せどりは副業として人気がありますが、「やめたほうがいい」と言われることも少なくありません。メルカリや楽天を活用したせどりには確かに稼げる可能性がありますが、実際には多くのリスクやデメリットが存在します。特に「せどりは気持ち悪い」「迷惑」「うざい」といったネガティブな声があるのも事実です。本記事では、せどりをやめたほうがいいと言われる理由や、実際にせどりをやめた人の失敗談を紹介しながら、どのような人がせどりに向いているのかを詳しく解説します。
せどりをやめたほうがいいと言われる理由
せどりは一見すると簡単に利益を出せるビジネスに思えますが、実際には多くのデメリットやリスクが存在します。長期的に考えると、時間・労力・資金の面で見合わないことも多く、「やめたほうがいい」と結論づける人も少なくありません。ここでは、せどりをやめたほうがいい具体的な理由を詳しく解説します。
① 在庫リスクが高く、資金が拘束される
在庫が売れなければ赤字になる
せどりは「安く仕入れて高く売る」ビジネスですが、必ずしもすべての商品がすぐに売れるわけではありません。特に、人気商品を仕入れても、タイミングを誤ると市場が飽和してしまい、値下げを余儀なくされます。
- 市場が急変する → 仕入れ時に高値で買った商品が、需要の低下によって売れなくなる。
- 在庫管理が難しい → 大量に仕入れると、保管スペースや管理の手間が増える。
- 売れないと資金が動かない → 他の仕入れやビジネスに資金を回せず、キャッシュフローが悪化する。
廃棄リスクがある
特にトレンド商品(アニメグッズ、食品、コスメなど)は賞味期限や流行のピークがあり、売れ残ると価値がゼロになることも。最悪の場合、在庫を破棄するしかなく、大きな損失を出してしまいます。
② 価格競争が激しく、利益が減少しやすい
ライバルが多すぎる
せどりは誰でも参入しやすいため、同じ商品を扱うライバルが増えがちです。メルカリやAmazonなどの販売プラットフォームでは、価格競争が頻繁に発生します。
- 最安値争いが激しい → 結局、利益が削られてしまう。
- 仕入れ値より安くしないと売れないことも → 仕入れた価格より安く売ることになり、赤字になる可能性がある。
アルゴリズムの変動で売れにくくなる
特にAmazonでは「価格が安い順」に表示されることが多いため、価格を少しでも高く設定すると、上位に表示されず、売れ行きが悪くなります。また、メルカリでは「最近出品された商品」が優先表示されるため、定期的に再出品しないと埋もれてしまいます。
③ 手間がかかりすぎる
商品の検品・発送・カスタマー対応が大変
せどりは単純に「仕入れて売る」だけではなく、以下のような作業が必要になります。
- 検品・クリーニング → 中古品なら、汚れや傷をチェックし、状態をできるだけ良くする必要がある。
- 商品撮影・説明文作成 → きれいな写真を撮り、購入者に魅力的な説明をつける。
- 発送作業 → 梱包し、適切な方法で発送しなければならない。
- クレーム対応 → 「思っていたものと違った」「傷があった」など、購入者からの問い合わせや返品対応も発生する。
このように、1つ1つの商品を販売するたびに手間がかかるため、時給換算すると割に合わないことも多いです。
④ 転売規制・プラットフォームのルール変更
プラットフォームによる規制強化
Amazonやメルカリでは転売目的の出品を厳しく監視するようになっており、規約違反が増えるとアカウント停止のリスクが高まります。
- メルカリの規約変更 → 高額転売が規制され、特定ジャンル(ゲーム機、チケットなど)の販売が難しくなった。
- Amazonの出品ルール変更 → ブランド品や高額商品の販売には事前承認が必要になるケースが増加。
- ヤフオクの手数料増加 → 利益率がさらに悪化し、利益が出にくくなった。
法改正で転売が違法になるケースも
最近では、「転売ヤー対策」として法律が強化される流れがあります。特にチケットやマスク、医療品などは法律で転売が禁止されているケースがあり、違反すると罰則を受ける可能性もあります。
