コインランドリー開業に必要な備品・設備リスト|導入コストから運用の注意点まで徹底解説

コインランドリーの開業は、初期投資はかかるものの、無人運営や省人化によって安定した収益を狙えるビジネスとして注目されています。しかし、成功するかどうかは「設備と備品の選び方」と「ランニングを見据えた準備」にかかっています。この記事では、コインランドリーを開業する際に必要な設備・備品をリスト化し、導入コストや運用面での注意点までを徹底的に解説します。これから開業を検討している方は、ぜひ最後までチェックしてください。


目次

なぜコインランドリーの設備選定が重要なのか

設備の選定=売上と利益率を左右する要素

単純に「洗濯機と乾燥機を置けばよい」という考えでは、今のコインランドリービジネスは通用しません。導線設計、回転率、トラブル対応、メンテ性、集客力などを加味しなければ、利益率は落ちていきます。

「見た目」「空間」も利用意欲を左右する

近年のコインランドリーは“おしゃれなカフェ風内装”や“清潔感”も評価されるポイント。設備の機能性だけでなく、店舗全体の設計・雰囲気が来店率・滞在時間に影響を与えるため、細部の備品まで気を配る必要があります。


【メイン設備】洗濯・乾燥に必要な主力機器一覧

業務用洗濯機(全自動/2槽式)

  • 洗濯容量は7kg〜25kgクラスが一般的
  • 洗濯時間や稼働音、メンテナンス性も重視
  • 最近は抗菌・節水モデルが人気

業務用乾燥機(ガス式/電気式)

  • ガス式は乾燥効率が高く、ランニングコストも割安
  • 電気式は設置が容易だが、乾燥時間がやや長くなる傾向

洗濯乾燥機(洗乾一体型)

  • 省スペース設計に最適。特に都市部では高回転が見込める
  • 洗剤自動投入や操作パネルの多言語対応も要検討

靴専用洗濯・乾燥機(オプション)

  • 子育て世帯やスポーツユーザーからの需要が増加中
  • 少額投資で売上に貢献する高ROI設備

【周辺備品・運営機材】顧客満足と無人運営の要

両替機・券売機

  • 小銭を持たない客向けに必要不可欠
  • QRコード・電子マネー・ICカード対応機種も増加

精算機・電子決済端末

  • キャッシュレス化によりトラブル軽減&業務効率向上
  • POSと連携できるモデルで売上データの見える化も可能

操作案内用モニター・説明POP

  • 初心者や高齢者向けの説明表示は利用率を大きく左右
  • 日本語・英語・中国語など多言語対応がベター

ゴミ箱・ランドリーバスケット・荷物置き

  • 小さな気配りで「また使いたい」と思わせる演出に
  • 無人店舗だからこそ整理整頓と導線設計が重要

【店舗設備・内装】空間価値を高めるために

ベンチ・テーブル・待合スペース

  • 待機時間の快適性を高めるための必須設備
  • コンセント付きテーブルや無料Wi-Fiで滞在満足度UP

換気扇・エアコン・除湿器

  • 湿気・臭い・温度管理を徹底することでクレーム回避に
  • 空気清浄機付きエアコンも導入価値あり

監視カメラ・遠隔モニタリング設備

  • 無人運営には必須。クラウド録画型ならスマホ監視も可能
  • 防犯だけでなくスタッフ管理にも活用

【清掃・メンテナンス用品】安定稼働の裏方

掃除機・床モップ・業務用クリーナー

  • 日常清掃を外注する場合でも、簡易清掃セットは常備
  • 定期ワックスや床洗浄も含め、店舗美観の維持を意識

洗剤補充・消臭剤

  • 自動投入式の場合は、詰替え効率の良い業務用タンクを導入
  • 機械周辺に消臭剤を配置するだけで第一印象が変わる

メンテ工具・部品在庫

  • フィルター・ホース・パッキンなど消耗品の予備は必要
  • メーカーごとのパーツ在庫リストも整備しておく

【導入コスト目安】初期費用と月間運営費の概算

項目初期費用の目安月額運営費の目安
洗濯乾燥機類(5〜8台)約800万〜1,500万円
店舗内装・空調工事約300万〜700万円電気代・ガス代に含まれる
電子精算機・監視設備約100万〜300万円保守費:月5,000円前後
洗剤・清掃備品類約10万〜30万円消耗品:月3〜5万円
土地・建物費用別途(賃貸/購入)家賃:月15万〜30万円

※参考:30坪規模/テナント型コインランドリーの場合


【運用面の注意点】失敗を防ぐために

清掃頻度を甘く見ない

  • 衛生管理が悪いと、口コミやGoogleマップの評価が一気に落ちる
  • 毎日・週次・月次の清掃メニューを明文化

トラブル時の対応体制を明確に

  • 操作ミス・返金依頼・クレーム対応のフローは事前に用意
  • コールセンター導入 or 管理者直通電話の設置を推奨

利用導線・動線の見直し

  • 洗濯〜乾燥〜畳みの流れがスムーズかどうかで回転率が変わる
  • 人の滞留が発生する場所には注意(ゴミ箱・椅子配置含む)

【おすすめの導入手順】準備スケジュールの例

時期やること
6か月前立地調査・収益シミュレーション・FC検討
4か月前機器・設備・設計プラン確定・内装業者選定
3か月前工事スタート・機器発注・集客準備
1か月前精算機設定・監視カメラ設置・スタッフ導線確認
開業直前試運転・リハーサル営業・販促開始

よくある質問Q&A|備品・運用に関する実務的な疑問

Q. 無人運営に最低限必要な備品は?

洗濯乾燥機/電子決済端末/監視カメラ/自動精算機/POP類/清掃用品。この5点が無いと基本運営が回りません。

Q. 中古機材は使える?

使えます。ただしメーカーの保守契約がつかない場合があり、稼働停止リスクがあるので初心者には非推奨

Q. 店舗内BGMや香りは必要?

差別化ポイントになります。特に柔軟剤の香りと店内アロマのバランスが良いと滞在満足度が上がるためおすすめです。


まとめ|設備の選定が「差別化」と「安定運営」を生む

コインランドリーは無人・省人ビジネスでありながら、導線・設備・空間の質がそのまま利益に跳ね返る業態です。
必要な設備をただ揃えるのではなく、**「回転率」「維持コスト」「顧客体験」**の3点から逆算し、ムダのない設備構成と備品選定を行いましょう。

この記事をもとに、ぜひあなたのビジネスに合った最適なコインランドリー開業計画を進めてください。

おすすめ一覧

資料ダウンロード

弊社のサービスについて詳しく知りたい方はこちらより
サービスご紹介資料をダウンロードしてください