引っ越し後に住所変更メールを送ろうとして、本文の一行目で手が止まることがありますよね。会社にはどこまで書くべきか、内定先には旧住所も必要なのか、個人の相手には堅すぎないほうがいいのか。急いで送らないと書類や郵便物が旧住所に届いてしまうのに、言葉選びで止まるのは地味に焦ります。
ロロメディア編集部でも、取引先の住所変更連絡を受けた時、旧住所が書かれていないために「どの登録情報を更新すればいいのか」を確認し直したことがあります。住所変更メールは、短くていい。でも、省きすぎると相手の手間が増えます。
住所変更メールは「誰に送るか」で書く内容が変わる

住所変更メールで一番大切なのは、相手が何のために住所を使うのかを考えることです。友人に送る住所変更と、会社の人事に送る住所変更では、必要な情報が違います。
たとえば、個人の知人なら「引っ越したので、今後はこちらにお願いします」で済むことがあります。でも会社や内定先は、通勤手当、住民税、雇用契約書類、入社書類、郵送物の管理に関わるため、旧住所と新住所の両方が必要になることがあります。
個人宛ては簡潔でいいが郵便物がある相手には正確に書く
友人、親戚、知人など個人宛てに送る場合は、そこまで堅い文面にする必要はありません。ただし、年賀状、贈り物、書類のやり取りがある相手には、郵便番号から正確に書きましょう。
「引っ越しました」だけでは、相手は住所録を更新できません。特にマンション名、部屋番号、郵便番号が抜けると、郵便物が届かない原因になります。
個人宛てでも、最低限この形にすると安心です。
件名:住所変更のお知らせ
〇〇さん
お世話になっています。
このたび転居しましたので、新住所をお知らせします。
新住所:〒000-0000
東京都〇〇区〇〇1-2-3
〇〇マンション101号室
今後、郵送物などはこちらの住所へ送っていただけますと助かります。
引き続きよろしくお願いします。
会社宛ては旧住所と新住所を必ずセットで書く
会社に送る住所変更メールでは、旧住所と新住所をセットで書くのが基本です。人事や総務は、社員情報のどの住所を変更するのか確認する必要があるからです。
特に通勤手当や住民税、社会保険、緊急連絡先の登録に関わる場合、住所変更は単なる連絡ではなく社内手続きになります。メールだけで完了する会社もあれば、別途申請フォームや証明書提出が必要な会社もあります。
会社宛てでは、次の情報を入れてください。
| 項目 | 書く理由 |
|---|---|
| 氏名・所属 | 誰の住所変更か特定するため |
| 旧住所 | 現在登録されている情報と照合するため |
| 新住所 | 更新先を正確に登録するため |
| 転居日 | いつから変更するか判断するため |
| 電話番号 | 変更がある場合に必要 |
| 添付書類の有無 | 住民票などが必要な会社もあるため |
ここまで書くと、人事や総務が処理しやすくなります。会社に送る住所変更メールは、丁寧な文章よりも「処理できる情報があるか」が重要です。
内定先には入社書類が届く前に早めに送る
内定先への住所変更は、かなり早めに送ったほうがいいです。入社前は雇用契約書、入社案内、健康診断案内、研修資料などが郵送されることがあります。
入社前に引っ越したのに連絡が遅れると、重要書類が旧住所に届いてしまうかもしれません。特に実家から一人暮らしへ移る人、大学卒業後に勤務地近くへ引っ越す人は、内定先への連絡を忘れやすいです。
住所変更メールの件名は一目で内容がわかる形にする

住所変更メールの件名は、凝る必要がありません。むしろ、件名だけで「住所変更の連絡だ」とわかることが大切です。
会社宛ての件名は「住所変更のご連絡」が使いやすい
会社に送るなら、「住所変更のご連絡」が一番わかりやすいです。所属や氏名も入れると、人事・総務側が検索しやすくなります。
件名の例は次の通りです。
| 相手 | 件名例 |
|---|---|
| 会社の人事・総務 | 住所変更のご連絡(営業部 山田太郎) |
| 上司 | 住所変更の件 |
| 内定先 | 住所変更のご連絡(氏名) |
| 取引先 | 住所変更のお知らせ |
| 個人の知人 | 引っ越しに伴う住所変更のお知らせ |
このように、相手によって少しだけ温度を変えると自然です。社内なら事務的に、社外なら少し丁寧に、個人なら柔らかくすれば問題ありません。
「重要」「至急」は本当に急ぎの時だけ使う
住所変更が急ぎでも、件名に「至急」を入れるかは慎重に考えましょう。入社書類の発送直前、請求書の送付前、重要郵便が近く届く予定なら使っても構いません。
ただ、通常の住所変更で毎回「至急」と付けると、少し圧が強く見えます。特に内定先や取引先に送る場合は、「住所変更のご連絡」のほうが落ち着いた印象になります。
住所変更メールに必ず入れるべき情報