⑤ 精神的ストレスが大きい
クレーム対応が精神的に負担になる
せどりでは、購入者からのクレームや低評価を受けることも珍しくありません。
- 「傷がある」「使えない」などのクレーム
- 返品や返金を求められる
- 悪質な購入者に当たると、悪評価をつけられる
このようなトラブルが続くと、ストレスが溜まり、「もうやめたい」と思う人が増えます。
社会的評価が低く、罪悪感を感じることも
せどりは「人の役に立っている仕事」とは言いづらい部分があり、自己肯定感が下がる人もいます。
- 「転売ヤー」と呼ばれ、周囲の反応が悪い
- せどりをやっていることを家族や友人に言えない
- 罪悪感を感じてやめる人も多い
特に、限定品やチケットの転売は、一般の消費者から強い批判を受けやすく、メンタルに影響を与えることがあります。
せどりが気持ち悪いと言われる理由
せどりに対するネガティブな意見の中で、「気持ち悪い」と言われる理由をいくつか紹介します。
大量転売による市場の混乱
人気商品を大量に買い占めるせどり業者の行動が、一般の消費者にとって迷惑と感じられることがあります。その結果、「せどりは気持ち悪い」と言われることも。特に限定商品や新作ゲーム機などは、転売目的で買い占められることが多く、本当に欲しい人に行き渡らないことから反感を買いやすいです。
中古せどりの抵抗感
中古品を転売するせどりは、状態の良し悪しが購入者にとって不安要素になります。特に衛生面が気になる商品では、「せどりの中古品は買いたくない」という意見もあります。例えば、化粧品や衣類などの使用済み商品は、どれだけクリーニングされていても敬遠されがちです。
せどりをやめた人の失敗談
せどりに挑戦したものの、失敗してやめた人の具体的な体験談を紹介します。
過剰在庫で赤字に
「最初はうまくいっていたが、徐々に在庫が増え、結局売れ残りが発生して赤字になった」というケースは非常に多いです。特に流行のある商品は、短期間で需要が変わるため、タイミングを誤ると一気に売れなくなります。
メルカリの規制でアカウント停止
メルカリでせどりをしていた人が、規約違反と判断されアカウントを停止されてしまい、売る場所を失ってしまった例もあります。転売目的のアカウントは厳しくチェックされており、一度停止されると復活が難しくなることもあります。
せどりの仕入れランキングとおすすめの方法
せどりをやめるべきかどうかを判断するために、仕入れのランキングやおすすめの方法を紹介します。
リスクを抑えた仕入れ方法
せどりを続けるなら、リスクをできるだけ低くする仕入れ方法を考えることが重要です。例えば、利益率が高く、安定して売れる商品を選ぶことが成功の鍵となります。特に、家電やブランド品などは比較的需要が安定しており、大きなリスクを伴わずに販売できることが多いです。
まとめ
せどりは副業として魅力的な一方で、多くのリスクやデメリットがあります。特に初心者は、思ったように利益を出せず、失敗するケースが多いです。今回紹介した失敗談を参考に、せどりをやるべきかどうかを慎重に判断しましょう。また、続ける場合でも、リスクを最小限に抑える戦略を取ることが成功への近道です。
せどりは確かに利益を出せる可能性がありますが、それに伴うリスクやデメリットも非常に多いです。以下のような人には特に向いていないでしょう。
✅ リスクを取るのが苦手な人 → 在庫を抱えたくない人には厳しい。
✅ 手間のかかる作業が嫌いな人 → 梱包・発送・クレーム対応が苦痛に感じる場合は向かない。
✅ 安定した収入を求める人 → せどりは収益の波が大きく、安定した収入にはならないことが多い。
✅ 違法行為やグレーゾーンに抵抗がある人 → 転売のイメージや規制が気になる人にはおすすめできない。
もちろん、せどりを続けて成功している人もいます。しかし、リスク管理や市場分析をしっかり行わないと、簡単に失敗してしまうビジネスでもあります。せどりに興味がある人は、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解し、自分に合っているかを慎重に判断しましょう。