「わかりづらい」と「わかりずらい」はどっちが正しい?ビジネスで恥をかかない言葉の選び方

メールを書いている途中で、「この説明はわかりづらいです」と入力してから、ふと手が止まることはありませんか。「あれ、わかりずらいだっけ?わかりづらいだっけ?」と迷い始めると、たった一文字なのに急に不安になりますよね。

結論からいうと、正しい表記は「わかりづらい」です。「わかりずらい」は意味としては伝わることもありますが、ビジネスメール、提案書、社内資料、履歴書、顧客向けのお知らせでは避けたほうが安全です。文章を読む相手が細かい人だった場合、「内容以前に言葉の確認が甘い」と見られてしまうことがあります。

ロロメディア編集部でも、記事や提案資料の校正をしていると、「使いずらい」「読みずらい」「聞きずらい」が混ざっている原稿を見かけることがあります。本人はまったく悪気なく書いていますが、公開前のチェックで見つかると、文章全体の信頼感に関わるため必ず直します。

たった一文字の違いですが、仕事ではこういう小さな表記の差が印象を左右します。この記事では、「わかりづらい」が正しい理由、ビジネスでの使い分け、メールや資料で自然に直す方法まで、実務で迷わないレベルまで落とし込んで解説します。

目次

「わかりづらい」と「わかりずらい」はどっちが正しいのか

「わかりづらい」と「わかりずらい」はどっちが正しいのか

「わかりづらい」と「わかりずらい」で迷ったら、ビジネスでは迷わず「わかりづらい」を使ってください。正しい表記は「づらい」です。

「わかりづらい」は、「わかる」と「つらい」が結びついた言葉です。「つらい」が後ろにつき、発音しやすいように濁って「づらい」になります。つまり、「わかるのがつらい」「理解するのが難しい」という意味から来ています。

「わかりづらい」が正しい理由

提出前の資料を見直しているときに、「操作方法がわかりずらい場合はお問い合わせください」と書いてあるのを見つけたら、少し焦りますよね。内容は伝わりますが、取引先に出す文面としては引っかかります。

「づらい」は「辛い」から来ています。「読みづらい」は「読むのが辛い」、「使いづらい」は「使うのが辛い」、「聞きづらい」は「聞くのが辛い」という形で考えると覚えやすいです。ここで「ずらい」と書いてしまうと、「すらい」という言葉になってしまい、意味のつながりが崩れます。

整理すると、次のようになります。

表記正誤理由
わかりづらい正しい「わかる」+「つらい」が変化した表記
わかりずらい誤りとして扱われやすい「ずらい」という言葉として考えると不自然
分かりづらい正しい漢字表記でも問題ない
分かりずらい避けるべきビジネス文書では誤字に見える

実務では、「相手に意味が伝わるか」だけでなく、「相手にどう見られるか」まで考える必要があります。社内チャットなら流されるかもしれませんが、提案書や採用書類で「わかりずらい」と書くと、校正が甘い印象になります。

「ずらい」と書いてしまう人が多い原因

「わかりずらい」と書いてしまう人が多いのは、発音が同じだからです。声に出すと「づ」も「ず」もほとんど同じ音に聞こえます。だから、頭の中で音だけを頼りに入力すると、変換で迷いやすくなります。

また、スマホ入力では予測変換に引っ張られることもあります。過去に一度「わかりずらい」と入力していると、次回も候補に出てくる場合があります。自分では正しいと思っていなくても、急いでいるとそのまま確定してしまうんですよね。

対策はシンプルです。「づらい」は「辛い」とセットで覚えること。文章を書いていて迷ったら、「わかるのがつらい」と言い換えられるか確認します。言い換えられるなら「づらい」が正解です。

