Cursorを日本語化する方法!Mac・Windows対応の設定手順と注意点を徹底解説

AI開発支援ツール「Cursor(カーソル)」は、ChatGPTを内蔵した次世代エディタとして注目を集めています。しかし英語ベースのUI(ユーザーインターフェース)のため、「使いづらい」「日本語化できない」と感じる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、Cursorを日本語化する方法をMac・Windows両方でわかりやすく解説します。あわせて「日本語が選択できない」「文字化けする」といったトラブルの対処法や、AIチャット機能の日本語対応状況も紹介。初めての方でもこの記事を読めば、今日から日本語環境でCursorを快適に使えるようになります。


目次

Cursorとは?AIがコード補助やドキュメント生成を自動で行う次世代エディタ

まずはCursorの基本を簡単に押さえておきましょう。
Cursorは、アメリカのスタートアップ「Anysphere」が開発したAI搭載のコードエディタです。VS Code(Visual Studio Code)をベースにしており、ChatGPTのような自然言語処理を使ってコーディングやリファクタリング(コードの書き換え)をサポートしてくれます。

Cursorの主な特徴

  • ChatGPT連携:自然言語で「このコードをリファクタリングして」と指示できる
  • AI補完機能:コードを途中まで書くと自動的に続きを提案してくれる
  • チームコラボ機能:チームメンバーとAIを共有して開発効率を向上
  • マルチプラットフォーム対応:Mac/Windows/Linuxで動作可能

要するに、「AIがアシスタントとして横にいてくれるコーディング環境」です。
ただしUIが英語のため、初期状態では「どのボタンが何を意味しているのか分からない」という声も多く、日本語化のニーズが高まっています。


Cursorを日本語化する手順【Mac・Windows対応】

Cursorを日本語化する方法は大きく分けて2通りあります。
1つはシステム設定による日本語化、もう1つは拡張機能を使ったUI翻訳です。
ここでは、それぞれの手順をMac版とWindows版に分けて詳しく紹介します。

MacでCursorを日本語化する方法

Macの場合、CursorはVS Codeをベースにしているため、VS Code用の日本語化拡張機能を利用するのが最も簡単です。

手順

  1. Cursorを起動
     DockまたはLaunchpadからCursorを開きます。
  2. 左側の拡張機能アイコン(四つの四角)をクリック
     検索バーが表示されます。
  3. 「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」と入力して検索
     これはMicrosoft公式が提供する日本語化パックです。
  4. 「Install(インストール)」をクリック
     完了すると、UIのほとんどが日本語になります。
  5. 再起動する
     インストール後に一度Cursorを再起動すると、メニューや設定画面が日本語化されます。

注意点

  • Cursorの一部メニューは独自UIのため、100%日本語化されるわけではありません。
  • AI関連のチャット部分や設定名などは英語のまま残ることがあります。
  • それでも主要メニューやエディタ内の表記は日本語化されるので、使いやすさは大きく向上します。

WindowsでCursorを日本語化する方法

Windowsも基本的な流れは同じです。
ただし、Windows環境では権限設定やパスの違いにより、拡張機能が正しく反映されない場合があります。

手順

  1. Cursorを起動
     スタートメニューまたはショートカットから起動します。
  2. サイドバーの拡張機能を選択
     検索窓に「Japanese Language Pack」と入力。
  3. Microsoft提供の拡張機能をインストール
     「Install」ボタンをクリック。
  4. インストール完了後、再起動
     再起動時に「Display Languageを変更しますか?」と聞かれたら「はい」を選択します。

日本語が反映されない場合

Windowsでは、環境変数やキャッシュが原因で日本語が選択できないケースがあります。
その際は以下の手順を試してください。

  • メニューから「Command Palette(⌘+Shift+P または Ctrl+Shift+P)」を開く
  • 「Configure Display Language」と入力して選択
  • 言語リストから「ja」を選択して再起動

これでほとんどのケースで日本語化が有効になります。


Cursorで日本語が選択できないときの原因と対処法

「Japanese Language Packを入れたのに、日本語が選べない」
このトラブルはCursorユーザーにとても多い悩みです。原因はいくつか考えられます。

主な原因

  • Language PackのバージョンがCursorに対応していない
     VS Codeのバージョン差異で適用されないケースがあります。
  • 設定ファイル(settings.json)が上書きされている
     内部設定で英語が優先指定されている可能性があります。
  • 再起動していない
     変更を有効にするには再起動が必須です。
  • キャッシュの破損
     一時ファイルが影響している場合があります。

対処法

以下の手順を順に試すことで、ほとんどの問題が解決します。

  1. Command Paletteで「言語設定」を直接変更する
     「Ctrl + Shift + P」 → 「Configure Display Language」 → 「ja」選択。
  2. settings.jsonを確認する
     メニューから「Preferences」→「Settings」→「Open Settings (JSON)」を開き、
     次の1行を追加します。

 "locale": "ja"

 保存後に再起動すると、UIが日本語になります。
3. 再インストールする
 それでも改善しない場合は、Cursor自体を再インストールします。
 古いバージョンの拡張機能が競合している可能性があります。