住所変更メールで失敗しやすいのは、文章が失礼というより情報不足です。新住所だけ書いて、旧住所や転居日がない。マンション名がない。郵便番号が抜けている。こうなると相手は確認し直す必要があります。
新住所は郵便番号から部屋番号まで正確に書く
新住所は、郵便番号から建物名、部屋番号まで書いてください。特にマンション名や部屋番号が抜けると、郵便物が届かない原因になります。
たとえば、次の形が実務で使いやすいです。
新住所:〒000-0000
東京都〇〇区〇〇1-2-3
〇〇マンション101号室
1行で長く書くより、住所を分けて書くと見やすくなります。スマホでも確認しやすく、登録ミスが減ります。
旧住所は会社や内定先には書いたほうがいい
会社や内定先には、旧住所も書くことをおすすめします。旧住所があると、相手側が現在登録されている住所と照合しやすくなります。
内定先では、同姓同名の候補者や複数の内定者を管理していることがあります。旧住所や学校名があると、採用担当者がスムーズに確認できます。
書き方は次のようにします。
旧住所:〒000-0000
東京都〇〇区〇〇4-5-6
新住所:〒111-1111
神奈川県〇〇市〇〇7-8-9
〇〇ハイツ202号室
転居日や適用日を書くと相手が処理しやすい
住所変更メールには、いつから新住所になるのかを書きましょう。すでに引っ越し済みなのか、来月からなのかで、相手側の処理が変わります。
たとえば、給与関係や通勤手当が絡む会社では、転居日がかなり重要です。内定先でも、入社書類の発送タイミングによって新住所へ送るか旧住所へ送るか判断が必要になります。
書き方はシンプルで大丈夫です。
転居日:2026年5月20日
新住所の利用開始日:2026年5月20日以降
未来の日付なら「〇月〇日より転居予定です」と書きます。すでに引っ越したなら「〇月〇日に転居いたしました」と書けば自然です。
会社に送る住所変更メールの例文

会社に送る場合は、相手が人事・総務なのか、上司なのかで文面が少し変わります。人事・総務には手続きしやすい情報を、上司には報告として簡潔に伝えるのが実務的です。
住所変更は、会社によってはメールだけで完了しません。社内システム、申請書、住民票、通勤経路申請などが必要になることがあります。メールでは「必要な手続きがあればご指示ください」と添えると丁寧です。
人事・総務へ送る例文
人事や総務へ送る場合は、事務処理しやすいように項目を分けて書きます。本文は長くしすぎず、住所情報を正確に見せることを優先してください。
件名:住所変更のご連絡(営業部 山田太郎)
人事部 ご担当者様
お世話になっております。
営業部の山田太郎です。
このたび転居いたしましたので、登録住所の変更についてご連絡いたします。
以下の内容にてご確認をお願いいたします。
氏名:山田太郎
所属:営業部
転居日:2026年5月20日
旧住所:〒000-0000
東京都〇〇区〇〇1-2-3
新住所:〒111-1111
神奈川県〇〇市〇〇4-5-6
〇〇マンション202号室
電話番号に変更はございません。
別途必要な手続きや提出書類がございましたら、ご指示いただけますと幸いです。
お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
上司へ報告する例文
上司に送る場合は、必要以上に細かく書かなくてもよい場合があります。ただし、会社の規定で上司経由の申請が必要なら、旧住所と新住所を添えておきましょう。
件名:住所変更の件
〇〇部長
お疲れさまです。
営業部の山田です。
私事で恐縮ですが、〇月〇日に転居いたしました。
つきましては、下記の通り住所が変更となりましたのでご報告いたします。
旧住所:〒000-0000
東京都〇〇区〇〇1-2-3
新住所:〒111-1111
神奈川県〇〇市〇〇4-5-6
〇〇マンション202号室
人事部への申請もあわせて進めております。
必要な対応がございましたらご指示ください。
よろしくお願いいたします。
内定先へ送る住所変更メールの例文

