「同じ名前が何回も出てきて集計しづらい…」
Googleスプレッドシートを使っていると、こんな場面で手が止まることがありますよね。営業リスト、応募者一覧、問い合わせ管理など、実務では“重複データ”が必ず発生します。
しかも厄介なのが、提出直前に「この会社名、重複してない?」と気づくパターンです。フィルタをかけて目視確認を始めると、1件見落として差し戻しになることもあります。
そんなときに使うのがUNIQUE関数です。
ただ、実際に使い始めると「複数列はどうやるの?」「空白が混ざる」「条件付きで抽出したい」など、単純な重複削除だけでは済まないケースがかなり多いんですよ。
ロロメディア編集部でも、広告レポートやSEOキーワード整理で毎日のようにUNIQUE関数を使っています。だからこそ、この記事では“実務で本当に使う形”に絞って解説します。コピペだけで動く数式も載せるので、読みながらそのまま試してみてください。
UNIQUE関数でできることと基本的な使い方

UNIQUE関数は、重複しているデータを1つにまとめて表示する関数です。
たとえば営業管理表で、同じ会社名が何度も並んでいるとします。このままだと「何社に提案したのか」が見えません。そんなときにUNIQUE関数を使うと、会社名を重複なしで一覧化できます。
まずは基本形から見てみましょう。
=UNIQUE(A2:A)
これだけです。
A列のデータから重複を除外して一覧表示してくれます。
たとえば、
| A列 |
|---|
| 株式会社AAA |
| 株式会社BBB |
| 株式会社AAA |
この場合、結果はこうなります。
| UNIQUE結果 |
|---|
| 株式会社AAA |
| 株式会社BBB |
かなりシンプルですよね。
ただ、ここで初心者がつまずきやすいのが「元データを消してしまう」ケースです。UNIQUE関数は“結果を展開する関数”なので、下にデータがあるとエラーになります。
提出前の表を直接触って「#REF!」が出て焦った経験、ありませんか?
UNIQUE関数が便利になる実務シーン
実際には、単なる重複削除よりも「一覧化」で使うケースが多いです。
たとえばこんな場面があります。
- 問い合わせした企業一覧を作る
- SEOキーワードの重複整理
- 同じ担当者名をまとめる
- ECサイトの商品カテゴリ一覧を作る
ロロメディア編集部では、SEO記事のキーワード整理でかなり使います。
検索キーワードを大量取得すると、「SEO対策 方法」「SEO 対策 方法」みたいに似たデータが混ざります。そのままだと分析しづらいので、一度UNIQUEで整理するんですよ。
この“先に重複整理するクセ”があるだけで、後工程がかなり楽になります。
UNIQUE関数で複数列を重複削除するやり方

ここで一気に実務感が出てきます。
たとえば次のような表があるとします。
| 会社名 | 担当者 |
|---|---|
| AAA | 田中 |
| AAA | 田中 |
| AAA | 鈴木 |
そんなときは複数列を指定します。
=UNIQUE(A2:B)
これだけでOKです。
すると結果はこうなります。
| 結果 |
|---|
| AAA 田中 |
| AAA 鈴木 |
つまり「行単位」で重複判定してくれます。
複数列UNIQUEでよくある失敗
かなり多いのが“見た目は同じなのに重複扱いされない”ケースです。
たとえば、
- 末尾に半角スペースがある
- 全角スペースが混ざっている
- 改行が入っている
こういう状態だと、UNIQUEは別データとして認識します。
特に問い合わせCSVを貼り付けたときによく起きます。提出直前に件数が合わず、原因調査で30分消えることもあります。
そんなときはTRIM関数を組み合わせます。
=UNIQUE(ARRAYFORMULA(TRIM(A2:A)))
TRIMは余計な空白を削除する関数です。
「UNIQUEが効かない」と感じたら、まず空白を疑ってください。かなりの確率でこれです。
UNIQUE関数で複数条件を指定する方法

ここからが実務で本当に使う部分です。
「営業担当が田中の案件だけ重複なしで抽出したい」
「ステータスが契約済みだけ一覧化したい」
こういう条件付き抽出ですね。
この場合はFILTER関数と組み合わせます。
=UNIQUE(FILTER(A2:A,B2:B="契約済"))
意味としては、
- B列が契約済
- A列だけ取り出す
- さらに重複削除
という流れです。
条件付きUNIQUEが便利なシーン
たとえば広告運用で、CVしたキーワードだけ一覧化したい場面があります。
データを全部見ても分析できません。成果が出たものだけ抽出したいんです。
そんなとき、
=UNIQUE(FILTER(A2:A,C2:C>=1))
とすると、CV数が1以上のキーワードだけ重複なしで表示できます。
ここまでできると、スプレッドシートが“管理表”から“分析ツール”に変わります。
複数条件を追加する方法
条件を増やしたい場合は「,」で追加します。
=UNIQUE(FILTER(A2:A,B2:B="東京",C2:C="契約済"))
これは、
- 東京
- 契約済
両方に当てはまるデータだけを抽出します。
営業リスト整理ではかなり使います。
UNIQUE関数で空白を除外する方法

