エクセルでデータを整理する際、「特定の文字以降のデータだけを取り出したい」という場面があります。例えば、
- 「商品コードの一部を抽出したい」
- 「特定の文字以降の情報をリスト化したい」
- 「複数の条件で特定の範囲を取り出したい」
しかし、「エクセルでどうやって文字列を指定した範囲で抽出できるのか」「関数をどう組み合わせればいいのか」分からない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、エクセルで特定の文字以降を抽出する方法を基本から応用まで詳しく解説します。また、特定の範囲を抽出する方法や、複数の条件を組み合わせる方法についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
エクセルで特定の文字以降を抽出する基本的な方法
エクセルで特定の文字以降を抽出する方法には、以下のような関数を活用します。
方法 | 使用する関数 | 具体的な用途 |
---|---|---|
特定の文字以降を抽出 | MID + SEARCH | 文字列の特定の部分を取り出す |
特定の文字から特定の文字まで抽出 | MID + SEARCH | 指定した範囲内の文字を抽出 |
特定の文字以降を複数抽出 | FILTER | 条件に合うデータをまとめて抽出 |
左から何文字目以降を抽出 | RIGHT | 指定した位置以降の文字列を取得 |
特定の文字数以降を抽出 | MID | 文字列の位置を指定して抽出 |
以下、それぞれの方法を詳しく解説していきます。
特定の文字以降を抽出する方法
MID
関数とSEARCH
関数を組み合わせる
この方法は、指定した文字の位置を見つけ、その後の文字を取得するのに便利です。
基本構文
=MID(A1, SEARCH("指定文字", A1) + 1, LEN(A1))
使用例
A列 | B列(抽出結果) |
商品A_12345 | 12345 |
商品B_67890 | 67890 |
解説
SEARCH("_", A1) + 1
→ 「_(アンダーバー)」の位置を検索し、その次の文字から抽出MID(A1, 位置, LEN(A1))
→ 指定位置以降の文字列を取得
この方法を使えば、特定の記号や文字を基準にしてデータを抜き出すことが可能です。
特定の文字から特定の文字までを抽出
特定の範囲内の文字列を抽出したい場合には、MID
関数をさらに活用します。
基本構文
=MID(A1, SEARCH("開始文字", A1) + 1, SEARCH("終了文字", A1) - SEARCH("開始文字", A1) - 1)
使用例
A列 | B列(抽出結果) |
取引[1234]完了 | 1234 |
注文[5678]済 | 5678 |
この方法を使えば、特定の文字で囲まれた部分を簡単に抽出できます。
文字の左から何文字目以降を抽出する方法
RIGHT
関数を使えば、左から特定の文字数以降を取得できます。
基本構文
=RIGHT(A1, LEN(A1) - 指定の文字数)
使用例
A列 | B列(抽出結果) |
ABCDEFG | DEFG |
123456789 | 6789 |
この方法なら、データの一部を固定文字数で削除し、特定の部分のみを取得できます。
応用テクニック:複数の条件を使って特定の文字以降を抽出
エクセルでは、FILTER
関数を使うことで条件に応じたデータ抽出が可能です。
基本構文
=FILTER(A1:A100, ISNUMBER(SEARCH("特定の文字", A1:A100)))
この方法を活用すると、「指定したキーワードを含むデータのみ抽出する」といったことが簡単に実現できます。
まとめ
本記事では、エクセルで特定の文字以降を抽出する方法を詳しく解説しました。
重要ポイントまとめ
✅ MID
とSEARCH
を組み合わせて特定の文字以降を抽出する ✅ FILTER
関数を使えば、条件に合うデータのみ抽出可能 ✅ RIGHT
関数を活用すれば、左から指定の文字数を削除できる ✅ 特定の文字から特定の文字まで
を抜き出すにはMID
を応用 ✅ 複数条件でデータをフィルタリングするにはFILTER
関数が便利 ✅ データ整理を効率化するためのショートカットを活用する
エクセルの文字列抽出を活用して、データ整理をスムーズに進めましょう!