マーケティングって、センスが必要?論理が必要?
実はそのどちらも正解です。マーケターとして成果を出している人には、それぞれに「得意なスタイル」や「思考の癖」があります。本記事では、あなた自身がどのタイプのマーケターかを性格や思考パターンから診断し、適した業務・施策の方向性を明確にするためのヒントをご紹介します。
自分に合ったアプローチを知ることで、より成果に直結する戦略が描けるようになります。
マーケターに必要なのは「正解」よりも「適性」
成果を出すマーケターは、全員やり方が違う
マーケティングには万能な正解は存在しません。
SNSが得意な人もいれば、データ分析に秀でた人もいます。どの領域が合っているかを見極め、自分の得意領域で勝負できることが「売れる仕組みを作る人」としての第一歩です。
苦手を補うより、強みを活かすほうが成果が早い
マーケティングは領域が広いため、すべてを完璧にこなすのは現実的ではありません。むしろ、自分の強みに絞って特化することで、業績にもキャリアにも大きなインパクトを与えることができます。
マーケティングタイプ診断チャート
以下のチェックリストに「YES」が多いものが、あなたの思考タイプです。最も当てはまるタイプを確認してみてください。
商品やサービスの見た目に惹かれることが多いですか?
数字を分析して改善点を見つけるのが得意ですか?
チームの中で全体をまとめたり指示を出すのが得意ですか?
顧客の生の声を聞くのが好きですか?
新しいアイデアがどんどん湧いてくる方ですか?
数字の裏にある原因を探るのが好きですか?
チームで動くプロジェクトの進行管理にやりがいを感じますか?
顧客の立場になって考えるのが得意ですか?
視覚的に優れた資料やデザインを作るのが得意ですか?
数字の推移を見て、次の手を考えるのが好きですか?
複数のメンバーや外注先との連携をうまく進めるのが得意ですか?
顧客の行動や気持ちを読み取るのが得意ですか?
あなたは「クリエイティブ型」マーケター!
ビジュアルやコンセプト設計、SNSやブランディングで力を発揮します。
あなたは「ロジカル型」マーケター!
分析や広告運用、SEOやLPOなどデータを活かす分野が得意です。
あなたは「プロデューサー型」マーケター!
戦略設計やチームのハブとして、全体最適を考える力に優れています。
あなたは「ユーザー視点型」マーケター!
顧客理解に長けており、UX設計やストーリー重視の施策で強みを発揮します。
【クリエイティブ型】直感×共感タイプ
特徴
- アイデアを出すのが好き
- 感性やセンスに自信がある
- 人の反応や感情に敏感
- 広告やビジュアルを見ただけで「これ流行りそう」と思える
向いている業務
- SNS運用(Instagram / TikTok / Pinterest)
- コピーライティング
- クリエイティブディレクション
- コンセプト設計、ブランド立ち上げ
おすすめ施策
- ビジュアルで魅せる広告展開
- 世界観設計によるブランド構築
- UGC活用や共感ベースのストーリーマーケティング
【ロジカル型】分析×戦略タイプ
特徴
- 数字で物事を考えるのが得意
- 仮説→検証を自然にやっている
- なぜ反応が取れたか/取れなかったかを常に追いたくなる
- GA4や広告マネージャーが苦ではない
向いている業務
- Web広告運用(リスティング / ディスプレイ)
- SEO設計
- LPO(ランディングページ最適化)
- CRM、メールマーケティング
おすすめ施策
- ファネルベースでのリード獲得戦略
- CVR改善を目的としたLPのABテスト
- 顧客データ分析からのセグメント戦略
【プロデューサー型】全体最適×調整タイプ
特徴
- 全体を俯瞰して「どう繋がるか」が見える
- チームマネジメントや外注管理が得意
- 戦略を描いて、他者と一緒に実行していくのが好き
- 案件の“進行役”になることが多い
向いている業務
- マーケティング戦略全体設計
- コンテンツ企画 / 制作ディレクション
- MA(マーケティングオートメーション)設計
- コンサルタント、プロジェクトマネージャー
おすすめ施策
- マーケティング全体設計・オムニチャネル施策
- 外部リソースを活かしたプロモーション構築
- チームで動く中長期型キャンペーン設計
【ユーザー視点型】現場感覚×顧客起点タイプ
特徴
- 顧客目線で「これ売れそう/売れない」がわかる
- お客様の声を読むのが好き
- 実際に現場に立ったことがある(販売・接客・営業など)
- マーケティングに“リアル”を持ち込むのが得意
向いている業務
- ストーリー設計 / UX設計
- 顧客インタビュー / ペルソナ開発
- 実店舗と連動したO2O施策
- コンテンツ制作(記事、動画など)
おすすめ施策
- 顧客の声を反映したランディングページ
- 体験・口コミを活かした施策展開
- 店舗やリアルイベントとの連動キャンペーン
タイプ別の「陥りやすい落とし穴」と対策
クリエイティブ型の注意点
- アイデア先行になりすぎて、検証や数字を見ない傾向
→ 小さくテストして効果検証を習慣化しよう
ロジカル型の注意点
- 数字に寄りすぎて「感情」が抜けがち
→ ユーザーインタビューや感情訴求コンテンツも取り入れる
プロデューサー型の注意点
- 実行よりも「企画どまり」になりがち
→ 成果に直結するKPI設計を明確にする
ユーザー視点型の注意点
- 感覚に頼りすぎて「再現性」が落ちることも
→ ロジカルな裏付けもセットで設計する意識を
成果を出すために必要なのは「自分を知る」こと
マーケティングには様々な専門性が求められます。
すべてを自分でやろうとせず、**「自分が得意なタイプで貢献し、チームと補完し合う」**ことが理想的です。
また、キャリア設計においても、
- ロジカル型→広告代理店/データドリブン企業
- クリエイティブ型→D2Cブランド/制作会社
- プロデューサー型→コンサル・マーケ責任者
- ユーザー視点型→コンテンツ企業/SaaSのCS部門など
といった形で、自分の思考に合ったフィールドを選ぶことで成長スピードが加速します。
まとめ|あなたのマーケタータイプを活かすことが成功への近道
マーケティングの仕事は「センス」か「ロジック」かの二元論ではありません。
自分の特性に合った領域で戦うことが、圧倒的な成果を生む鍵になります。
診断結果を活かして、
- 自分が向いている施策を知る
- どんな環境・役割が合っているかを整理する
- 必要であれば、チーム・外注と組む判断をする
といった形で、マーケティングの“成果が出るポジション”を狙っていきましょう。