内定先への住所変更は、入社前の信頼感に関わります。大げさにする必要はありませんが、雑に見えないように整えましょう。
内定先へ新住所を伝える例文
内定先には、自分が誰かすぐわかるように書きます。新卒なら学校名、中途なら選考職種や氏名を入れると親切です。
件名:住所変更のご連絡(山田太郎)
株式会社〇〇
人事部 採用ご担当者様
お世話になっております。
貴社より内定をいただいております、山田太郎です。
このたび転居いたしましたので、登録住所の変更についてご連絡いたします。
入社関係書類などの送付先につきましては、今後下記の新住所をご使用いただけますと幸いです。
旧住所:〒000-0000
東京都〇〇区〇〇1-2-3
新住所:〒111-1111
神奈川県〇〇市〇〇4-5-6
〇〇マンション202号室
転居日:2026年5月20日
電話番号:090-0000-0000
お手数をおかけいたしますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
まだ引っ越し前の内定先メール例文
引っ越し前に連絡する場合は、「いつから新住所を使ってほしいか」を書くのがポイントです。ここを曖昧にすると、書類が旧住所と新住所のどちらに届くべきかわからなくなります。
件名:転居予定に伴う住所変更のご連絡(山田太郎)
株式会社〇〇
人事部 採用ご担当者様
お世話になっております。
貴社より内定をいただいております、山田太郎です。
〇月〇日に転居を予定しておりますため、住所変更について事前にご連絡いたします。
〇月〇日以降に発送いただく書類につきましては、下記の新住所宛てにお送りいただけますと幸いです。
現住所:〒000-0000
東京都〇〇区〇〇1-2-3
新住所:〒111-1111
神奈川県〇〇市〇〇4-5-6
〇〇マンション202号室
転居予定日:2026年5月20日
転居完了後、必要に応じて改めてご連絡いたします。
お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
取引先へ送る会社住所変更メールの例文

会社の住所変更や事務所移転を取引先へ伝える場合は、個人の引っ越しとは書き方が変わります。相手は請求書、契約書、納品書、来社先、郵送先を更新する必要があります。
会社移転のお知らせメール例文
会社移転の連絡では、新住所、営業開始日、電話番号変更の有無、移転に伴う休業日を入れてください。地図URLを入れる場合は、会社の公式サイトやGoogleマップのリンクを添えると親切です。
件名:事務所移転に伴う住所変更のお知らせ
株式会社〇〇
〇〇様
いつもお世話になっております。
ロロント株式会社の山田です。
このたび弊社は、〇月〇日より下記住所へ移転することとなりました。
今後の郵送物やご来社につきましては、新住所をご確認いただけますと幸いです。
新住所:〒000-0000
東京都〇〇区〇〇1-2-3
〇〇ビル5階
営業開始日:2026年5月20日
電話番号:変更なし
FAX番号:変更なし
移転に伴う休業日はございません。
お手数をおかけいたしますが、貴社内での登録情報のご変更をお願いいたします。
今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
請求書や契約書に関わる相手には登録変更を明記する
経理、法務、購買部門などに関係する相手には、「登録情報の変更をお願いします」とはっきり書きましょう。遠慮してぼかすと、相手側で処理されないことがあります。
たとえば、次の一文を入れると実務的です。
「請求書、契約書、納品書などに記載いただく弊社住所につきましては、〇月〇日以降、下記新住所をご使用ください。」
個人宛てに送る住所変更メールの例文

個人宛ての住所変更メールは、ビジネスほど堅くなくて大丈夫です。ただし、相手が年賀状や荷物を送る可能性があるなら、住所は正確に書きます。
友人・知人へ送る例文
件名:引っ越しに伴う住所変更のお知らせ
〇〇さん
お久しぶりです。
このたび引っ越しましたので、新しい住所をお知らせします。
新住所:〒000-0000
東京都〇〇区〇〇1-2-3
〇〇マンション101号室
今後、年賀状や郵送物などはこちらに送ってもらえると助かります。
落ち着いたらまたゆっくり近況報告させてください。
親戚へ送る例文
親戚には、少し丁寧にしておくと安心です。特に年配の方には、住所を見やすく書くことを優先してください。
件名:住所変更のお知らせ
〇〇様
ご無沙汰しております。
このたび転居いたしましたので、新住所をご連絡いたします。
新住所:〒000-0000
東京都〇〇区〇〇1-2-3
〇〇マンション101号室
今後、郵便物などはこちらの住所へお送りいただけますと幸いです。
また落ち着きましたら、改めてご挨拶させていただきます。
よろしくお願いいたします。
住所変更メールを送るタイミング