この設定ファイル操作は、VS Code経験者であれば馴染みがある手順です。
初心者の方も、指示通り進めれば5分程度で日本語化を反映できますよ。


Cursorで文字化けする原因と直し方

日本語化後に発生しやすいのが「文字化け」です。
コードコメントやAIチャットで日本語が「???」や「□」と表示される場合があります。
これは主にフォント設定や文字コードの問題です。

よくある原因

  • 使用フォントが日本語文字に対応していない
  • ファイルの文字コードがUTF-8以外(Shift_JISなど)
  • システムロケール(日本語設定)が反映されていない

対処法

  1. フォントを変更する
     設定画面(Preferences → Settings)で「Font Family」を検索し、
     以下のように日本語対応フォントを指定します。

 "editor.fontFamily": "'Source Han Code JP', 'MS Gothic', monospace"

  1. 文字コードをUTF-8に変更する
     画面右下のエンコード表示(UTF-8など)をクリックし、「Reopen with Encoding」→「UTF-8」を選択。
  2. システムロケールを日本語に変更
     Macでは「言語と地域」設定を、日本語を最上位にします。
     Windowsでは「地域」設定の「システムロケール」を日本語に変更。

これでほとんどの文字化けは解消されます。
特に業務用で日本語コメントを多用する場合、この設定は重要です。


Cursorのチャットを日本語化する方法

Cursorには「AIチャット」機能があります。これはChatGPTのように自然言語で質問したり、コードレビューを依頼できる機能です。
ここでは「Cursor チャット 日本語化」をテーマに、その使い方と日本語対応のコツを紹介します。

AIチャットの日本語対応状況

CursorのAIチャットは、GPT-4をベースにしており、日本語も高精度で理解します。
ただし、チャットUI自体は英語表記のままで、出力内容も英語になることがあります。
そのため、以下のように明示的に指示すると安定します。

  • 「すべて日本語で回答してください」
  • 「コード説明を日本語でお願いします」

一度指示すると、そのチャットセッション内では日本語で会話が継続されます。

より自然な日本語応答を得るコツ

  • プロンプトを具体的に書く:「Pythonでファイルを読み込むコードを日本語で解説して」など
  • 英語と日本語を併用する:AIが文脈を誤解しにくくなります
  • チャット履歴をクリアして再試行する:英語モードが続く場合に有効です

この方法で、日本語による自然なAIサポートが可能になります。
特にエンジニアが英語に慣れていない場合でも、安心して使えるのがCursorの魅力ですね。


Cursorで「signature verification was not executed」と出るときの対処法

日本語化の際やアップデート後に、「signature verification was not executed」というエラーが出ることがあります。
これは、アプリの署名(安全性検証)が正しく実行されなかったことを示すメッセージです。
セキュリティ関連のチェックが一時的に失敗しているだけで、ほとんどの場合は以下の方法で解決します。

対処法

  1. Cursorを再インストールする
     公式サイトから最新版をダウンロードして上書きインストール。
  2. キャッシュを削除する
     Macでは「~/Library/Application Support/Cursor」内のキャッシュを削除。
     Windowsでは「%AppData%\Cursor」内の一時ファイルを削除。
  3. ウイルス対策ソフトを一時的に無効化して再実行
     セキュリティソフトが署名検証をブロックしている可能性があります。
  4. 公式の署名付きビルドを利用する
     GitHubや非公式サイトから入手したビルド版ではなく、公式の「turborepo.io」経由の配布版を利用する。

エラーが続く場合は、Cursor公式Discordのサポートチャンネルに報告すると早いです。
海外ユーザーも多く、同様の報告例が頻繁に共有されています。


Cursor AIを日本語で使う際の注意点と業務活用のコツ

CursorのAI機能を日本語で使う際には、いくつかの注意点があります。
単にUIを翻訳するだけでなく、「AIにどう伝えるか」が成果を左右するからです。

日本語プロンプトの落とし穴

日本語で指示すると、AIが曖昧に解釈することがあります。
たとえば「このコードをきれいにして」とだけ書くと、どの基準で整理すべきか不明確です。
そのため、以下のように意図を具体的に伝えることが重要です。

  • 「変数名を英語で統一してください」
  • 「コメントを日本語に翻訳してください」
  • 「冗長なループを関数化してください」

こうすることで、AIが意図を誤解せず正確に対応できます。

業務効率化への応用

  • コードレビューの自動化:AIがバグや可読性の問題を指摘
  • 技術ドキュメントの生成:英語仕様書を日本語に要約
  • 教育・研修用途:新人エンジニアが質問ベースで学習

Cursorは単なるエディタではなく、AIによる開発パートナーです。
日本語で自然にやりとりできるようになれば、業務全体のスピードが一段と上がるでしょう。


まとめ|Cursorを日本語化してAI開発をもっと快適に

Cursorは、AIを活用した最先端の開発エディタです。
英語UIがネックに感じる人も多いですが、日本語化手順を正しく行えば快適に使えるようになります。
Mac・WindowsともにLanguage Packの導入と設定変更で解決でき、チャットも日本語で応答可能です。

特に業務効率を高めたい人やチーム開発をスムーズにしたい人にとって、Cursorの日本語化は大きな価値があります。
AIが自然に理解し、日本語でサポートしてくれる環境を整えれば、開発のストレスはぐっと減りますよ。

まずはLanguage Packを入れて、今日からあなたの開発環境を“AI × 日本語”仕様に変えてみてください。

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