長時間のメールチェックで目が疲れる、画面が眩しくて集中できない。そんなときに便利なのがOutlookの「ダークモード」です。背景を黒やグレー基調に変えることで視認性が上がり、業務効率や集中力の向上にもつながります。この記事では、Outlookのダークモードの設定方法から解除、背景色の変更、できない時のトラブル対処法、Teamsとの連携までを詳しく解説。Windows11環境にも対応した、実務で役立つ完全版ガイドです。
Outlookのダークモードを設定する方法と基本の仕組み
ダークモードとは、アプリの背景を黒や濃いグレーなどの暗色系に変更するモードのことです。白い背景に比べて目の負担を減らし、夜間作業や長時間のデスクワークにも向いています。
Outlookでは、Windows版、Web版、モバイルアプリ版すべてで設定が可能です。
Windows 11でOutlookをダークモードに設定する手順
Windows11のOutlookは、システムのテーマ設定と連動して表示が変わる場合があります。手動で設定するには次の手順を行います。
- Outlookを開く
- 左上の「ファイル」→「オプション」をクリック
- 「全般」タブの中にある「Officeテーマ」から「黒」または「濃いグレー」を選択
- 「OK」をクリックして完了
これで、Outlook全体の背景色が暗色になり、受信トレイや予定表、タスク一覧などの見た目が一気に落ち着いた印象になります。
もしWindows全体をダークテーマに統一したい場合は、設定アプリの「個人用設定」→「色」から「モード」を「ダーク」に変更しましょう。Outlookも自動で切り替わります。
Outlook Web版(ブラウザ版)でのダークモード設定方法
ブラウザで使うOutlook(Outlook on the web)でも簡単に切り替えが可能です。
- Outlook.com にアクセス
- 右上の「歯車アイコン(設定)」をクリック
- クイック設定にある「ダークモード」をオンに切り替える
この方法は、Webメール中心のユーザーやMicrosoft 365をブラウザで管理している方にも便利です。すぐに反映され、どのデバイスから見ても統一感のある外観になります。
モバイル版Outlookでダークモードを設定する
スマートフォンでも目の疲労を軽減したい方は、アプリで設定しましょう。
- Outlookアプリを開く
- 左上のプロフィールアイコンをタップ
- 「設定(歯車マーク)」→「テーマ」→「ダーク」を選択
この設定はiPhoneとAndroidどちらでも可能です。また、端末のテーマ設定(ライト/ダーク)と連動させることもできます。
Outlookのダークモードを解除する方法と勝手に切り替わるときの対処法
業務によっては、資料の色合いや添付画像を正確に確認したい場面もあります。
そんなときは、Outlookのダークモードを一時的に解除することも可能です。
Outlookのダークモードを解除する基本手順
- Outlookを開く
- 「ファイル」→「オプション」をクリック
- 「Officeテーマ」を「白」または「カラフル」に変更
- 「OK」を押して完了
これで通常の明るいテーマに戻ります。元に戻すことで、印刷物の色味確認や、グラフ・画像の明度調整などが正確に行えます。
Outlook Web版の場合は、「設定」→「ダークモード」をオフにすればすぐに反映されます。モバイルアプリでも「設定」→「テーマ」→「ライト」を選べば同様に解除できます。
Outlookのダークモードが勝手に切り替わる場合の原因と解決法
よくある悩みが「Outlookのダークモードが勝手に変わる」「時間帯で切り替わってしまう」という現象です。
これは、Windows11の「テーマ設定」とOutlookの「Officeテーマ」が連動しているために起こります。
対処法:テーマの自動切り替えを無効化する
- Windows設定 → 「個人用設定」 → 「色」
- 「モードの選択」を「ライト」または「ダーク」に固定
- 「システムが自動的に切り替える」をオフ
これで時間帯やアプリ連動による自動切り替えが止まります。
また、モバイルアプリの場合は、「システムのテーマに従う」設定をオフにしておきましょう。
Outlookダークモードができないときの確認ポイントと対処法
「設定を変えてもOutlookがダークモードにならない」という声も少なくありません。
特にWindows11や古いOfficeバージョンを使用している場合は、いくつかの確認項目があります。
バージョンの確認と更新を行う
ダークモードが利用できるのは、Office 2019以降またはMicrosoft 365(旧Office 365)です。古いバージョンでは「黒テーマ」自体が実装されていません。
次の手順で確認しましょう。
- Outlookを開く
- 「ファイル」→「アカウント」→「製品情報」
- 「更新オプション」→「今すぐ更新」をクリック
