「スマホやパソコンがハッキングされたかもしれない」と不安になったことはありませんか?知らない間に不正アクセスされ、個人情報が盗まれたり、勝手に操作されたりする被害が増えています。特に、iPhoneやAndroid、パソコンは日常的にインターネットとつながっているため、ハッキングのリスクが高いです。
本記事では、**「ハッキングされたか調べる方法」**を詳しく解説し、無料で使えるセキュリティツールやアプリを紹介します。また、ハッキングの兆候を見極めるポイントや、対策方法も合わせて解説します。
ハッキングされたか調べる方法
ハッキングされたかどうかを判断するには、以下のポイントをチェックしましょう。
1. スマホやパソコンの挙動を確認する
ハッキングされると、デバイスに以下のような異変が見られます。
- バッテリーの消耗が異常に早い
- 勝手にアプリがインストールされている
- 入力していないのにキーボードが反応する
- 知らない通知や警告が表示される
- 動作が重く、フリーズしやすい
これらの兆候がある場合、ウイルスやスパイウェアが仕込まれている可能性があります。
2. 不審な通信履歴をチェックする
ハッキングされた端末は、見知らぬサーバーと通信している可能性があります。
スマホの場合:
- Wi-Fiやモバイルデータの通信量が異常に増えていないか確認
- スマホの「設定」→「データ使用量」をチェック
パソコンの場合:
- タスクマネージャー(Windows)やアクティビティモニタ(Mac)で不審なプログラムが動作していないか確認
スマホがハッキングされたか調べる方法(iPhone・Android)
スマホがハッキングされると、知らないうちに個人情報が抜き取られたり、遠隔操作されたりする可能性があります。特に、スマホは常にインターネットに接続されているため、ハッキングの標的になりやすいデバイスです。
ここでは、iPhone・Androidのそれぞれでハッキングされているかどうかを確認する具体的な方法を紹介します。
スマホの異常な挙動をチェックする
スマホがハッキングされている場合、次のような異常な動作が見られます。
共通の兆候(iPhone・Android)
✅ バッテリーの消耗が急に激しくなった
→ 盗聴アプリやスパイウェアがバックグラウンドで動作している可能性。
✅ スマホが異常に熱くなる
→ 不正なアプリが裏で動作していると、CPU使用率が上がり、スマホが発熱する。
✅ 勝手にアプリが開いたり、動作が重くなる
→ 遠隔操作されている可能性がある。
✅ スマホが突然再起動する
→ システムが改ざんされている可能性がある。
✅ 知らないSMSや通知が届く
→ フィッシング詐欺やマルウェアの感染を狙った攻撃の可能性。
✅ 通話中に雑音やエコーが入る
→ スマホが盗聴されている可能性。
スマホのデータ通信量を確認する
ハッキングされていると、不正なデータ通信が発生することがあります。
iPhoneの場合
- 「設定」 → 「モバイル通信」 を開く
- 「モバイルデータ通信量」をチェック
- 急にデータ使用量が増えているアプリがないか確認。
Androidの場合
- 「設定」 → 「ネットワークとインターネット」 → 「データ使用量」 を開く
- バックグラウンドで異常にデータを消費しているアプリがないか確認
- 見覚えのないアプリが大量のデータを使っていたら要注意。
スマホのカメラ・マイクが不正に使われていないかチェック
ハッカーがスマホを遠隔操作してカメラやマイクを盗聴・盗撮することがあります。
iPhoneの場合
- 「設定」 → 「プライバシーとセキュリティ」 → 「マイク」 / 「カメラ」
- どのアプリがマイクやカメラを使用しているか確認
- 不審なアプリが許可されていたら削除する。
- カメラを使用していないのに「緑色のランプ」が点灯していたら要注意!
