CC入れ忘れ時のお詫びメール完全ガイド|社内・社外別の例文と再送マナー

メールを送信したあとに「しまった、CCを入れ忘れた…」と気づく瞬間。誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。社内の連絡ならまだしも、社外の取引先への連絡でCC漏れが起きると、信頼低下や情報共有の遅延につながりかねません。この記事では、CC入れ忘れ時のお詫びメールの正しい書き方から、再送・転送のマナー、社内外別の例文までを網羅的に解説します。ビジネスで失敗をチャンスに変えるための「印象を下げない対応力」が身につきます。


目次

CC入れ忘れが起こる理由とビジネスへの影響

CC入れ忘れは、単なる操作ミスに見えて、実は「確認の習慣」「思い込み」「優先順位の誤り」など、ビジネス習慣の問題と関係しています。まずは、なぜ起きるのかを理解しておきましょう。

よくあるCC入れ忘れの原因

  1. 急いで送信してしまう
    • 会議前や締切直前など、焦って送信した結果、CC設定を確認する余裕がないケース。
      特にモバイルメールやスマホでの返信時に多く見られます。
  2. スレッド返信での思い込み
    • 前回のメールでCCに入っていた相手が、返信時に自動で外れているのに気づかず、そのまま送ってしまうパターンです。
  3. 宛先を選択する際の入力ミス
    • 名前の似たアドレスやオートコンプリート機能に頼りすぎて、正しい相手を追加し忘れることがあります。
  4. CC対象者の認識違い
    • 誰を共有対象にすべきか明確になっていない場合、「入れるべきだった相手」を漏らすことがあります。

ビジネス上の影響は意外と大きい

CC漏れを軽視すると、思わぬ信頼トラブルにつながります。

  • 社外の場合: 情報共有が途切れ、相手に「社内連携ができていない」と思われる
  • 社内の場合: プロジェクト進行に遅れが出たり、上司や関係部署の把握が遅れる
  • 再送が遅れた場合: 「対応が遅い」「連絡が不十分」といった印象を与える

メールの送信は一瞬ですが、受け手の印象は長く残ります。したがって、CC入れ忘れのあとの「お詫び」と「再送対応」がカギとなります。


CC入れ忘れに気づいたらすぐに取るべき行動

まず確認すべき3つのステップ

  1. 入れ忘れた相手と送信内容を確認
    • どのメールに誰を入れ忘れたのか、そしてその内容が「機密性を含むか」「共有必須か」を確認します。
    • 共有不要なメールであれば、無理に再送する必要はありません。
  2. 再送か転送かを判断
    • 内容に変更がなければ「転送」で問題ありません。
    • ただし、文面を修正する必要がある場合は「再送」として件名に追記しましょう。
  3. お詫びと説明を添えて送信
    • 形式的な「再送です」だけではなく、「CC漏れがあったこと」「ご迷惑をおかけした旨」を短く伝えます。

どのくらいのスピードで対応すべきか

理想は、気づいて5〜10分以内
特に社外メールの場合、相手がすぐ返信してしまうと後からの修正が煩雑になります。
早期対応は「誠実さ」の証として評価されることが多いです。


CC入れ忘れのお詫びメール例文【社外編】

社外の取引先にCCを入れ忘れた場合、丁寧で誠実な対応が求められます。焦って再送すると逆に印象を悪くすることもあるため、落ち着いた文面で「ミスの認識」と「迅速な修正」を伝えることが大切です。

基本的な再送メール例文(社外向け)

件名:【再送】CC漏れのため再送いたします(〇〇の件)

本文:

株式会社〇〇
営業部 △△様

いつもお世話になっております。株式会社ロロントの新田です。

先ほどお送りしたメールにて、関係者の方のCCを入れ忘れておりました。
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

改めて、CCを含めて再送させていただきます。
お手数をおかけしますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

――――――――――――――――――――――
(ここに元メール本文を引用)
――――――――――――――――――――――

この例文は、再送の理由を明確にしつつ、余計な言い訳をせずに謝罪する形です。
「申し訳ございません」と「再送させていただきます」を一文ずつに分けることで、誠意が伝わりやすくなります。

軽微なCC入れ忘れ時の例文

件名:CC追加のため転送いたします(〇〇の件)

本文:

株式会社〇〇
営業部 △△様

お世話になっております。株式会社ロロントの新田です。

先ほどのご連絡メールにおいて、CC欄に一部関係者を追加し忘れておりました。
大変失礼いたしました。

共有のため、本メールを転送いたします。
お手数ですが、ご確認くださいますようお願いいたします。

ポイントは、「再送」と「転送」の使い分け。
元のメールに変更を加えず、単にCC追加のために共有するだけであれば「転送」で問題ありません。


CC入れ忘れのお詫びメール例文【社内編】

社内でのCC漏れは、迅速な修正とトーンの柔らかさが大切です。上司・同僚・別部署など相手によって言葉選びを調整しましょう。

上司へのお詫びメール例文

件名:【再送】CC漏れのため再送いたします(〇〇案件)