ビジネスでは「わかりづらい」を使うべき理由

ビジネスでは「わかりづらい」を使うべき理由

ビジネス文章では、「わかりずらい」は避けたほうが安全です。日常会話では意味が伝わっても、仕事の文章では誤字として見られる可能性があるからです。

特に、メール、提案書、議事録、マニュアル、求人原稿、契約前の説明資料では、言葉の正確さが信頼につながります。細かい表記ミスがあるだけで、内容の説得力まで弱く見えてしまうことがあります。

取引先メールで「わかりずらい」は信用を落としやすい

取引先に送る前のメールで、「前回の資料がわかりずらかったため修正しました」と書いてしまう。送信後に気づいた瞬間、少しやり直したくなりますよね。相手が気にしない人なら問題にならないかもしれませんが、文章に敏感な担当者なら目に留まります。

仕事のメールでは、たった一文字でも「雑に確認している」と思われることがあります。特に、自社の資料のわかりやすさを伝える場面で「わかりずらい」と書いてしまうと、言葉と内容が噛み合いません。

メールで使うなら、次のように直すと自然です。

避けたい表現修正後使う場面
説明がわかりずらく失礼しました説明がわかりづらく失礼いたしました謝罪メール
資料がわかりずらい場合資料がわかりづらい場合案内文
操作がわかりずらい方へ操作がわかりづらい方へマニュアル
内容がわかりずらかったので内容がわかりづらかったため社内報告

この修正は、単なる誤字直しではありません。相手に「丁寧に確認している文章だ」と感じてもらうための整え方です。ビジネス文章では、内容の正しさと同じくらい、表記の安定感が見られています。

資料やマニュアルでは「わかりにくい」に変えるほうが自然な場面もある

「わかりづらい」は正しい言葉ですが、ビジネス資料では少し主観的に聞こえることがあります。相手や文脈によっては、「わかりにくい」に置き換えたほうが自然です。

たとえば、マニュアル改善の資料で「この手順はわかりづらい」と書くと、少し感覚的な印象になります。一方で、「この手順はわかりにくいため、画面キャプチャを追加します」と書くと、原因と改善策が見えやすくなります。

「づらい」は、読む人や使う人の負担に寄り添う表現です。「にくい」は、対象そのものの構造や設計に問題があるときに使いやすい表現です。ビジネスでは、この違いを押さえると文章が一段整います。

「わかりづらい」と「わかりにくい」の使い分け

「わかりづらい」と「わかりにくい」の使い分け

「わかりづらい」と「わかりにくい」は、どちらも理解しにくい状態を表せます。ただし、仕事で使うならニュアンスを分けると便利です。

「わかりづらい」は、相手の負担に寄り添う表現です。「わかりにくい」は、資料や説明そのものに改善点があるときに向いています。この違いを知っていると、メールや資料の文章がかなり書きやすくなります。

相手に配慮したいときは「わかりづらい」が合う

問い合わせ対応で、お客様から「この画面の操作がわかりません」と連絡が来た。返信文を書いているときに「この操作はわかりにくいです」と書くと、少し事務的に見えるかもしれません。

相手に寄り添うなら、「操作がわかりづらい箇所があり、失礼いたしました」のほうが自然です。読む人の困りごとに寄り添うニュアンスが入ります。

使い分けるなら、次のように考えるとわかりやすいです。

表現向いている場面印象
わかりづらい相手の負担に寄り添うやわらかい
わかりにくい資料や仕組みの問題を指摘する客観的
理解しにくいやや硬い文章フォーマル
把握しにくい状況整理や報告ビジネス向き

「わかりづらい」は、相手に対して角が立ちにくい表現です。ただし、社内の改善資料では少し感覚的に見える場合があります。そこで、改善提案では「わかりにくい」や「把握しにくい」に変えると、より仕事の文章らしくなります。

原因を説明したいときは「わかりにくい」が合う

社内会議で、LPの改善点を出すとします。「このページはわかりづらいです」と言うと、感想に聞こえることがあります。なぜわかりづらいのかが見えないからです。

この場合は、「このページは料金表と申込みボタンの位置が離れているため、導線がわかりにくいです」と書くと、改善点が伝わります。わかりにくい理由を具体化すると、ただの感想ではなく提案になります。