- 緑の点 = カメラ使用中
- オレンジの点 = マイク使用中
Androidの場合
- 「設定」 → 「アプリ」 → 「アプリの権限」 → 「カメラ」 / 「マイク」
- 見覚えのないアプリが許可を持っていないか確認し、削除または無効化
- Android 12以降では、画面右上に緑やオレンジの点が出る
- 緑の点 = カメラ使用中
- オレンジの点 = マイク使用中
スマホのログイン履歴を確認する
不正ログインされている場合、スマホのログイン履歴に見知らぬデバイスが表示されていることがあります。
iPhone(Apple ID)の確認方法
- 「設定」 → 「Apple ID」 → 「デバイスの管理」
- 見知らぬデバイスがログインしていたら「削除」
- Apple IDのパスワードを変更する
Android(Googleアカウント)の確認方法
- Googleアカウントの「セキュリティ設定」にアクセス(https://myaccount.google.com/security)
- 「デバイスの管理」→「最近のログイン履歴」
- 見知らぬデバイスがあれば「ログアウト」して、パスワードを変更
スマホに不審なアプリが入っていないか確認
ハッキングされると、スパイウェアやマルウェアがインストールされることがあります。
iPhoneの場合
- 「設定」 → 「一般」 → 「VPNとデバイス管理」
- 知らないプロファイル(MDM管理)が入っていないか確認
- 「設定」 → 「アプリの管理」 → インストール済みアプリをチェック
- 見覚えのないアプリがあれば削除。
- App Storeの購入履歴を確認し、知らないアプリがないかチェック
Androidの場合
- 「設定」 → 「アプリと通知」 → 「すべてのアプリ」
- 見覚えのないアプリがあれば削除
- 「設定」 → 「セキュリティ」 → 「デバイス管理アプリ」
- 「デバイス管理アプリ」が勝手に変更されていないか確認
iPhoneの「ハッキング警告」は本物か見極める
iPhoneを使っていると、「ハッキングされています」「ウイルス感染しました」という警告が出ることがありますが、ほとんどが詐欺サイトです。
本物のハッキング警告と偽物の違い
項目 | 本物の警告 | 偽の警告 |
---|---|---|
どこで表示されるか | Apple公式サイトや設定画面 | SafariやChromeのポップアップ |
文面 | Apple公式の案内 | 「すぐに対応しないとデータが消えます!」など脅す内容 |
リンク先 | Apple公式サポートページ | 怪しいセキュリティアプリのダウンロードを促す |
✅ 偽の警告が出た場合は無視してブラウザを閉じる!
✅ 不安な場合は「Apple公式サポート」に相談
スマホのウイルススキャンを実行する
ハッキングの兆候があったら、ウイルススキャンを実行しましょう。
おすすめの無料セキュリティアプリ
アプリ名 | 特徴 |
---|---|
Avast Mobile Security | Android向けの無料ウイルス対策 |
Malwarebytes | iPhone・Android両方対応のスパイウェア対策 |
Norton Mobile Security | フィッシング対策機能もあり |
パソコンがハッキングされたか調べる方法
パソコンがハッキングされているかどうかを確認するためには、いくつかの具体的なチェック方法があります。以下のステップを順番に試して、異常がないか確認してください。
1. タスクマネージャー(Windows)またはアクティビティモニタ(Mac)で不審なプロセスを確認
Windowsの場合(タスクマネージャー)
- 「Ctrl + Shift + Esc」キーを押してタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブで不審なプロセスがないか確認
- 見覚えのないプログラムや、CPUやメモリを異常に消費しているものがないかチェックする。
- 例:「svchost.exe」などの名前は正常なプロセスもあるが、異常な場合もあるので注意。
- 「スタートアップ」タブで、不審なアプリが自動起動していないか確認
- 知らないアプリが「有効」になっている場合、無効化する。
Macの場合(アクティビティモニタ)
- 「Command + Space」で「アクティビティモニタ」を検索し、開く
- 「CPU」や「メモリ」タブを確認し、怪しいプロセスを探す
- 「Google Chrome」や「Finder」などの正常なプロセス以外で、不審な名前のものがあれば調査。
- 「ネットワーク」タブで、不審な通信を行っているアプリがないか確認
2. ネットワーク接続を確認する
ハッキングされると、知らないサーバーにデータを送信している可能性があります。
Windowsの場合(ネットワークモニタリング)
- 「Windowsキー + R」を押し、「cmd」と入力してEnter
- コマンドプロンプトで**「netstat -ano」**を入力し、実行
- **「ESTABLISHED」**の状態で、不審なIPアドレスが通信していないか確認
- 「whois」サービス(https://whois.domaintools.com/)で不審なIPアドレスを調査
Macの場合(ネットワークアクティビティ)
- 「アクティビティモニタ」を開き、「ネットワーク」タブを選択
- データ送信量が異常に多いプロセスがないか確認
- 「ルータの管理画面」にログインし、接続されているデバイスを確認