これ、地味ですが実務でかなり重要です。
一覧の最後に空白行ができて「なんで?」と止まるんですよ。
特にCSV貼り付け後によく起きます。
そんなときはQUERY関数を組み合わせます。
=UNIQUE(QUERY(A2:A,"where A is not null"))
これで空白を除外できます。
FILTERを使う方法もある
こちらでも可能です。
=UNIQUE(FILTER(A2:A,A2:A<>""))
個人的にはこちらのほうが直感的でおすすめです。
UNIQUE関数とSORT関数を組み合わせる使い方

UNIQUEだけだと、元データ順に表示されます。
でも実務では「五十音順」「数値順」に並べたいですよね。
そんなときはSORTを使います。
=SORT(UNIQUE(A2:A))
これで自動ソートされます。
問い合わせ一覧や商品カテゴリ整理でかなり便利です。
SORTと組み合わせると管理表が見やすくなる
実際、重複除外だけでは見づらいケースがあります。
たとえば営業担当一覧が、
- 鈴木
- 田中
- 井上
の順番だと探しづらいですよね。
SORTを組み合わせるだけで視認性が一気に上がります。
地味ですが、チーム共有シートではかなり重要です。
UNIQUE関数がうまく動かない原因

「数式は合ってるのに動かない」
このパターン、かなりあります。
実際に編集部でも何度も詰まりました。
#REF!エラーが出る原因
もっとも多いです。
原因は、UNIQUEの結果を表示したい範囲に既存データがあること。
たとえばA列に結果を出したいのに、下のセルに文字が入っていると展開できません。
解決方法は単純で、結果範囲を空にするだけです。
ただ、実務では“見えないスペース”が残っていることがあります。セルをDeleteで完全削除してください。
重複削除されない原因
これはほぼ空白です。
特に、
- 全角スペース
- 改行
- 不可視文字
が原因になります。
CSV取り込み後に発生しやすいですね。
そんなときはCLEAN関数も使います。
=UNIQUE(ARRAYFORMULA(TRIM(CLEAN(A2:A))))
ここまでやると、かなり安定します。
UNIQUE関数をスプレッドシート実務で活用する方法

ここからは“現場でどう使うか”です。
単なる関数説明だけだと、実務では使い切れません。
SEOキーワード整理で使う方法
SEO担当者ならかなり使います。
キーワード取得ツールを使うと、
- SEO対策
- seo対策
- SEO 対策
みたいな似た語句が大量に出ます。
そのままだと分析が進みません。
営業リスト整理で使う方法
営業リストは重複地獄になりやすいです。
かなり気まずいです。
そんな事故を防ぐために、
=UNIQUE(A2:A)
で企業一覧を整理します。
さらに担当者別で見たいなら、
=UNIQUE(A2:B)
を使う流れです。
QUERY関数と組み合わせると分析が強くなる
実務ではQUERYとの組み合わせがかなり強力です。
たとえば、
=QUERY(UNIQUE(A2:B),"select Col1,count(Col1) group by Col1")
とすると、会社別件数集計までできます。
ExcelでもUNIQUE関数は使えるのか

結論から言うと、Excelでも使えます。
ただし条件があります。
ExcelでUNIQUE関数が使えるバージョン
使えるのは主に以下です。
| バージョン | 使用可否 |
|---|---|
| Microsoft365 | ○ |
| Excel2021 | ○ |
| Excel2019以前 | × |
古いExcelだと使えません。
その場合は「重複の削除」機能を使う必要があります。
Excelとスプレッドシートの違い
実務で違いを感じるのは“自動更新”です。
スプレッドシートは元データ変更時にリアルタイム反映されます。
一方、Excelファイル共有では更新タイミングがズレることがあります。
チーム運用なら、スプレッドシートのほうがUNIQUE活用しやすいでしょう。
UNIQUE関数を使いこなすとデータ整理が一気に速くなる

UNIQUE関数は「重複削除の関数」と思われがちですが、実際は“データ整理の入口”です。
ここを整えるだけで、
- 集計
- 分析
- レポート作成
- 営業管理
全部が楽になります。
特に実務では「まず一覧化する」が重要なんですよ。
だからこそ、最初にUNIQUEで整えるクセをつけるだけで、ミスがかなり減ります。
もし今、「同じデータが多すぎて見づらい」「集計で毎回止まる」と感じているなら、まずはこの1行から試してみてください。
=UNIQUE(A2:A)
たったこれだけですが、スプレッドシート作業がかなり変わりますよ。