ビジネスでは、言葉を正しく使うだけでは足りません。なぜそう感じるのか、どう直すのかまでセットで書くことで、相手が動ける文章になります。

「づらい」と「ずらい」で迷わない覚え方

「づらい」と「ずらい」で迷わない覚え方

「づらい」と「ずらい」で迷う人は、毎回暗記しようとしなくて大丈夫です。仕組みで覚えれば、ほかの言葉にも応用できます。

ポイントは、「つらい」に置き換えられるかどうかです。「読みづらい」は「読むのがつらい」、「使いづらい」は「使うのがつらい」と考えられます。だから「づらい」です。

「辛い」に置き換えられるなら「づらい」

資料を提出する直前に、「見ずらい」と書いたのか「見づらい」と書いたのか不安になる。確認しているうちに時間がなくなり、結局そのまま出してしまう。あとで上司に赤字を入れられると、地味に悔しいですよね。

迷ったら、「辛い」を後ろにつけて考えます。「見づらい」は「見るのが辛い」と言えます。「読みづらい」は「読むのが辛い」と言えます。「押しづらい」は「押すのが辛い」と言えます。

実務でよく出る表記は、次のように覚えておくと便利です。

間違えやすい表記正しい表記覚え方
見ずらい見づらい見るのが辛い
読みずらい読みづらい読むのが辛い
使いずらい使いづらい使うのが辛い
聞きずらい聞きづらい聞くのが辛い
押しずらい押しづらい押すのが辛い
書きずらい書きづらい書くのが辛い

この表にある言葉は、ビジネス文書でもかなり出ます。特に「使いづらい」「読みづらい」「見づらい」は、資料改善やUI改善、顧客対応で頻出です。間違えると目立つので、まとめて覚えておきましょう。

「ずらい」は基本的に使わないと決める

仕事の文章では、「ずらい」と書く場面は基本的にないと考えて問題ありません。もちろん別の語の一部として「ず」が出ることはありますが、「読む」「使う」「見る」などの動詞につく場合は「づらい」です。

迷いを減らすには、ルールを単純化することです。「何かをするのが大変」という意味なら「づらい」。この判断でほとんど対応できます。

スマホやパソコンの辞書登録を使うのもおすすめです。誤変換しやすい人は、「わかりずらい」を入力したときに候補が出にくくなるように、日頃から正しい表記を選ぶ習慣をつけてください。文章のミスは、知識よりも入力の癖で起きることが多いです。

ビジネスメールで「わかりづらい」を自然に使う例文

ビジネスメールで「わかりづらい」を自然に使う例文

「わかりづらい」は正しい表記ですが、そのまま使うと少しカジュアルに見える場面もあります。特に取引先やお客様向けのメールでは、言い回しを整えることが大切です。

急いで謝罪メールを書いているときに、「わかりづらくてすみません」とだけ送ると、少し軽く見えます。仕事では、相手が困った理由と、こちらがどう直すかまで書くと印象が変わります。

お客様対応で使える例文

お客様から「説明がよくわからない」と言われたとき、こちらとしては焦りますよね。返信が遅れると不満が強くなる一方で、雑に返すとさらに誤解が広がります。

この場合は、「わかりづらい」を使いながら、改善行動をセットで伝えます。謝るだけで終わらせず、何を追加するのか、どう案内するのかまで書きましょう。

・説明がわかりづらく、混乱を招いてしまい申し訳ございません。該当箇所を補足したうえで、改めてご案内いたします。
・操作手順がわかりづらい状態となっており、失礼いたしました。画面の確認箇所を整理して、順番にご説明いたします。
・前回のご案内にわかりづらい点がございましたので、要点をまとめ直してお送りします。

