引継ぎの直前になって「何を書けばいいのかわからない」と手が止まったことはありませんか。
ロロメディア編集部でも、退職や異動の前日に急いで引継書を作り、結局あとから何度も質問が来てしまった経験があります。
実務では「書いたつもり」では通用しません。
読む側が迷わず業務を回せるかどうか、それがすべてです。
業務引継書に最低限必要な項目と抜け漏れを防ぐ考え方

「とりあえず業務を書いたけど、後任から質問が止まらない」
引継ぎ後にSlackやメールが何度も飛んでくる状況、経験ありませんか。提出直後なのに差し戻しになると、かなり焦りますよね。
業務引継書に必要な5つの項目
実務で抜けると確実に詰まるのはこの5つです。
- 業務の全体像(何のための業務か)
- 実際の作業手順(操作レベル)
- 使用ツール・ログイン情報
- 判断基準(どの状態がOKか)
- トラブル時の対応方法
実務レベルでの書き方
実際の現場では、以下のように書きます。
悪い例
「Googleアナリティクスでレポートを作成する」
良い例
「Googleアナリティクスにログインし、前月1日〜月末の期間を指定。ユーザー数・CV数を抽出し、前月比が±10%以内なら問題なし」
ここまで書けば、後任は迷いません。
「どこを見るか」「どう判断するか」がセットになっているからです。
具体的行動
まずは、自分の業務を「誰かに口頭で説明するつもり」で書き出してください。
その後、「これだけで再現できるか?」をチェックする。
すぐ使える業務引継書テンプレート

「ゼロから書こうとして手が止まる」
これはほぼテンプレートがないことが原因です。実際、編集部でもフォーマットがないと全員バラバラな書き方になります。
Wordテンプレート例
以下をそのままコピーして使えます。
【作業手順】
- ツールにログイン
- 対象期間を設定
- 指標を抽出
- シートに記入
【判断基準】
数値の正常範囲やチェックポイントを記載
【注意点】
ミスしやすいポイント
【トラブル時の対応】
エラー時の対処方法
なぜこの構成が機能するのか
現場でよくある失敗は「手順だけ書く」ことです。
これだと後任は「正しくできているか」が判断できません。
実務での使い方
テンプレートに沿って書くときは、「過去に質問された内容」を思い出してください。
そこにヒントがあります。
例えば「この数値って合ってますか?」と聞かれた経験があるなら、それは判断基準が抜けている証拠です。
その質問を潰す形で追記していきます。
Excelで管理する業務引継書テンプレートと使い分け

「業務が多すぎてWordだと見づらい」
複数業務を抱えている人ほど、この壁にぶつかります。
Excelテンプレート例
| 業務名 | 手順 | 判断基準 | 使用ツール | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| レポート作成 | GA確認→入力 | ±10%以内 | GA | 毎月1日 |
Excelを使うべきケース
- 業務が10個以上ある
- 定型業務が多い
- 一覧で管理したい
実務レベルでの活用方法
まずExcelで全業務を一覧化します。
その上で、複雑な業務だけWordで詳細化する。
業務引継書の書き方で失敗しやすいポイントと改善方法

「ちゃんと書いたのに、全然伝わっていない」
この状態、かなりストレスですよね。実は原因はかなり明確です。
よくある失敗パターン
- 用語が曖昧
- 判断基準がない
- 手順が省略されている
原因
書いている本人は理解しているため、「省略しても伝わる」と思ってしまう。
これが最大の原因です。
改善の具体的行動
一番効果があるのは「第三者チェック」です。
同僚に一度読んでもらい、「これだけでできるか?」を確認する。
もし質問が出たら、その部分は必ず追記してください。
これを1回やるだけで、完成度が段違いに上がります。
ここまでやれば、実務で使える引継書になります。
実務で使える業務引継書の例文

「テンプレートはわかったけど、実際どう書くの?」
ここで止まる人が多いので、具体例を出します。
例:広告運用業務の引継書
【作業手順】
Google広告にログインし、前月データを確認。クリック数、CV数、CPAを抽出し、スプレッドシートに入力
【判断基準】
CPAが目標の120%を超えている場合は改善対象。CV数が前月比80%以下なら原因分析を実施
【注意点】
キャンペーンごとに数値を見ること。全体平均だけで判断しない
【トラブル対応】
データが表示されない場合は期間設定を確認。それでも解決しない場合は広告代理店へ連絡
なぜこのレベルが必要か
「CPAを確認する」だけでは意味がありません。
どの数値が異常なのかを書かないと判断できないからです。
実務での再現性
このレベルで書いておけば、後任は迷わず作業できます。
さらに、判断ミスも減ります。
業務引継書を効率的に作る手順と時間短縮のコツ
「時間がなくて引継書が進まない」
退職直前や異動前だと、この状況はかなりリアルですよね。
結論としては「一気に書かないこと」です。
効率的な作り方
- まず業務一覧を出す
- 優先度の高い業務から書く
- 1業務ずつ完成させる
実務での進め方
最初にExcelで業務を全部書き出します。
その後、重要なものからWordで詳細化する。
この順番にすると、抜け漏れを防ぎながら効率的に進められます。
結果的に作業時間も短縮されます。
実務ではこれが一番早いです。
まとめ|業務引継書は「再現できるか」で完成度が決まる
業務引継書で最も重要なのは「読んだ人が迷わず再現できるか」です。
これが満たされていないと、どれだけ丁寧に書いても意味がありません。
今回のポイントを整理すると、
- 手順だけでなく判断基準を書く
- WordとExcelを使い分ける
- 第三者チェックで精度を上げる
この3つを徹底するだけで、引継ぎ後のトラブルは大きく減ります。
引継書は「書いて終わり」ではなく「使われて初めて完成」です。
後任が困らないレベルまで落とし込むこと、それが本質ですよ。














