韓国から日本へ荷物を送る際、個人輸入やネットショップ運営、K-POP関連商品の販売など、さまざまな目的がありますが、そのなかで重要なのが「送料」と「配送日数」です。配送方法によってコストやスピードが大きく異なるため、最適な選択をすることが業務効率化や利益確保につながります。本記事では、佐川急便、EMS、船便などの主要な配送方法を徹底比較し、トレカや小型商品の発送事例、送り方の注意点まで詳しく解説します。これから発送業務を始める方にも分かりやすく、実用的な情報をまとめました。
韓国から日本へ送るときの主な配送方法とは?
韓国から日本への荷物の配送には、複数の選択肢があります。選ぶ方法によってコスト・日数・追跡機能の有無・信頼性が大きく異なります。
EMS(国際スピード郵便)
日本の郵便局が提供する国際配送サービスで、韓国から日本への輸送も可能です。特徴は配送スピードが早く、追跡サービスが充実している点です。料金は重さとサイズで決まり、書類や小型荷物から、大型荷物まで幅広く対応しています。
たとえば500gまでの荷物であれば約15,000ウォン(約1,500円)、1kgまでで約22,000ウォン(約2,200円)程度の送料となります。日数は通常2〜3営業日が目安です。
船便
時間はかかりますが、圧倒的にコストを抑えられるのが船便です。重量がある商品や大きな荷物に向いており、企業が定期的にまとめて輸送する際などに適しています。送料は航空便と比べて30〜50%ほど安く、3〜4週間かかることが一般的です。
佐川急便(韓国法人)
韓国には佐川グローバルロジスティクス(SGL)という佐川急便の現地法人があります。法人契約を結ぶことで日本への一括輸送が可能となり、企業・業者にとってはコストパフォーマンスの高い選択肢です。
料金は契約内容や発送頻度によって異なりますが、まとめ配送によって1点あたりの送料をかなり圧縮できます。日数は3〜5営業日程度が一般的です。
荷物の種類によって選ぶべき配送方法とは?
発送する商品によって、適切な配送手段も異なります。たとえば以下のような分類が参考になります。
トレーディングカード・韓流グッズなどの軽量品
韓国から日本へのトレカ配送には、小型包装物の扱いができるEMSやK-Packet(韓国郵便の小型航空便)が適しています。送料はおおよそ1,200円前後、日数は3〜7日程度です。
ファッション・雑貨・化粧品などの中型商品
EMSや佐川便の利用が一般的です。重さが増えると送料も比例するため、複数商品をまとめて送ることで1点あたりの送料を下げる工夫が必要です。
家電・家具などの大型商品
重量とサイズが大きいため、船便か法人向けの混載便(LCL)が最適です。納期はかかりますが、配送コストは1/3〜1/2に抑えることができます。
配送日数の実態と注意点
配送スピードは選んだ方法と地域によって大きく異なります。おおよその目安は以下のとおりです。
- EMS:2〜4日
- 船便:15〜30日
- 佐川(韓国法人):3〜5日
- トレカ便(K-Packetなど):4〜7日
ただし、年末年始や祝日、税関の混雑状況によって日数は変動します。特に2020年以降は世界的な物流遅延の影響もあり、正確な納期を把握するには各業者の追跡サービスの活用が重要です。
送り方の基本と日本向けの住所記入ルール
韓国から日本に荷物を送る際、特に注意したいのが「住所の記入方法」です。
韓国の郵便局や配送業者では、日本語での記載は受け付けられない場合があるため、基本的にはローマ字表記で住所を書く必要があります。たとえば:
- 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1丁目1-1
- → 1-1-1 Jingumae, Shibuya-ku, Tokyo 150-0001, JAPAN
また、電話番号や郵便番号の正確な記載も重要です。宛先の名前が漢字の場合、パスポート名などと一致するよう注意しましょう。
送料を安く抑えるための工夫と業務効率化のコツ
コストを下げるには、以下のような対策が有効です。
- 複数荷物をまとめて梱包し、重量単価を下げる
- 梱包材を軽量・簡素化する
- 定期発送スケジュールを組んで法人契約割引を活用する
- 現地倉庫や代行業者を使い、一括で検品・発送する
とくに韓国では、日本向け発送に特化した物流代行業者が増えており、荷物の一時保管・検品・再梱包・配送代行までを請け負ってくれるサービスもあります。
韓国から日本への送料・日数早見表
配送方法 | 送料目安(500g) | 配送日数 | 追跡 | コメント |
---|---|---|---|---|
EMS | 約1,500〜2,500円 | 2〜4日 | あり | 早くて安心。送料やや高め |
船便 | 約800〜1,200円 | 15〜30日 | なし〜一部あり | 安いが遅い |
佐川(法人) | 契約条件による | 3〜5日 | あり | 法人向けだがコスパ高い |
K-Packet | 約1,200円前後 | 4〜7日 | あり | 小型・軽量物向け |
まとめ
韓国から日本へ荷物を送る際は、「どの配送方法を選ぶか」が送料・納期・安心感のすべてに直結します。トレカや雑貨ならEMSやK-Packet、企業間取引なら佐川や船便など、目的に応じた最適ルートを選びましょう。
送料を安く抑えるには、まとめ発送や契約割引、代行業者の活用が鍵となります。ビジネスで継続的に発送する方にとっては、配送効率の見直しが利益率の改善につながります。
情報が頻繁に変動する物流業界だからこそ、常に最新のサービス内容を確認しながら、柔軟に対応していくことが重要です。この記事を参考に、無駄なく、効率的な国際配送を実現してください。