- 見覚えのないデバイスが接続されている場合は、Wi-Fiのパスワードを変更する。
3. ログイン履歴を確認する
ハッキングされた場合、遠隔から不正アクセスされた形跡がある可能性があります。
Windowsのイベントビューアーを使って確認
- 「Windowsキー + R」を押し、「eventvwr」と入力してEnter
- 「Windowsログ」→「セキュリティ」を開く
- 「ログオンイベント(ID:4624、4625)」を確認
- 不審なIPアドレスや時間帯でのログイン履歴がないかチェック
Macのログイン履歴を確認
- 「ターミナル」を開く(Command + Space →「ターミナル」と入力)
- 次のコマンドを入力してEnterperlコピーする編集する
last
- 最近のログイン履歴が表示されるので、不審なログインがないか確認。
4. パソコンのカメラやマイクが勝手に使用されていないか確認
ハッキングされた場合、カメラやマイクが遠隔操作されることがあります。
カメラのランプが勝手に点灯していないか確認
- ノートパソコンのウェブカメラのランプが、使用していないのに点灯している場合は要注意。
- **「Windows 設定」→「プライバシー」→「カメラ」**で、どのアプリがカメラを使っているか確認。
マイクの使用状況を確認
- Windows: 「設定」→「プライバシー」→「マイク」→アプリのアクセス履歴をチェック。
- Mac: 「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」→「マイク」で確認。
5. セキュリティツールを使ってチェックする
ハッキングを調べるために、無料のセキュリティツールを活用できます。
おすすめの無料ツール
ツール名 | 機能 |
---|---|
Malwarebytes | マルウェアやスパイウェアのスキャン |
Windows Defender | Windows標準のウイルススキャン |
ESET Online Scanner | 不正アクセスのチェック |
Avast Free Antivirus | ウイルス・ハッキング対策 |
【使用手順】
- 上記のツールをインストールする(Windows Defenderは標準搭載)
- フルスキャンを実行し、不審なプログラムを削除
- リアルタイム保護を有効にして、今後のハッキングリスクを軽減
6. ブラウザの動作を確認
パソコンがハッキングされると、ブラウザが勝手に挙動を変えることがあります。
異常の例
- 勝手に開く広告やページが増えた
- ホームページの設定が変わっている(Googleのはずが別の検索エンジンに)
- ブラウザの拡張機能に見覚えのないものが追加されている
対策
- Chromeの場合: 「設定」→「拡張機能」で怪しい拡張機能を削除
- Firefoxの場合: 「アドオン」→「拡張機能」でチェック
- Edgeの場合: 「設定」→「拡張機能」
7. BIOS(基本入出力システム)の改ざんを確認
パソコンが高度なハッキングを受けると、BIOS(ファームウェア)が改ざんされることがあります。
確認方法
- パソコンを再起動して「BIOS画面」に入る(F2やDeleteキーを押す)
- 「セキュリティ」→「Secure Boot」の設定を確認
- 改ざんの疑いがある場合、BIOSの初期化を検討
無料でハッキングを調べるサイト・ツール
1. ハッキングされたか調べるサイト(Webツール)
無料で利用できるオンラインサービスを活用して、ハッキングのリスクをチェックできます。
「Have I Been Pwned」(https://haveibeenpwned.com/)
- メールアドレスを入力するだけで、過去のデータ流出に巻き込まれているか確認できます。
「Firefox Monitor」(https://monitor.firefox.com/)
- アカウント情報が漏洩したかどうかを簡単に確認できます。
「Google セキュリティ診断」(https://myaccount.google.com/security-checkup)
- Googleアカウントのセキュリティ状態をチェックし、不正ログインの形跡を確認できます。
ハッキング対策・予防策
1. 強固なパスワードを設定する
- 12文字以上の英数字・記号を組み合わせたパスワードを使用。
- 「パスワード管理アプリ」を活用して、定期的に変更。
2. 二段階認証を有効にする
- GoogleやApple ID、SNSなどのアカウントで二段階認証を設定する。
3. セキュリティアプリを導入する
- Avast(アバスト)(無料で使えるウイルス対策アプリ)
- Malwarebytes(マルウェアバイト)(マルウェア検出に優れたツール)
- Bitdefender(ビットディフェンダー)(強力なセキュリティ対策)
まとめ
本記事では、スマホやPCがハッキングされたかどうかを調べる方法と、無料で使えるセキュリティツールを紹介しました。
今回のポイント
✅ 不審な挙動(バッテリー異常・勝手な操作など)を確認する
✅ 「Have I Been Pwned」などの無料サイトで漏洩をチェック
✅ iPhone・Androidの設定を見直し、不審なアプリや通信履歴を確認
✅ パソコンのタスクマネージャー・アクティビティモニタを使って異常を調査
✅ セキュリティ対策として、二段階認証やパスワード管理を徹底する
ハッキングの被害を防ぐためにも、定期的にチェックを行い、セキュリティ対策を強化しましょう!