このように書くと、ただ謝っているだけではなく、相手の困りごとを解消する姿勢が伝わります。ビジネスメールでは、「わかりづらいですみません」で止めず、次の行動を入れることが大事です。

社内連絡で使える例文

社内では、取引先ほど堅くする必要はありません。ただし、資料や手順に対して「わかりづらい」と言うと、作成者への指摘に見えることがあります。言い方を少し整えるだけで、角が立ちにくくなります。

たとえば、「この資料、わかりづらいです」だと、少し雑に聞こえます。代わりに「初見だと料金部分がわかりづらいので、見出しを追加するとよさそうです」と書けば、改善案になります。

社内では、次のような表現が使いやすいです。

場面そのままだと強い表現自然な言い換え
資料レビューこの資料はわかりづらいです初見だと要点が少し拾いづらいです
マニュアル確認手順がわかりづらいです手順の順番が見えにくいので番号を振ると良さそうです
LP改善内容がわかりづらいです申込みまでの流れが把握しにくいです
会議資料説明がわかりづらいです前提条件を先に置くと伝わりやすくなりそうです

社内の文章では、正しい表記に加えて「相手が直しやすい言い方」を選ぶことが大切です。指摘ではなく改善提案に変える。この一手間で、仕事の進み方がかなり変わります。

「わかりづらい」を目上の人に使うときの注意点

「わかりづらい」を目上の人に使うときの注意点

「わかりづらい」は正しい言葉ですが、目上の人に対してそのまま使うと少し直接的に聞こえることがあります。特に、上司の説明や取引先の資料に対して使う場合は注意が必要です。

正しさだけでなく、相手への配慮も必要になります。仕事の文章では、言葉の正誤と人間関係の両方を見ないといけません。

上司の説明に対しては「確認させてください」に変える

上司の説明がわかりづらかったとき、そのまま「説明がわかりづらいです」と言うと、相手によっては失礼に受け取られます。こちらに悪気がなくても、相手の説明能力を否定しているように聞こえるからです。

こういう場面では、「わかりづらい」を直接使わず、「確認させてください」に変えるのが安全です。たとえば、「念のため確認させてください。今回の優先順位はA案が先という認識で合っていますでしょうか」と聞けば、角が立ちません。

使いやすい言い換えは次の通りです。

・念のため、認識を確認させてください
・私の理解が追いついていないため、確認させてください
・こちらの理解で合っているか確認させてください
・もう一度、前提条件を整理してもよろしいでしょうか

ポイントは、相手の説明ではなく、自分の理解確認として伝えることです。これは媚びではなく、仕事を止めないための伝え方です。

取引先の資料には「確認したい点があります」と伝える

取引先から送られた資料がわかりづらい場合も、直接「わかりづらいです」とは言わないほうがいいです。相手が時間をかけて作った資料に対して、否定的に聞こえる可能性があります。

この場合は、「確認したい点があります」「認識を揃えたい箇所があります」と伝えると自然です。相手の資料を否定せず、業務上の確認として進められます。

たとえば、「資料内の費用項目について、確認したい点がございます。AプランとBプランの違いは、月額費用のみという認識でよろしいでしょうか」と書けば、相手も答えやすいです。ビジネスでは、正しい言葉を選ぶだけでなく、相手が返しやすい聞き方にすることが大事です。

「わかりずらい」と書いてしまったときの修正方法

「わかりずらい」と書いてしまったときの修正方法

送信前に気づいたなら、すぐ「わかりづらい」に直せば問題ありません。問題は、送信後や公開後に気づいた場合です。

特に、取引先メール、求人原稿、会社サイトの記事、提案書PDFなどは、あとから気づくと少し焦りますよね。ただ、必要以上に大きく謝る必要はありません。状況に応じて静かに直せば大丈夫です。

