Excelファイルサイズを小さくする方法|画像・大量データ・マクロ別の最適な圧縮テクニックまとめ

Excelファイルが突然重くなったり、メールで送れないほど容量が大きくなって困った経験はありませんか?画像の貼り付け、不要なマクロ、隠れたデータの蓄積など、知らず知らずのうちにファイルサイズが肥大化してしまうことは、ビジネスシーンでよくある悩みです。

この記事では、画像・大量データ・マクロなど原因別に、Excelファイルの容量を小さくする実践的な方法を徹底解説します。ファイルサイズの目安や、突然容量が増えるケースへの対処法も紹介します。


目次

ファイルサイズが大きくなる原因と基本的な調べ方

容量が大きくなる主な原因

  • 高解像度の画像貼り付け
  • 表示されていない余白に残っているデータ
  • マクロやVBAコードの蓄積
  • ピボットテーブルや不要な計算式
  • 非表示のシートやデータ

容量の調べ方

  • エクスプローラー上でExcelファイルのプロパティを確認
  • Excelファイルを開き「名前を付けて保存」→ファイル形式を比較
  • ファイル→情報→ブックの検査を使って不要データの有無をチェック

画像の扱いで容量が肥大化するケースと対処法

高解像度画像が原因の典型例

  • スクリーンショットをそのまま貼り付けている
  • PowerPointやWebからコピーした画像の解像度が高すぎる

画像圧縮の手順

  1. 任意の画像をクリック
  2. 「図の形式」タブ→「図の圧縮」
  3. 「すべての画像に適用」→「解像度:電子メール用」などに調整

画像の代替策

  • 画像ではなくリンクを貼ることで容量削減
  • スマホやスキャナーからの画像は事前にリサイズしてから挿入する

大量データのExcelファイルを軽くする方法

データベース的な使い方に要注意

  • 数万行のデータを1シートに詰め込むと計算負荷が高まり動作も遅く
  • フィルタや並べ替えだけでも裏で大量の処理が走っている

軽量化テクニック

  • 使用していない行・列を選択して「削除」→保存し直す
  • 関数を「値として貼り付け」に変換
  • ピボットキャッシュを削除 → オプション→キャッシュを更新しない設定
  • 不要な名前定義や書式設定の削除も有効

マクロ・VBAが容量に与える影響と軽量化方法

実は見落とされがちな「コードの肥大化」

  • 使用していない古いマクロコードが残っている
  • フォームやモジュールが多数存在

容量を抑えるマクロの管理方法

  • Alt + F11でVBAエディタを開き、不要なコードやモジュールを削除
  • 実行中に自動生成されるオブジェクトもチェック
  • ファイルを**.xlsmではなく.xlsx形式に保存**してマクロを排除(必要ない場合)

圧縮しても小さくならない場合の原因と対策

よくある質問:「圧縮しても小さくならないのはなぜ?」

  • 既に最適化された形式で保存されている
  • ブック内に非表示のオブジェクトや一時ファイルが残っている
  • 他のソフト(クラウド同期・オンライン編集)との互換性で肥大化

解決策

  • ブックの検査機能で不要データを削除
  • 新規ファイルに「必要なシートだけコピー」して保存し直す
  • .xlsx形式ではなく、.xlsb形式(バイナリ)で保存すると効果的なことも

Excelファイルサイズの目安と運用上の注意点

容量別に見た実用目安

ファイルサイズ利用状況の目安
~1MB軽量な報告書・申請書など
~5MB通常の業務データや月次集計など
10MB超グラフ・画像多め、またはピボット多数
20MB以上圧縮・分割・構造見直しを検討すべき

突然容量が増える主な要因

  • 自動保存中の不具合で一時ファイルが残る
  • 複数ユーザーによる共同編集
  • バージョン違いで形式が再変換される

ビジネスにおけるファイルサイズ軽量化の重要性

メール送信・クラウド共有でのトラブル回避

  • 添付ファイルが大きすぎて送信エラーになる
  • ファイル共有サービスの容量制限に引っかかる

セキュリティ・業務効率の観点からも重要

  • 不要な情報・シートが混在していると情報漏えいのリスクが上がる
  • 軽量ファイルならリモート環境でもスムーズに操作可能

まとめ:原因ごとに対策すればExcelの容量は確実に小さくできる

Excelファイルの容量肥大化は、「画像・大量データ・マクロ」など複数の要素が重なって起きる現象です。

  • 画像は圧縮・リンク貼付けで対応
  • 大量データは削除・分割・値貼り付けで整理
  • マクロは削除または.xslx形式で保存

こうした対処を状況ごとに行うことで、ファイルの軽量化は十分に可能です。「圧縮しても変わらない」場合も、別ファイルにコピーして保存し直すなど応用手段を試すことで効果が出ることも少なくありません。

業務効率とセキュリティ向上のためにも、ファイルサイズの最適化を日常的な業務プロセスに組み込んでおくことをおすすめします。

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