお願い申し上げます。
▼対象内容:〇〇の申請手順変更
▼対応期日:〇月〇日(金)まで
ご不明点がありましたら、担当□□までお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。
協力お願いメール例文(調整・共有・依頼など)
〇〇部 〇〇様
いつも大変お世話になっております。
以下の業務について、貴部署との連携が必要となるため、ご協力をお願いできればと存じます。
・内容:〇〇対応のフロー調整
・希望期日:〇〇日までに方針確定
ご多用の中恐縮ですが、ご対応のほどよろしくお願いいたします。
従業員へのお願い 例文(部下や社内全体向け)
各位
お疲れ様です。
〇〇に関して、今後以下の対応をお願いしたくご連絡差し上げました。
・変更点:〇〇処理は今後××フローで統一
・対応開始日:〇月〇日~
何かご不明な点があれば、遠慮なくご相談ください。
よろしくお願いいたします。
上司 お願いメール例文(相談・承認依頼)
〇〇課長
お疲れ様です。△△部の□□です。
現在進めております〇〇プロジェクトに関し、ご相談とお願いがございます。
ご多忙のところ恐縮ですが、10分ほどお時間を頂戴できればと存じます。
ご都合の良いタイミングをご教示いただけますと幸いです。
社内依頼メールのチェックポイント
- 目的と背景が明確か?
- 相手にとって分かりやすい文面になっているか?
- 配慮・クッション言葉が適切に使われているか?
- 締切や期日が明示されているか?
まとめ
他部署への依頼メールは、単に「お願いする」以上に、信頼関係や社内の空気感を左右する重要なコミュニケーションです。 本記事で紹介した表現や文例を参考に、ビジネスマナーを押さえた文面で円滑な社内連携を実現しましょう。
一通のメールから、チーム全体の働きやすさが変わることもあります。丁寧で誠実な依頼を心がけましょう。