仕事で「考えがまとまらない」「説明すると相手に伝わらない」と感じる瞬間はありませんか。
会議で質問されたときに頭が真っ白になったり、上司から「結局何が言いたいの?」と言われて言い直した経験がある人も多いでしょう。実は、こうした悩みの多くは知識不足ではなく、考え方の整理方法に原因があります。
ロロメディア編集部でも、企画書作成やクライアント提案をしていると「なんとなく正しいけれど説得力がない」という壁に何度もぶつかってきました。そのたびに役立ったのがロジカルシンキングです。
ロジカルシンキングというと難しそうに感じるかもしれません。しかし実際は、特別な才能ではなく、例題を繰り返し解くことで身につくスキルです。
この記事では、仕事で使えるロジカルシンキングの考え方から、実践で使える例題、思考力を鍛えるトレーニング方法まで、すぐ使える形で解説していきます。
ロジカルシンキングとは何かと仕事で必要になる理由

ロジカルシンキングとは、物事を整理しながら筋道を立てて考える思考法です。
ロロメディア編集部でも新人メンバーの教育をするとき、「なぜそう考えたのか?」を説明できる人ほど仕事の成長が早いと感じています。逆に、感覚だけで判断すると、問題の本質を見失いやすくなります。
ロジカルシンキングは、原因と結果を整理し、正しい打ち手を見つけるための土台になります。
ロジカルシンキングが役立つ仕事の場面
実務で特に効果を感じやすい場面は次のようなケースです。
| 場面 | ロジカルシンキングが役立つ理由 |
|---|---|
| 会議 | 結論から話せる |
| 営業 | 相手を納得させやすい |
| 企画書作成 | 情報整理ができる |
| 問題解決 | 原因を特定できる |
| 部下指導 | 説明が明確になる |
ロジカルシンキングを鍛える基本トレーニング方法

思考力は筋トレと同じです。知識を読むだけでは身につきません。
編集部でも企画会議の前に「なぜ?」を3回繰り返す習慣を取り入れています。これだけでも思考の深さは大きく変わります。
結論と理由をセットで考える習慣を作る
例えば「新しい広告を出したい」と考えたとします。
ここで終わると感覚論です。
「新しい広告を出したい。なぜなら既存広告のCTR(クリック率)が下がっているから」という形にすると、理由が明確になります。
なぜを3回繰り返す
例えば売上が減少した場合。
こうして本当の原因を探していきます。
ロジカルシンキングの例題①売上が下がった原因を考える問題

問題です。
先月1000万円だった売上が今月800万円になりました。
あなたならどこから調べますか。
焦って広告費を増やしたくなるかもしれませんが、ここで感覚的に動くと失敗します。
解き方
まず売上を分解します。
売上=客数×成約率×単価
どこが変化したか確認すると、原因の場所が見えてきます。
例えば、
| 項目 | 先月 | 今月 |
| 客数 | 200人 | 200人 |
| 成約率 | 50% | 40% |
| 単価 | 10万円 | 10万円 |
この場合、原因は成約率です。
広告ではなく営業トークや予約導線を改善するべきだとわかります。
ロジカルシンキングの例題②残業が増えた原因を考える問題

仕事が終わらず、毎日22時退社になっているとします。
「仕事量が多いから仕方ない」と考える人もいますが、本当にそうでしょうか。
分解すると原因が見えてくる
編集部でも記事制作が遅れたときに調べてみると、ライターの能力ではなく確認作業の回数が原因だったことがありました。
考えるポイントは次の3つです。
- 作業量
- 作業スピード
- 無駄な工程
例えば修正依頼が5回入るなら、最初の設計に問題がある可能性があります。
原因がわかれば、作業量を減らさなくても残業は減らせます。
ロジカルシンキングの例題③会議で意見がまとまらない理由を考える