送信前なら検索置換でまとめて直す

資料や記事で「ずらい」が複数混ざっている場合、1つずつ目視で探すと漏れます。Word、Googleドキュメント、WordPress、スプレッドシートなどでは、検索機能を使って「ずらい」を探してください。

検索して出てきたものを、すべて「づらい」に直すのではなく、文脈を見ながら確認します。基本的には「読みずらい」「見ずらい」「使いずらい」などは修正対象です。

作業手順は次の通りです。

・文章全体で「ずらい」を検索する
・動詞についている表現か確認する
・「づらい」に修正する
・必要に応じて「にくい」に言い換える
・最後に音読して違和感を確認する

検索置換を使うときは、一括置換だけで終わらせないでください。まれに別の文脈で「ず」が必要な場合もあります。文章の校正では、機械的に置き換えるより、前後の意味を見て直すほうが安全です。

送信後に気づいた場合は内容の重要度で判断する

メール送信後に「わかりずらい」と書いていたことに気づいた場合、すぐ訂正メールを送るべきか迷うと思います。ここは、内容の重要度で判断してください。

軽い社内チャットや日常的な連絡なら、わざわざ訂正しなくてもよい場合があります。逆に、提案書、契約前の案内、顧客向けの正式文面、採用応募書類なら、修正版を出したほうが安全です。

訂正する場合も、大げさに謝る必要はありません。「一部表記を修正した資料を再送いたします。内容に変更はございません」と書けば十分です。表記ミスを隠すより、静かに正すほうが信頼されます。

文章全体をビジネス向けに整える言い換え表現

文章全体をビジネス向けに整える言い換え表現

「わかりづらい」は正しい言葉ですが、すべての場面で最適とは限りません。ビジネスでは、相手、目的、文章の硬さに合わせて言い換えると、より自然になります。

たとえば、謝罪メールでは「わかりづらい」で問題ありませんが、報告書では「把握しにくい」「理解しにくい」のほうが合うことがあります。言葉を少し変えるだけで、文章の印象が整います。

フォーマルにしたいなら「理解しにくい」を使う

役員向け資料や報告書では、「わかりづらい」より「理解しにくい」のほうが落ち着いて見えます。少し硬い表現ですが、公式文書には向いています。

たとえば、「現状の説明では、費用対効果が理解しにくい構成になっています」と書くと、指摘の内容が明確になります。「わかりづらい」よりも、報告書らしい表現です。

ただし、すべてを硬くすればよいわけではありません。顧客向けの案内で「理解しにくい」と書くと、少し距離があります。お客様への謝罪なら「わかりづらい点があり」のほうが自然でしょう。

改善提案では「伝わりにくい」を使う

文章やデザイン、営業資料の改善では、「伝わりにくい」が便利です。「わかりづらい」だと読み手の理解に焦点が当たりますが、「伝わりにくい」は発信側の改善余地を示せます。

たとえば、「この見出しは商品の強みが伝わりにくいため、具体的な数値を入れたほうがよさそうです」と書くと、改善方向が見えます。マーケティングやSEO記事のレビューでも使いやすい表現です。

使い分けるなら、次のようになります。

表現向いている場面例文
わかりづらい相手に配慮する文章説明がわかりづらく失礼いたしました
わかりにくい構造の問題を指摘料金体系がわかりにくい構成です
理解しにくい報告書・フォーマル文書条件の違いが理解しにくい状態です
把握しにくい進捗・状況整理全体の進捗が把握しにくくなっています
伝わりにくい広告・資料改善商品の強みが伝わりにくいです

この表現の使い分けができると、文章がかなりビジネス向きになります。正しい表記を覚えるだけでなく、場面に合う言葉を選ぶ。ここまでできると、相手に伝わる文章になります。

