業務中やプライベート中に「181」から始まる電話番号からの着信があると、思わず戸惑う方も多いのではないでしょうか。「出てしまって大丈夫だったのか?」「料金は発生する?」「迷惑電話ではないのか?」といった不安を抱える声も少なくありません。
この記事では、「181の電話番号とは何か」「本当に安全なのか」「出てしまった場合の対処法」などをわかりやすく解説します。また、業務用スマホや法人利用時の注意点、迷惑電話との見分け方なども含めて、ビジネス目線での対応ガイドとしてご活用いただけます。
181の電話番号とは?その正体と注意点
実際の発信元は非公開、機械応答や転送・通知用システムの可能性
「181」は、日本の一般的な固定電話や携帯電話の番号体系には該当しない3桁の番号です。実際には、電話をかけた後の誤発信や切断直後に“通知”として表示される番号である可能性が指摘されています。NTTや総務省が公式に「181」という発信番号を利用しているとする情報は確認されていません。
また、一部では災害用伝言ダイヤル(171)と混同されているケースもありますが、まったく別物です。さらに、転送電話サービスや業者による中継システムを経由することで「181」と誤表示されるケースも報告されています。
181の番号に出てしまったらどうなる?
実際に出た場合の影響やリスク
「181 電話番号 出てしまった」という検索が増えている背景には、以下のような不安があります。
- 相手が無言だった、あるいはすぐ切れた
- 海外のコールセンターのような音声が流れた
- 通話料が発生してしまったのでは?
現時点で「181」という番号が日本国内の正規通信事業者の公式な発信番号として使われている記録はなく、表示された場合は通信システムや迷惑業者による“番号偽装”である可能性が高いと考えられます。
出てしまったときの正しい対応
- 慌てず通話の内容を覚えておく/録音アプリがあれば保存
- SMSやメールなどで別の手段での連絡が来ていないか確認
- 不審な発言があれば即座に通話を終了
- 着信履歴は削除せず、必要であれば消費者ホットラインや警察へ相談
「181」は総務省やNTTの公式番号ではない
総務省・NTT関連と誤認されがちだが無関係
SNSや一部ブログで「総務省が用意した通報番号」「NTTのサービス番号」と記載されているケースがありますが、公式には「181」を使用した発信・着信業務は確認されていません。総務省の公式サイトやNTT東西・NTTファイナンスの情報にも「181」という電話番号を発信用途で使っている記載は一切ありません。
「+181」は国際電話の偽装パターン?迷惑電話に注意
「+181」はアメリカ(+1)と日本(81)を掛け合わせた偽装表示
「+181」と表示される番号は、アメリカ(国番号+1)から日本(81)を装っているように見せかけた詐欺・偽装番号の可能性が高く、近年増加している国際迷惑電話の特徴と一致します。
見極めポイント
- 音声ガイダンス形式で始まるが、相手が名乗らない
- 無言で数秒後に切れる
- 折り返すと高額請求につながる恐れあり
「181」や「+181」番号の桁数で判断する方法
日本国内の正規番号との比較
- 国内番号:固定電話=10桁/携帯電話=11桁
- 国際番号:+81+番号で構成
- 12桁以上、または「181」や「+181」から始まる番号は正規ではないケースが多い
表示例が「181123456789」などの場合は、番号が不正に再構成されたものである可能性が高く、基本的に信頼すべき相手ではないと判断して良いでしょう。
業務中に181からの番号に出てしまったときの対応法
業務用端末での具体的対処
- 応答前に番号確認と即時検索を習慣化
- 「出ても名乗らない・会社名を言わない」はすぐに切る判断基準
- 後で折り返す必要がない不明着信は放置またはブロック
社内で徹底すべきポイント
- 「不審着信リスト」の共有と更新
- MDMやPBXでの着信フィルタ設定
- 不審番号対応ガイドラインのマニュアル化
着信拒否・ブロックの方法と設定
スマホでの対応策
- iPhone/Android:着信履歴から「この番号を着信拒否」
- Androidの一部機種では「国際番号拒否」も有効
企業・法人で導入したい機能
- 業務スマホへの着信ブロックアプリ導入
- クラウドPBXでの条件付き拒否設定
まとめ|181の番号は“出ない”“折り返さない”が基本対応
「181」「+181」などの番号は、日本の正規機関や通信会社による発信ではないため、着信があった場合は迷惑電話や詐欺目的と考えて対応するのが賢明です。
- 出てしまっても冷静に対応し、相手の素性を確認する
- 不安な場合は、消費者センターや通信会社に相談
- 折り返し通話やSMS返信は控える
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