これで最新版にアップデートされ、テーマ選択が可能になります。
Officeテーマが企業ポリシーで固定されているケース
企業や組織でOutlookを利用している場合、IT管理者がグループポリシーでテーマを固定していることがあります。
その場合は個人で変更できません。管理者に相談して「テーマの変更を許可する設定」を有効にしてもらいましょう。
アドインやアプリ連携の不具合
Outlookに導入しているアドインやカスタムUIが、テーマ設定を上書きしている可能性もあります。
一度アドインをすべて無効にして再起動してみてください。
- 「ファイル」→「オプション」→「アドイン」
- 「管理」欄で「COMアドイン」→「設定」をクリック
- 不要なアドインのチェックを外して「OK」
再起動後、テーマが正常に反映されればアドインの干渉が原因です。安全なものだけを再度有効化しましょう。
Outlookメールの背景色を変更して見やすさを改善する
ダークモードを使わずに背景色を部分的に調整したい場合もあります。特に、取引先へのメール本文を見やすく保つために背景を白のまま使いたいケースです。
メール本文の背景色を変更する手順
- 新しいメールを作成
- メール作成ウィンドウで「オプション」タブをクリック
- 「ページの色」から任意の背景色を選択
この設定により、ダークモードでも本文部分だけ明るく表示することができます。
また、「ダークモードでメッセージを読みやすくする」オプションを利用すれば、受信メールの背景だけを明るく戻すことも可能です。
操作手順
- 「ファイル」→「オプション」→「簡単操作」
- 「ダークモードでメッセージを読みやすくする」にチェックを入れる
これにより、本文だけライト表示にでき、目の疲れを防ぎつつ見た目のバランスを保てます。
Teamsとのダークモード統一で業務効率を上げる
Microsoft TeamsとOutlookを併用している企業では、表示テーマの統一が意外と重要です。画面の明暗がバラバラだと、切り替えるたびに目がチカチカして集中力を削がれることがあります。
Teamsでのダークモード設定手順
- Teamsを開く
- 右上のプロフィール画像をクリック
- 「設定」→「テーマ」→「ダーク」を選択
これでTeams全体が落ち着いた黒基調になります。Outlookも同じくダークテーマにすることで、視覚的な統一感が生まれます。
TeamsとOutlookは同じMicrosoftアカウントで同期されるため、デザイン統一は操作感にも影響します。業務効率や集中力を上げる環境づくりにも役立つでしょう。
Outlookのダークモードを使うメリットと注意点
主なメリット
- 目の疲労軽減:明るい背景を見続けるストレスを軽減します。
- 集中力の維持:暗い環境での作業や夜間残業時に特に有効です。
- バッテリー節約:OLEDディスプレイでは消費電力を抑えられます。
- 見た目の統一感:TeamsやEdgeと合わせると、業務全体のUIが統一されます。
注意点
- 添付画像やグラフの色が反転して見づらくなることがあります。
- 印刷プレビュー時に背景が異なる場合があるため、確認を忘れずに。
- 白背景で作成された資料を確認する場合は、一時的に解除して対応しましょう。
ダークモードは万能ではありませんが、「目を守りつつ集中できる環境を作る」という点では非常に効果的です。
Outlookの操作をさらに効率化する補足:画像保存のショートカットは作れる?
OutlookのメールやTeamsのチャットで画像を保存したい場面も多いですよね。
残念ながら、「右クリック→名前を付けて画像を保存」に標準のショートカットキーは存在しません。
ただし、代替方法はあります。
ショートカットを作る方法
- Windowsの拡張機能を使う:「Shortkeys」や「AutoHotkey」を利用して自作のショートカットを割り当てることが可能です。
- Macの場合:「システム設定」→「キーボードショートカット」から、ブラウザやOutlookに「イメージを別名で保存」を登録することができます。
- ドラッグ&ドロップでも代用可能:画像をデスクトップにドラッグすれば保存が可能です。
この小さな工夫でも日々の業務効率は確実に上がりますよ。
まとめ:Outlookのダークモードで快適な作業環境を手に入れる
Outlookのダークモードは、単なる見た目の変更ではなく「働く環境の最適化ツール」です。
設定を理解し、解除や背景色の調整も自在に行えるようになれば、目の負担を軽減しつつ業務効率も高まります。
- Windows11やWeb版でも簡単に切り替え可能
- 解除や部分的なライト表示で柔軟に使える
- Teamsと統一すれば、集中しやすい環境を実現
- トラブル時はテーマ連動設定とバージョンを確認
あなたの仕事環境を“快適でミスの少ないもの”に変える第一歩として、今日からOutlookのダークモードを取り入れてみてください。





