よくある間違い表記と正しい直し方

よくある間違い表記と正しい直し方

「わかりずらい」以外にも、同じタイプの間違いは多いです。特に、仕事でよく使う言葉ほど、誤表記が残りやすくなります。

資料やメールを作る人は、まとめて覚えておくと便利です。校正のときにも、チェックすべきポイントが見えやすくなります。

「使いずらい」「見ずらい」「読みずらい」はすべて直す

社内マニュアルで「このシステムは使いずらい」と書いてある。LP改善メモで「スマホだと見ずらい」と書いてある。意味は伝わりますが、文章としては直したほうがいいです。

正しくは、「使いづらい」「見づらい」「読みづらい」です。どれも「使うのが辛い」「見るのが辛い」「読むのが辛い」と考えられるため、「づらい」を使います。

よくある修正例をまとめると、次の通りです。

誤表記正しい表記ビジネスでの自然な言い換え
使いずらい使いづらい操作しにくい
見ずらい見づらい視認しにくい
読みずらい読みづらい可読性が低い
聞きずらい聞きづらい確認しにくい
書きずらい書きづらい入力しにくい
押しずらい押しづらいタップしにくい

ビジネス文書では、あえて「づらい」を使わず、より具体的に言い換えるのも有効です。たとえば、UI改善なら「押しづらい」より「タップ領域が小さい」と書いたほうが原因が伝わります。正しい表記に直したうえで、必要なら具体的な言葉に置き換えましょう。

「づらい」を使いすぎると文章が幼く見えることもある

「わかりづらい」は正しいですが、文章内で何度も出てくると少し単調になります。ビジネス資料では、「わかりづらい」「使いづらい」「見づらい」が続くと、感想文のように見えることがあります。

この場合は、原因を具体化します。「見づらい」なら、文字が小さい、余白が狭い、色のコントラストが弱い、情報が多すぎるなどに分解します。「使いづらい」なら、ボタン位置が遠い、入力項目が多い、エラー表示が不明確などに変えます。

文章の目的は、正しい言葉を書くことだけではありません。相手が改善できるように伝えることです。「づらい」を正しく使ったうえで、必要な場面では原因まで書く。これが実務で使える文章です。

採用・履歴書・職務経歴書では「わかりずらい」を絶対に避ける

採用・履歴書・職務経歴書では「わかりずらい」を絶対に避ける

採用書類では、表記ミスがそのまま印象に残ります。内容が良くても、基本的な言葉のミスがあると、確認力に不安を持たれることがあります。

特に事務職、営業職、マーケティング職、ライター職、広報職など、文章を扱う仕事では注意が必要です。「わかりずらい」は、かなり目立つミスになります。

履歴書や職務経歴書では表記ミスが能力評価につながる

職務経歴書を書いているときに、「業務フローがわかりずらかったため改善しました」と書いてしまう。改善経験をアピールしているのに、表記ミスで逆に確認力を疑われる。これはもったいないです。

採用担当者は、応募者の文章から仕事の丁寧さを見ています。完璧な文章である必要はありませんが、基本的な表記のミスがあると、書類全体の信頼感が下がります。

職務経歴書では、次のように書くと自然です。

・業務フローがわかりづらかったため、手順書を作成しました。
・新人が理解しにくい作業を洗い出し、チェックリスト化しました。
・顧客に伝わりにくい説明を改善し、問い合わせ件数を減らしました。

このように、正しい表記を使いつつ、改善内容を具体的に書くと評価されやすくなります。採用書類では、言葉の正しさと実績の見せ方がセットです。

ライターや事務職は校正力も見られる

ライター、編集、事務、秘書、広報、カスタマーサポートなどの職種では、文章のミスがより重く見られます。「わかりずらい」のような表記ミスは、校正力の不足と受け取られる可能性があります。

応募前には、「ずらい」で検索してください。職務経歴書、ポートフォリオ、メール本文、添付資料のすべてを確認します。1箇所でも見つかったら、同じタイプのミスが他にもあるかもしれません。