本文:

部長 △△様

お疲れさまです。ロロントの新田です。

先ほどのメールにて、部長宛のCCを入れ忘れておりました。
申し訳ございません。改めて共有のため再送いたします。

お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどお願いいたします。

ポイントは、「自分の非を明確に認める」こと。
「うっかりしていました」などのカジュアルすぎる表現は避け、ビジネスのトーンを保ちましょう。

同僚・チームメンバーへの例文

件名:CC漏れがありましたので再送します

本文:

お疲れさまです。

先ほどのメールにCC漏れがありました。
申し訳ありません。再送いたします。

ご確認よろしくお願いします。

社内ではスピード重視。形式ばった謝罪よりも、明確に再送理由を伝えれば十分です。


宛先漏れ・BCCミスとの違いと注意点

CC入れ忘れと混同されやすいのが「宛先漏れ」や「BCC漏れ」。それぞれの扱い方を正しく理解しておくことで、再発防止につながります。

宛先漏れとは

宛先(To)に入れるべき相手を抜けてしまった状態です。
この場合、メールの責任者や中心人物が抜けているため、再送時には特に慎重な謝罪が必要です。

例文:

件名:【再送】宛先漏れのため再送いたします

本文:
先ほどのメールにて、宛先の追加漏れがございました。
申し訳ございません。改めて正しい宛先でお送りいたします。

BCC漏れは特に注意

BCCは「他の受信者に見せない」機能です。BCCに入れるべき人をCCに入れてしまうと、情報漏えいに発展するリスクがあります。
もしBCCを誤って公開した場合は、速やかに上司へ報告し、社外の場合は正式な文面で謝罪が必要です。


CC入れ忘れ時に再送・転送する際のマナー

件名は「再送」または「CC追加」を明記

再送メールでは、件名の冒頭に【再送】や【転送】と入れることで、受信者がすぐ状況を把握できます。
例:「【再送】CC漏れのため再送いたします」など。

謝罪は簡潔に、言い訳は不要

「急いでいたため」「確認不足で」といった理由説明は基本的に不要です。
「お詫び+再送の事実+確認依頼」の三点を短く伝えるのがベストです。

返信スレッドを乱さない工夫

再送時にスレッドが乱れると、情報共有が混乱します。
同じ件名・同一スレッドで再送しつつ、補足を冒頭に書くと良いでしょう。


CC入れ忘れを防ぐためのチェック方法

どんなに注意してもヒューマンエラーは起こります。そこで、ミスを未然に防ぐための実践的なチェックポイントを紹介します。

メール送信前の3秒ルール

送信ボタンを押す前に、**「To」「CC」「件名」**の3項目を3秒で見直す。
この一瞬の確認で、8割のミスは防げると言われています。

自動CC設定を活用する

GmailやOutlookでは、特定の宛先や条件に応じて自動でCCを追加できる機能があります。
たとえば、「〇〇プロジェクトのメールには常に上司をCCに入れる」といったルールを設定可能です。

テンプレート・署名を工夫する

定型メールの下部に「CC:〇〇様」といったメモを挿入しておくと、チェックの習慣づけになります。
また、送信前チェックリストをタスク管理ツールに組み込むのも有効です。


CC漏れを起こしたときの再発防止策と印象回復のポイント

一度ミスをしても、対応次第で印象を回復することは可能です。大切なのは「スピード・誠実さ・再発防止」の3点です。

お詫び後のフォローを忘れない

特に社外の場合、再送後に「このたびはご迷惑をおかけしました」と一言フォローを入れるだけで誠意が伝わります。
お詫びの後に報告・改善の意識を見せることが信頼回復につながります。

再発防止の具体策を共有する

社内では、自分のミスを隠さず「同じことが起きないようチェックリストを導入しました」と共有する姿勢が評価されます。
ミスを責められるよりも、「改善姿勢がある人」として信頼されることが多いです。


まとめ|CC入れ忘れは「迅速・誠実・簡潔」で信頼を守る

CC入れ忘れは、誰にでも起こりうるミスです。
重要なのは、気づいた後の対応スピードと誠実な姿勢です。

この記事で紹介したように、

  • 気づいたらすぐ再送または転送
  • 件名に「再送」や「CC漏れ」と明記
  • お詫びは簡潔・真摯に
  • 社外は丁寧に、社内は迅速に
  • 再発防止策を共有して信頼を維持

この5つを意識すれば、CC漏れが「信頼低下」ではなく「対応力の高さ」として評価されることもあります。
小さなメールの一通にも、あなたの仕事力は表れます。
今日からは「送信前3秒ルール」で、信頼を守るメール習慣をつくっていきましょう。

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