「初めてお目にかかります」の正しい使い方|ビジネスメール・自己紹介・オンライン会議での最適な表現集

はじめて仕事でメールを送るとき、オンライン会議で自己紹介するとき、どんな挨拶が最も丁寧で自然なのか悩む人は多いですよね。「初めてお目にかかります」という表現は、その代表格といえる丁寧な言葉です。しかし使い方を誤ると、堅苦しすぎたり、相手に違和感を与えることもあります。この記事では、「初めてお目にかかります」をビジネスの場でスマートに使いこなす方法を、例文・言い換え・英語表現・オンライン対応まで網羅的に解説します。今日からすぐ使える実践型の敬語マニュアルとしてお役立てください。


目次

「初めてお目にかかります」はどんな意味?ビジネスでの使いどころを整理しよう

「初めてお目にかかります」は、「はじめまして」よりも一段階丁寧な言い方です。もともと「お目にかかる」は「会う」の謙譲語(自分がへりくだって相手に会うこと)であり、そこに「初めて」をつけることで、「初対面でございます」という意味になります。
この表現は、ビジネスのメールや対面の自己紹介で使うと、誠実で落ち着いた印象を与えます。

ビジネス現場での使用シーン

「初めてお目にかかります」は以下のような場面で効果的です。

  • 新規取引先への初メールや自己紹介
  • 採用面接や顧客との初対面の挨拶
  • 社内異動やオンライン会議での初顔合わせ

たとえば、メールでの冒頭挨拶なら
「初めてお目にかかります。株式会社〇〇の△△と申します。」
という形が最も自然です。堅苦しくなりすぎず、初対面の相手への敬意をしっかり伝えられます。

「はじめまして」との違い

「はじめまして」は親しみやすくフラットな表現で、同僚やカジュアルな関係にも使えます。一方、「初めてお目にかかります」はより改まった表現で、ビジネスメールや上司・取引先など、フォーマルな関係性での使用に適しています。
つまり、立場や距離感に応じて使い分けることで、より自然な印象を与えられますよ。


「初めてお目にかかります」をメールで使うときの正しい書き方と例文

ビジネスメールにおいて、「初めてお目にかかります」は最初の印象を決める重要なフレーズです。正しい位置・文体・組み合わせを理解しておくことで、よりスマートなメールが書けるようになります。

冒頭に入れる位置と文構成

一般的な流れは以下の通りです。

  1. 挨拶文(初めてお目にかかります)
  2. 名乗り(会社名・氏名・部署)
  3. 本題への導入

例文:
「初めてお目にかかります。株式会社ロロントの新田めぐみと申します。
このたびは貴社の採用広報に関してご相談させていただきたく、ご連絡いたしました。」

このように「初めてお目にかかります」は、名乗りの前に置くことで自然な流れを作れます。

NGパターンに注意

  • 「初めまして、初めてお目にかかります」と重ねる
    → 意味が重複し、くどい印象になります。どちらか一方で十分です。
  • 「初めてお目にかかりますが、ご無沙汰しております」
    → 矛盾しています。「ご無沙汰しております」は再会時に使う言葉です。

正しい使い方を覚えると、初メールでも安心して送れるようになりますよ。

お初にお目にかかりますの使い方とビジネスメールでの印象

「お初にお目にかかります」は同じ意味を持ちますが、やや古風で文学的な響きがあります。ビジネスメールでは少し芝居がかった印象を与えるため、フォーマルなメールよりも、社内チャットや軽い挨拶程度で使うのが無難です。
たとえば、「お初にお目にかかります!〇〇部の△△です。」といった柔らかいイントロなら、オンライン上でも程よい距離感を作れます。


自己紹介で使う「お初にお目にかかります」の自然な言い方とシーン別例文

自己紹介の場では、言葉選び一つで印象が大きく変わります。オンライン会議や初出社など、口頭での「お初にお目にかかります」は、言い方やトーンによっても伝わり方が異なります。

対面での自己紹介での使い方

ビジネスの場では、以下のような形が定番です。

「初めてお目にかかります。株式会社ロロントの新田と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」

この一文で、謙虚さと誠意が自然に伝わります。語尾をやややわらかく微笑みながら言うと、印象はぐっと良くなります。

オンライン会議やウェビナーでの自己紹介

ZoomやTeamsなどオンライン会議では、声のトーンやテンポが重要です。表情が伝わりにくいぶん、はっきりとした発声を心がけましょう。

「初めてお目にかかります。ロロント株式会社の新田と申します。オンラインでお話しできるのを楽しみにしておりました。」

このように、オンラインならではの一言を添えることで、相手に親しみを感じさせることができます。

「お初にお目にかかります」の自己紹介例文集

  • 「お初にお目にかかります。営業部の田中と申します。これからどうぞよろしくお願いいたします。」
  • 「お初にお目にかかります。開発チームで新たに加わりました佐藤です。お力添えをよろしくお願いいたします。」

少しかしこまった印象を与えるため、社外よりも社内の正式な紹介や新チーム発足時に使うのが適しています。


「初めてお目にかかります」の言い換え表現と使い分けのコツ

言葉のトーンや場面に応じて、少し柔らかく言い換えたい場面もあります。「お初にお目にかかります」は格式が高い一方で、親しみを出したいシーンでは別の言い回しが効果的です。