これは怖がらせたいわけではありません。逆に言えば、こうした細かいミスを直せるだけで、文章の印象はかなり整います。採用書類は、内容だけでなく、読み手への配慮まで見られる場所です。

SEO記事やブログでは「わかりづらい」をどう使うべきか

SEO記事やブログでは「わかりづらい」をどう使うべきか

SEO記事では、読者が検索する表記も意識する必要があります。「わかりずらい」と検索する人も一定数いるため、完全に無視する必要はありません。ただし、本文では正しい表記を使うべきです。

ロロメディア編集部でも、誤表記キーワードを扱う記事では、タイトルや見出しで誤表記に触れつつ、本文では正しい表記へ誘導します。読者は正解を知りたいので、誤表記を責める必要はありません。

誤表記キーワードは見出しで拾い、本文では正しい表記に直す

SEOでは、読者が実際に検索する言葉を見出しに入れることがあります。今回のように「わかりずらい」と検索している人は、「自分の表記が合っているか」を急いで確認したい状態です。

この場合、見出しで「わかりずらいは間違い?」と触れるのは有効です。ただし、本文では「正しくはわかりづらいです」と明確に書き、以降は正しい表記を中心にします。

読者を否定する言い方は避けたほうがいいです。「間違っています」で終わるより、「迷いやすいですが、ビジネスではわかりづらいを使いましょう」と書くほうが親切です。検索ユーザーは責められたいのではなく、今すぐ正しい答えを知りたいだけですから。

記事内では言い換え表現も入れる

SEO記事では、同じ言葉を繰り返しすぎると読みにくくなります。「わかりづらい」だけでなく、「わかりにくい」「理解しにくい」「伝わりにくい」「把握しにくい」などを自然に入れると、文章の幅が出ます。

ただし、無理に言い換えすぎると意味がぼやけます。言い換えは、文脈に合う場合だけで十分です。読み手が迷わず理解できることが最優先です。

SEOで大事なのは、キーワードを詰め込むことではありません。読者が検索した疑問に、最短で、具体的に答えることです。「わかりづらい」と「わかりずらい」の記事なら、最初に正解を出し、そのあと実務での使い方まで説明する構成が強いです。

まとめ|正しい表記は「わかりづらい」、ビジネスでは迷わずこちらを使う

まとめ|正しい表記は「わかりづらい」、ビジネスでは迷わずこちらを使う

「わかりづらい」と「わかりずらい」で迷ったら、正しい表記は「わかりづらい」です。「わかりづらい」は「わかる」+「つらい」から来ているため、「づらい」を使います。

「わかりずらい」でも意味は伝わることがありますが、ビジネスメール、提案書、採用書類、顧客向け資料では誤字に見られやすいです。仕事では、意味が伝わるかだけでなく、相手にどう見られるかまで考える必要があります。

迷ったときは、「辛い」に置き換えられるか確認してください。「読むのが辛い」なら「読みづらい」、「使うのが辛い」なら「使いづらい」、「わかるのが辛い」なら「わかりづらい」です。この覚え方なら、ほかの言葉にも応用できます。

ただし、ビジネスでは「わかりづらい」だけに頼らないことも大切です。資料改善なら「わかりにくい」、報告書なら「理解しにくい」、進捗共有なら「把握しにくい」、広告や提案書なら「伝わりにくい」と言い換えると、より自然で実務的な文章になります。

たった一文字ですが、こういう小さな表記の積み重ねが、文章全体の信頼感をつくります。今日からは「ずらい」と入力しそうになったら、一度だけ「辛い」を思い出してください。それだけで、ビジネスで恥をかきにくい文章になりますよ。

参考記事

文化庁|現代仮名遣い 本文 第2 表記の慣習による特例

マイナビウーマン|「わかりづらい」「わかりずらい」はどちらが正しい?

Attend|「づらい」と「ずらい」はどちらが正しい用法なのか

デジタル大辞泉|辛いの意味

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