会議で1時間話したのに結論が出ない。
こんな経験ありませんか。
その原因は、目的が共有されていないケースが非常に多いです。
目的を先に決める
例えば、
「新規集客を増やしたい」
という目的があるのに、
「SNSをやるべき」
「広告を増やそう」
「LPを変えよう」
と手段の話ばかりすると議論が迷子になります。
ロジカルシンキングの例題④優先順位を決める問題

仕事が10個あるとき、全部を同時に進める人は少なくありません。
しかし、それでは成果が出ません。
緊急度と重要度で整理する
| 仕事 | 優先順位 |
| 顧客対応 | 最優先 |
| 契約書確認 | 高い |
| 資料デザイン修正 | 中 |
| デスク整理 | 低い |
忙しいときほど「何をやらないか」を決めることが重要です。
ロジカルシンキングの例題⑤新商品の売上を伸ばす方法を考える

「売上を伸ばしたい」という課題が出たとき、広告費を増やす発想になりがちです。
しかし、売上は複数の要素でできています。
売上を分解する
売上=客数×購入率×単価
さらに客数を分けると、
客数=アクセス数×問い合わせ率
となります。
つまり、
- アクセスを増やす
- 問い合わせ率を上げる
- 成約率を上げる
- 客単価を上げる
という4つの改善ポイントが見えてきます。
ロジカルシンキング力を上げるおすすめ思考トレーニング

頭のいい人だけがロジカルシンキングを使えるわけではありません。
編集部でも新人メンバーが毎日5分の習慣を続けただけで、説明力が大きく変わった経験があります。
ニュースを見ながら原因と結果を考える
「なぜこのニュースが起きたのか」
「誰が影響を受けるのか」
「次に何が起こるか」
この3つを考えるだけでも思考力は鍛えられます。
人に説明する習慣を作る
頭の中で理解したつもりでも、説明すると言葉に詰まることがあります。
それは理解不足のサインです。
ロジカルシンキングが苦手な人によくある失敗

「結論が長い」
「話が飛ぶ」
「思いつきで決める」
こうした癖は誰にでもあります。
特に仕事で焦っているときほど、感情で判断しやすくなります。
いきなり結論を出そうとする
「広告が悪い」
「営業が悪い」
と決めつけると、本当の原因を見逃します。
まずは事実を集めて、原因を整理する癖をつけることが大切です。
問題を分解しない
大きな問題をそのまま考えると、頭の中が混乱します。
「売上が悪い」ではなく、
「客数」
「成約率」
「単価」
に分けて考えるだけで解決策は見つかりやすくなります。
ロジカルシンキングを仕事で使うための実践ポイント

ロジカルシンキングは資格ではありません。
大切なのは、仕事で使えることです。
難しいフレームワークを覚えるよりも、まずは「結論→理由→具体例」の順番で話すだけでも十分効果があります。
企画書を作るときも、上司に報告するときも、原因分析をするときも、この型を意識するだけで相手の理解は変わります。
思考力は一日では身につきません。
しかし、例題を解きながら毎日少しずつ訓練していくと、会議での発言や資料作成の質が確実に変わってきます。
ロジカルシンキングは、頭の良さではなく習慣です。
今日から「なぜ?」を一つ多く考えるところから始めてみてください。それだけでも、仕事の進め方は大きく変わってきます。
まとめ

売上低下の原因分析や優先順位の決定、会議の進め方など、実務で使う場面は非常に多くあります。
特別な才能は必要ありません。
問題を分解し、結論と理由をセットで考える習慣を続けるだけで、説明力や問題解決力は少しずつ成長していきます。
「考える力」は一生使える武器です。
ぜひ今回紹介した例題を使いながら、日々の仕事の中でロジカルシンキングを実践してみてください。
参考記事
- [ロジカルシンキングとは?|グロービス学び放題]
- [ロジカルシンキングの基本|ダイヤモンド・オンライン]
- [ロジカルシンキング入門|東洋経済オンライン]
- [問題解決思考の基本|リクルートマネジメントソリューションズ]