シーン別の言い換え例

  • フォーマルな場面:
    「初めてご挨拶申し上げます」
    「初めてご連絡差し上げます」
  • カジュアルな場面:
    「はじめまして」
    「ご縁をいただきありがとうございます」

違和感なく使い分けるポイント

相手との関係性を基準にしましょう。取引先や目上の人には「初めてお目にかかります」や「初めてご挨拶申し上げます」が適切。社内やフラットな関係では「はじめまして」で十分です。
また、メールのトーン全体を整えることも大切です。硬い挨拶に対して本文がフランクすぎると、全体の印象がちぐはぐになってしまいます。冒頭から結びまで一貫した丁寧さを保つことで、信頼感を高められます。


「初めてお目にかかります」の英語表現と海外とのやり取りでの使い方

海外クライアントや外資系企業とのやり取りでは、「初めてお目にかかります」を英語でどう表現するかが鍵になります。
直訳は「It’s the first time to meet you」ですが、ネイティブには少しかしこまりすぎた印象になるため、自然なビジネス英語を使うのがポイントです。

ビジネス英語での自然な言い方

  • Nice to meet you.(基本形)
  • It’s a pleasure to meet you.(丁寧)
  • I’m honored to meet you.(相手が目上のとき)

たとえば初メールでは、
「It’s a pleasure to meet you. I’m Megumi Nitta from LORONT Corporation.」
と書くと、日本語の「初めてお目にかかります」に近い丁寧さになります。

オンラインミーティングでの使い方

ZoomやGoogle Meetで初めて話す相手には、軽く挨拶を添えてから名乗るのが自然です。

「Hello, it’s a pleasure to meet you online. Thank you for joining today.」

このように「online」を加えると、非対面の場に適したフレーズになります。海外でも丁寧で印象がよく、スムーズな会話の導入ができます。


「初めてお目にかかります」を韓国語で言うと?ビジネスでの応用フレーズ

韓国企業や韓国人クライアントとやり取りする際には、丁寧な韓国語表現を押さえておくと信頼を得やすくなります。「初めてお目にかかります」に相当する表現は以下の通りです。

  • 처음 뵙겠습니다(チョウム ペップスムニダ)=「初めてお目にかかります」

韓国語でも非常にフォーマルな挨拶として使われ、初対面の場では欠かせません。

メール・オンライン会議での使用例

韓国語ビジネスメールでは以下のように書きます。
「처음 뵙겠습니다. 저는 로론트 주식회사 니타 메구미라고 합니다. 잘 부탁드립니다.」
(初めてお目にかかります。私はロロント株式会社の新田めぐみと申します。よろしくお願いいたします。)

日本語とほぼ同じ構造で使えるため、日本人にとって覚えやすいフレーズです。
韓国との取引が多い業種では、この一言が信頼関係を築く第一歩になります。


「お初にお目にかかります」への正しい返し方とマナー

相手から「お初にお目にかかります」と言われた場合、どのように返せば自然なのでしょうか。返答次第で、その後の関係性の印象が大きく変わります。

ビジネスでの正しい返し方

  • 「こちらこそ、初めてお目にかかります。どうぞよろしくお願いいたします。」
  • 「お目にかかれて光栄です。今後ともよろしくお願いいたします。」

シンプルですが、相手の敬意に対して同じレベルの丁寧さで応じることが大切です。
特にメールでは、相手の挨拶を受けた直後に返すのが基本です。

カジュアルな会話での返し方

社内やチャットではもう少し柔らかい言い方も可能です。

  • 「こちらこそ、ようやくお話しできてうれしいです!」
  • 「お名前は以前から伺っておりました。お会いできて光栄です。」

相手との関係性を踏まえた温度感の調整が、良好なコミュニケーションの鍵となります。


「お初にお目にかかります」の例文集|ビジネス・メール・自己紹介で使える実践テンプレート

実際の業務で使える例文をいくつか紹介します。シーン別に覚えておくと便利です。

ビジネスメール

「初めてお目にかかります。株式会社ロロントの新田めぐみと申します。
このたびは貴社の広報活動についてご相談差し上げたく、ご連絡申し上げました。」

オンライン会議

「初めてお目にかかります。本日はお時間をいただきありがとうございます。
画面越しではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。」

自己紹介

「お初にお目にかかります。マーケティング部の高橋と申します。
これから一緒にお仕事できることをうれしく思っております。」

どの文にも共通しているのは、短くても誠実さが伝わる構成です。冗長に書くよりも、要点を押さえて丁寧に伝えることが信頼感につながります。


まとめ

「初めてお目にかかります」は、相手への敬意と謙譲を兼ね備えた日本語ならではの美しい表現です。
ビジネスメールや自己紹介、オンライン会議など、現代の多様な働き方の中でも、使い方を理解しておくことで円滑なコミュニケーションが生まれます。
英語や韓国語での挨拶にも共通するポイントは、「相手を立てる気持ちを言葉に込めること」です。
初対面の一言が、その後の関係を大きく左右します。
今日紹介した例文や使い分けのコツを活かし、あなたの「はじめまして」が印象に残る、心のこもった挨拶になるよう意識してみてください。

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