「自分って、チームの中でどう見られてるんだろう?」
プロジェクトや業務を進める中で、ふと自分の“立ち位置”や“役割”に迷う瞬間ってありますよね。誰かが前に出て引っ張る一方で、誰かは周囲をフォローしながら支えている——そんな多様な役割が組織には存在します。
この記事では、あなた自身がチームの中でどんなポジションを担いやすいかを診断し、その特性や活かし方、チーム内での相性までを深掘りしていきます。
なぜ今「チーム内ポジションの可視化」が重要なのか?
個の時代から「連携の時代」へ
スキルや能力だけでなく、「誰と、どう連携するか」が成果に直結する時代。個人主義が叫ばれた時代から、“組織内の立ち回り力”が問われるようになってきました。
ポジションの“ズレ”がチーム機能を狂わせる
- 本来リーダータイプが裏方に回っている
- サポートタイプに無理やり先頭を任せている
- 潜在的なアイデアマンが発言できていない
こういった“役割のミスマッチ”は、パフォーマンスの低下や人間関係の摩擦を引き起こします。
チーム内ポジションはどんな種類がある?
以下は代表的な5タイプ。あなたの特徴に一番近いのはどれでしょうか?
◆ まとめ役(リーダー・司令塔タイプ)
- チーム全体を見て状況を整理できる
- 意見をまとめて、方向性を打ち出すのが得意
- 決断力と責任感がある
◆ 縁の下の力持ち(サポーター・実行タイプ)
- 指示を実行に移すのが得意
- 周囲をさりげなく助け、チームに安定感をもたらす
- 出しゃばらないが信頼されている
◆ ムードメーカー(潤滑油・雰囲気づくり)
- 明るい雰囲気をつくり、場の緊張を和らげる
- コミュニケーションの橋渡し役
- 感情に敏感で、人間関係の変化に気づきやすい
◆ アイデアマン(企画・発想型)
- 斬新な提案や視点でチームに刺激を与える
- 型にとらわれない思考で、現状打破のきっかけを生む
- 一方で、実行フェーズが苦手なことも
◆ 職人肌(専門型・分析型)
- 静かに専門領域を突き詰める
- コツコツ努力し、技術や精度にこだわる
- 一人で集中できる環境に強い
簡単チェック!チーム内ポジション診断
以下の質問に「はい」or「いいえ」で答え、該当するタイプを見つけましょう。
チーム内ポジション診断チャート
Q1:リーダーとして前に立って判断するのが得意だ。
Q2:裏方で支えることにやりがいを感じる。
Q3:新しいアイデアを考えるのが好きだ。
Q4:チームの雰囲気を明るく保つのが得意だ。
Q5:専門性を磨き、黙々と作業するのが性に合っている。
診断結果
各タイプの強みと注意点
まとめ役
- 強み:俯瞰力/方向性提示/意思決定
- 注意点:支配的・独裁的に見られるリスク
縁の下
- 強み:実行力/安定感/信頼構築
- 注意点:目立たないため評価されにくい
ムードメーカー
- 強み:人間関係の調整/ポジティブ影響力
- 注意点:本音を言いにくい・軽く見られる場合も
アイデアマン
- 強み:発想力/変革志向/企画提案力
- 注意点:現実性・継続力の面でバランスが必要
職人肌
- 強み:専門性/精度/継続的努力
- 注意点:孤立しやすい/チームとの連携が課題
チームポジション診断はどう活かす?
自分の役割を“戦略的に”活かす
「自分は縁の下だから、黙って支える」ではなく、 “支えることでチームをどう動かすか”を意識することが重要です。
上司・メンバーとの相性マップに活用
- まとめ役 × アイデアマン:創造と決断の最強タッグ
- サポーター × ムードメーカー:現場の安心と盛り上げ役
- 職人肌 × まとめ役:実務の精度と全体戦略を補完し合える
組織配置・採用戦略にも応用できる
- チームの中で「今不足している役割は?」を見える化
- 採用時に“タイプの偏り”を防げる
まとめ|自分の“強み”は、チームの“武器”になる
ポジションに優劣はありません。 「目立たないけど支えてくれる人」がいるから、 「率先して決断する人」も機能します。
あなたが無意識にやっていることこそ、チームの中で求められている“役割”かもしれません。
まずは、診断で自分のタイプを知ることから。 それが、チームの力を何倍にも引き上げる最初の一歩です。