住所変更メールは、引っ越し後に送ればいいと思われがちですが、相手によっては引っ越し前に送るべきです。特に書類発送や給与・通勤手当が絡む場合、遅れると実務上の影響が出ます。
会社には転居が決まった時点で確認する
会社には、転居が決まった時点で手続き方法を確認してください。転居後に報告すればいい会社もありますが、通勤経路や通勤手当が変わる場合は事前申請が必要なことがあります。
特に勤務地から遠くなる場合、交通費の変更や在宅勤務規定に関わる可能性があります。引っ越し後にまとめて報告すると、精算が面倒になるかもしれません。
内定先には新住所が確定した時点で送る
内定先には、新住所が確定した時点で早めに連絡します。まだ入居前でも、住所が確定していれば事前連絡して構いません。
入社前は、内定者向け書類がいつ発送されるかわかりません。連絡が数日遅れただけで、旧住所に重要書類が届くことがあります。
住所変更メールでやってはいけない失敗

住所変更メールはシンプルな連絡ですが、ミスがあると後処理が面倒です。特に住所の誤字、部屋番号の抜け、旧住所の未記載はトラブルにつながります。
部屋番号や建物名を省略しない
マンションやアパートの場合、部屋番号は必ず書いてください。建物名もできるだけ省略しないほうが安全です。
「東京都〇〇区〇〇1-2-3」だけでは、集合住宅の場合に届かない可能性があります。通販サイトなら電話確認が入ることもありますが、会社や内定先の書類は再送に時間がかかります。
個人情報を送る相手を間違えない
住所は個人情報です。送信先を間違えると、かなり危険です。メール作成時は、宛先、CC、BCCを必ず確認してください。
特に複数人に送る場合、全員のメールアドレスが見える形で送るのは避けたほうがいいです。個人宛てに一斉送信するならBCCを使うか、相手ごとに送るのが安全です。
住所変更メールを送った後にやるべき手続き

住所変更メールを送って終わりではありません。相手が登録変更してくれるものもありますが、自分で手続きしないと変わらないものもあります。
郵便局の転居届を出す
引っ越し後は、日本郵便の転居・転送サービスを利用できます。日本郵便では、転居届を提出することで、旧住所宛ての郵便物を新住所へ1年間無料で転送すると案内しています。登録までに3〜7営業日を要するため、早めの提出が必要です。
これは住所変更メールとは別の手続きです。会社や知人へメールを送っても、すべての差出人がすぐ新住所へ変更してくれるとは限りません。
役所・金融機関・保険・通販サイトも変更する
住所変更が必要な場所はかなり多いです。メールで知らせる相手だけでなく、自分で登録しているサービスも見直してください。
代表的なものは次の通りです。
| 手続き先 | 変更しない場合のリスク |
|---|---|
| 役所 | 住民票や行政手続きに影響する |
| 銀行 | 重要書類が旧住所に届く |
| クレジットカード | 更新カードや明細が届かない |
| 保険会社 | 契約関連書類が届かない |
| 通販サイト | 荷物が旧住所に届く |
| 勤務先 | 給与・通勤手当・税務処理に影響する |
住所変更は、引っ越し作業の最後に見えて、実はかなり大事な事務作業です。メールを送った相手だけでなく、自分が登録しているサービスも一つずつ潰していきましょう。
まとめ

住所変更メールは、相手によって書き方を変えるのが正解です。個人宛てなら柔らかく、会社宛てなら旧住所と新住所を正確に、内定先には入社書類が届く前に早めに連絡しましょう。
件名は「住所変更のご連絡」「住所変更のお知らせ」のように、一目で内容がわかるものにします。本文には、新住所、旧住所、転居日、氏名、必要なら電話番号や所属を入れてください。特に会社や内定先では、相手が登録情報を更新しやすい形にすることが大切です。
参考記事















