「写真に映り込んだ不要なものを一瞬で消したい」「顔や機密情報をぼかして共有したい」──そんなニーズに応えるのが、iOS 18以降で搭載されたiPhoneの「クリーンアップ」機能です。追加アプリ不要で、プロ並みの画像編集が標準の写真アプリで完結するこのツールは、ビジネスでもプライベートでも活躍の場が広がっています。本記事では、クリーンアップ機能の使い方や対応機種、うまく動作しない場合の対処法、無料で活用できる代替手段まで網羅的に解説します。
クリーンアップ機能とは?iPhone標準の新編集ツール
不要物削除やモザイク処理ができる機能
iOS 18以降、写真アプリに標準搭載されたクリーンアップ機能は、写真内の人物・物体をAIが自動認識し、違和感なく削除または補正してくれる編集機能です。簡単な操作で、人物の顔やナンバープレートなどを隠す「ぼかし」や、背景のごみ・通行人などの除去が可能です。
できること一覧
- 写真内の不要物をなぞって削除
- 顔や文字部分をぼかして共有向けに加工
- モザイクではなく、自然な補正で仕上げられる
iPhoneのクリーンアップ機能の使い方
手順1:写真を開く
- 「写真」アプリを起動
- 編集したい画像をタップ
- 画面右上の「編集」を選択
手順2:編集メニューからクリーンアップを選ぶ
- ツールバーの中から「クリーンアップ」または「削除ツール」のアイコンを選択(バージョンにより表示名が異なる)
- 初回は簡単なチュートリアルが表示されることも
手順3:削除したい部分をなぞる
- 指で該当箇所をなぞるだけで、自動的に対象がハイライト表示される
- なぞった直後に削除処理が実行される
手順4:やり直しも簡単
- 仕上がりに満足いかない場合、「やり直し」または「元に戻す」ボタンですぐに修正可能
クリーンアップ機能の対応機種と必要な環境
対応iPhone機種(2025年時点)
クリーンアップ機能は、以下のiPhoneモデルで利用可能です。
対応状況 | iPhoneモデル |
---|---|
◎ 対応 | iPhone 16 / 16 Pro / 16 Pro Max |
◎ 対応 | iPhone 15 Pro / 15 Pro Max |
× 非対応 | iPhone 15 / 14以下 / SEシリーズ |
OSバージョン要件
- iOS 18.1以降が必要
- 古いバージョンでは機能が表示されません
クリーンアップが使えないときの原因と対処法
原因1:非対応機種
対応機種でないと「クリーンアップ」が表示されません。 → 対処法:機種確認後、対応端末への変更を検討
原因2:iOSが古い
iOS 18.1未満ではクリーンアップ機能は非搭載です。 → 対処法:「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」から更新
原因3:写真アプリが最新でない
App Storeでのアプリ更新を確認しましょう。 → 対処法:「App Store」>「アップデート」>「写真アプリを更新」
原因4:ストレージ容量不足
機能の読み込みに必要な一時データが保存できないことも → 対処法:不要なアプリやデータを削除し空き容量を確保
クリーンアップ機能は本当に必要?メリットと注意点
業務効率の向上に直結
- 撮影画像から情報漏洩のリスクを減らせる
- 社内用資料・提案書に使う画像を即座に加工可能
- 外注せずに画像修正が完結できるためコスト削減にも
注意点
- AI補正により不自然になる場合もある(再編集で調整)
- モザイク処理と違い、元画像が完全に消えるため誤消去に注意
クリーンアップ機能と併用したい無料アプリ
代替または補完できる無料アプリ
- PhotoRoom:背景削除・人物消去が簡単
- Snapseed:修復ツールあり、補正も柔軟
- Adobe Photoshop Express:レタッチやぼかし機能あり
無料アプリの活用例
- モザイク処理を入れたい → Snapseed
- SNS共有用に文字や人物を消したい → PhotoRoom
- デザインも加えたい → Canvaとの併用もおすすめ
よくある質問(FAQ)
Q. モザイク処理はできますか?
→ クリーンアップ自体に“モザイク”というツール名はないが、ぼかしに近い処理は可能。必要に応じて他アプリとの併用を。
Q. クリーンアップで加工後に元に戻せますか?
→ 編集後に「完了」を押す前であれば戻せます。「コピー保存」も選択可能です。
Q. iPadやMacでは使える?
→ A17 ProまたはM1チップ以上を搭載したモデルでは利用可能です。
まとめ
iPhoneの「クリーンアップ」機能は、写真内の不要物削除やぼかし加工が、直感的な操作で誰でも使える優れた機能です。特にiOS 18以降の対応機種では、ビジネス資料やSNS投稿用画像の品質を高めるツールとして活躍します。
使えない場合も、代替アプリや設定チェックで解決できるケースが多く、iPhoneユーザーにとって“使わない手はない”便利機能です。業務効率化と情報保護の両立を目指す方は、ぜひ今日から活用してみてください。