美容エステ開業に必要な設備・備品一覧|施術機器・内装・保健所対策まで完全網羅

美容エステを開業する際、技術やメニュー設計と同じくらい重要なのが「設備・備品の選定」です。サロンの世界観を伝え、リピートを生む快適な空間づくりには、施術に必要な機器だけでなく、内装や受付まわり、衛生面までトータルで整える必要があります。本記事では、美容エステ開業時に揃えておきたい設備・備品を完全網羅し、保健所対策やコストの目安まで詳しく解説します。


目次

なぜ備品の選定が美容エステの成功に直結するのか

お客様は「空間全体」で施術価値を判断している

美容エステでは、技術だけでなく空間の清潔感・高級感・安心感が、施術の体感やリピート意欲に大きな影響を与えます。「ベッドがきしむ」「タオルが古い」「照明が暗い」など、設備への違和感はサービス全体の印象を下げてしまうリスクがあります。

開業後に買い直すとロスが大きい

一度開業してしまうと、レイアウト変更や什器の再購入は想像以上にコストと手間がかかります。開業前の段階で必要なアイテムを洗い出し、費用対効果とブランディングを両立できる備品を選ぶことが成功のカギです。


【カテゴリ別】美容エステに必要な備品・設備リスト

■ 施術スペースに必要な備品

エステベッド・施術台

  • 電動昇降式/固定式/ポータブル式など施術スタイルに合わせて選定
  • カラーや素材は空間コンセプトに合わせ、清潔感・高級感を意識

ワゴン・トレイ

  • 化粧品や機材の一時置きに必須
  • 施術中に片手で扱えるスライド式が人気

施術用チェア・スツール

  • スタッフ用にはキャスター付き・高さ調整可能なタイプが推奨
  • 背もたれ付きだと長時間施術でも疲れにくい

タオル・リネン類

  • バスタオル/フェイスタオル/ガウンなど用途に応じて揃える
  • 毎日大量に使うため、洗濯設備とのバランスも考慮

■ 施術機器・美容機材

フェイシャル機器

  • 超音波美顔器/イオン導入器/スチーマーなど
  • 導入機器の価格帯は1台10〜50万円程度が中心

痩身機器・ボディケア用機材

  • キャビテーション/ラジオ波/EMS/ハイフなど
  • 自費施術が中心になるため、安全性・操作性の高さがポイント

ホットキャビ・タオルウォーマー

  • タオルの温感提供や衛生管理に不可欠
  • おしぼり・ガーゼの温めにも活用

スチーマー・吸引機

  • 毛穴洗浄やクレンジング施術に使用
  • 水道直結型/タンク型など種類に注意

■ 衛生管理に必要な設備(保健所対策)

消毒設備(紫外線・アルコール・超音波洗浄など)

  • 消毒薬の種類と使用方法を明記する掲示物も必要
  • 保健所によっては滅菌器を求められる場合もあり(要確認)

手洗い設備・洗面台

  • 施術部屋または近接した場所への設置が推奨
  • 非接触型蛇口・紙タオル設置で感染症対策に強化

ゴミ箱・リネン回収ボックス

  • 施術ごとに使い捨てタオル・ガーゼを処理できる仕組みを設ける
  • 衛生的で目立たない設置が理想的

清掃道具(掃除機・除菌シート・アルコールスプレー)

  • 毎日使用するため、導線に干渉しない収納方法も検討

■ カウンセリング・受付エリアの設備

カウンセリングテーブル・チェア

  • 照明を含め、安心感・信頼感を与える演出が重要
  • 美容機器の説明資料や症例写真を提示するスペースを確保

モニター・タブレット

  • カウンセリングツールや施術説明、写真記録用に活用
  • クレカ決済端末を兼ねられるタイプも便利

レジ/POS/予約管理システム

  • サブスク型クラウドPOSで予約〜会計〜顧客管理を一元化
  • クレジット/電子マネー対応はマスト条件

名刺・パンフレット・診察券などの印刷物

  • ブランドの世界観を反映したデザインで差別化
  • カルテ連動型のデジタル診察券アプリも選択肢に

■ バックヤード・運営系備品

スタッフロッカー/休憩スペース備品

  • パート・社員スタッフの定着に関わる設備
  • 個人スペースの確保と清潔感が重要

洗濯機・乾燥機

  • 自社洗濯の場合は業務用を推奨
  • リネンサービス外注と比較してコスト最適化を検討

コスメ・機材の在庫棚・薬品庫

  • 在庫が一目で把握できるオープンラック or ラベル管理方式
  • 医薬品保管には鍵付きロッカーが必要

導入コストと予算配分の目安

項目初期費用の目安備考
施術ベッド・ワゴン等30万〜80万円ベッド数により変動
美容機器50万〜300万円導入機器の種類により変動
内装・什器・家具100万〜400万円デザインコンセプトによる
POS・予約システム10万〜30万円月額課金制が主流
衛生設備20万〜50万円保健所対応設備込み

保健所対応で注意すべきポイント

  • 手洗い場の有無・位置
  • 施術器具の消毒手順の掲示
  • 使用済みタオルの回収・保管フロー
  • 施術内容に応じた器具の材質・処理方法の明確化

開業予定地の管轄保健所に必ず事前相談を行うことで、余計な手戻り・追加工事を防げます。


【タイプ別】おすすめ設備構成プラン

開業スタイル備品優先度備考
自宅エステサロン最小限構成(ベッド1台+手動機器)スペース重視/省電力設備
個人店舗(10坪前後)フェイシャル+痩身機器を1〜2台導入回転効率重視
複数スタッフ運営型電動ベッド複数台+POS・在庫連携システム安定運用と業務効率化

開業スケジュールに沿った備品準備の進め方

時期進行内容
6か月前コンセプト設計/内装・導線図面作成
3か月前美容機器・施術備品の選定・発注
2か月前保健所相談・器具配置の最終調整
1か月前納品・施術トレーニング・導線確認
1週間前動作確認・リネン回収フロー最終テスト

まとめ|備品選定で差がつく美容エステ開業の第一歩

美容エステの開業では、施術スキルやマーケティングも重要ですが、それを支える「設備・備品の完成度」がサービスのクオリティを左右します。
清潔でおしゃれな空間、効率的な施術導線、そして衛生管理を徹底できる備品体制が、リピート率やスタッフの働きやすさにつながります。

この記事を参考に、あなたのエステが目指すブランドイメージ・メニュー設計に合わせた設備・備品リストを今すぐ構築してみましょう。

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