訂正メールの正しい書き方と例文集|社内・社外で使えるビジネス対応マニュアル

訂正メールの正しい書き方と例文集|社内・社外で使えるビジネス対応マニュアル

ビジネスの現場では、資料やメールの内容に誤りがあったとき、すぐに訂正の連絡を入れることが信頼関係を保つうえで重要です。ただし、訂正の伝え方を誤ると、かえって相手に不信感を与えてしまうこともあります。とくに社外の取引先に対しては、失礼にならないよう丁寧な言葉選びと迅速な対応が求められます。

本記事では、訂正メールの正しいマナーや文面の構成、実際に使える社内外向けの例文を交えながら、初心者でも安心して送信できる内容で解説します。内容の間違いに気づいたときの対応や、訂正メールの件名、英語での伝え方なども含めて、ビジネス対応に役立つポイントを詳しく紹介していきます。


目次

訂正メールの必要性と送るべきタイミング

訂正メールは、誤情報を速やかに正し、相手との信頼関係を保つために不可欠なビジネススキルのひとつです。資料の金額ミス、日程の間違い、宛先違い、リンクミスなど、メール送信後にミスに気づくことは誰にでもあります。そうした場面で黙って放置するのではなく、素早く丁寧に訂正することで、誠実さや責任感を相手に伝えることができます。

とくに社外とのやり取りにおいては、たった一つの数字の誤記が取引条件や契約内容に影響する可能性もあります。そのため、気づいたタイミングで即座に訂正メールを送る判断が求められます。理想は、ミスに気づいたその日中に対応することです。スピードは信頼の証でもあるのです。


社内で使える訂正メールの例文とポイント

社内向けの訂正メールは、ややカジュアルでも構いませんが、伝えるべき情報は明確に整理されている必要があります。特に誤りによって部内の予定や指示が変わる場合は、該当部署全体に向けて迅速な訂正が求められます。

【例文】 件名:【訂正】明日の朝会の開催時刻について

本文: お疲れ様です。○○部の△△です。

先ほどお送りした朝会のスケジュールに誤りがありましたので、訂正してご連絡いたします。

誤:9:30開始 正:9:00開始

皆さまには混乱を招いてしまい申し訳ありません。お手数ですが、ご予定のご確認をお願いいたします。

このように、短くても要点が整理されていることで伝達がスムーズになり、関係部署の混乱も最小限に抑えられます。添付ファイルや資料の訂正が必要な場合は、ファイル名にも「訂正」「修正版」などを明記するとより親切です。


社外向け訂正メールは“信頼”を前提に書く

社外向けの場合、相手との信頼関係を維持するために、ミスに対して誠意ある対応を示すことが第一です。ミスの事実を認めた上で、正しい情報を提示し、謝罪の言葉をしっかり伝えましょう。

【例文】 件名:【再送/訂正あり】○○に関するご案内

本文: 株式会社○○ 営業部 □□様

いつも大変お世話になっております。 △△株式会社の●●です。

本日お送りした○○の件に関しまして、一部記載内容に誤りがございました。 下記のとおり訂正させていただきます。

(訂正前)納品日:2024年6月30日 (訂正後)納品日:2024年7月5日

お忙しい中、大変恐れ入りますが、訂正後の情報をご確認いただけますと幸いです。 今後はこのようなことがないよう、確認体制を徹底してまいります。

引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。

このような文面では、「一方的に伝える」のではなく「ご確認いただくお願い」という形にすることで、読み手に負担をかけず、丁寧な印象を保つことができます。


誤送信や誤字脱字へのお詫びの仕方とコツ

文章の一部や文末を訂正する程度の軽微な誤りでも、相手にとっては重要な情報である可能性があるため、訂正メールの送信が望ましいです。「一文字だけだから気づかないだろう」と軽く見ずに、むしろ誠意ある行動を取ることが評価につながります。

【例文】 件名:【訂正とお詫び】○○についてのご案内

本文: ○○様 いつもお世話になっております。

先ほどのメールにて、文末の表現に誤りがございましたので、訂正いたします。

誤:ご確認よろしくお願いいたします。 正:ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

大変細かい点で恐縮ではございますが、ご報告とさせていただきます。 今後はより一層注意してまいります。

このように、丁寧さと慎重さを示すことで、誠実さを伝えることができます。


英語での訂正メールもフォーマルさが大切

海外の顧客やパートナーに送る訂正メールでは、文化的な違いも配慮しつつ、丁寧かつ端的な英文を使いましょう。英語圏では訂正に対して謝罪を明確に表現することが求められるため、“Apologies”や“Please accept our apologies”といった表現がよく使われます。

【英文例】 Subject: Correction to the delivery date in our previous email

Dear Mr. Johnson,

We hope this message finds you well. Please accept our sincere apologies for the incorrect delivery date stated in our previous email.

Incorrect: July 1, 2024 Correct: July 10, 2024

We regret any inconvenience this may have caused and appreciate your understanding. The corrected document is attached for your reference.

Sincerely,

このように、誤りの内容を明示し、修正した事実と共に謝意を添えることで、プロフェッショナルな印象を与えることができます。


まとめ:訂正メールは“信頼の回復”と“マナー”の集大成

訂正メールは、単なる情報修正にとどまらず、ビジネスマナーと信頼関係の維持に直結する重要なコミュニケーションの一つです。間違いは誰にでも起こり得ますが、それに対してどう対応するかで、その人や組織の誠実さが測られます。

社内・社外いずれの場合でも、素早く正確に対応し、相手への配慮を忘れない姿勢が大切です。件名・本文・語調・タイミングまで、相手にとって読みやすく安心できるメールを意識しましょう。

本記事の例文や構成を参考に、あなたのビジネスに役立つ「信頼を守る訂正メール」を、ぜひ日々の業務で活用してください。

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