877からの電話番号はどこからの電話?出てしまった場合のリスクから対処法を解説

ビジネス中や私用のスマホに突然かかってくる「877」から始まる番号。出るべきか、無視すべきか――。
結論から言えば、877は北米のフリーダイヤル(トールフリー)番号ですが、必ずしも安全とは限りません。本記事では、「877の正体」から「出てしまった場合のリスク」「着信拒否の設定方法」まで、仕事の効率を妨げないための実践的な対処法を解説します。


目次

877の電話番号はどこから?トールフリー番号の正体

トールフリー番号とは?

「877」は、アメリカやカナダなど北米地域で利用されている**フリーダイヤルの一種(Toll-Free Number)**です。
日本でいう「0120」「0800」に相当し、発信者の通話料が無料になる仕組みです。

他にもある北米のトールフリー番号

  • 800
  • 833
  • 844
  • 855
  • 866
  • 888
  • 877 ←本記事の対象

これらはいずれも同じ「トールフリー」に分類され、見慣れない番号であるにも関わらず多くの企業や団体が利用しています。


仕事中にかかってくる「877」番号、出ても大丈夫?

安全なケース

  • 北米の正規企業のカスタマーサポート
  • 利用中の外資系サービス(例:Amazon.com、Apple、PayPalなど)
  • 海外取引先やグローバル企業のヘルプデスク

ビジネスで北米と接点がある場合、正規の電話である可能性も十分あります。

注意すべきケース

  • 自動音声でカード番号を聞いてくる
  • 緊急を装って折り返しを促してくる
  • あなたの名前や会社名を知っているが話がかみ合わない

これらは「877」を偽装したスパム・詐欺電話の可能性があり、業務時間を無駄にするだけでなく、個人情報流出のリスクもあります。


出てしまった場合のリスクとその後に取るべき行動

1-877の電話に出てしまった(よくあるケース)

「つい何気なく出た」「会社の番号と似ていた」などの理由で出てしまうことはあります。
このとき、以下のような行動を取らなかったかチェックしましょう。

  • クレジットカード番号を伝えてしまった
  • 自分のフルネーム・住所・勤務先を口頭で答えた
  • 折り返し電話をかけた(=国際通話料金が発生するリスク)

リスク一覧

リスク内容概要
架空請求の可能性折り返しで有料通話を誘導されることがある
情報漏洩名前や会社情報が名簿業者に売られるケース
ビジネス業務妨害しつこい着信で営業電話や商談の妨げに

877の着信を拒否・ブロックする方法

スマホでの着信拒否設定(iPhone/Android)

iPhoneの場合

  1. 着信履歴から「i」マークをタップ
  2. 「この発信者を着信拒否」を選択

Androidの場合

  1. 電話アプリを開き、着信履歴をタップ
  2. 「ブロック」または「迷惑電話として登録」を選択

業務用スマホで一括管理する場合

社用スマホが複数ある場合は、MDM(モバイルデバイス管理)ツールでブロック番号を一括設定することも可能です。
特に営業職やサポート窓口を持つ企業ではこの対応が業務効率を守る鍵になります。


「877とは?」と検索される理由

「877」と聞いても多くの日本人には馴染みがなく、不審に思って検索するユーザーが急増しています。
これは以下のような混乱が原因です。

  • 「NTTの1877」と混同されやすい
  • +1から始まる番号(国際電話)との違いが不明
  • 自動音声の日本語に違和感がある場合、詐欺を疑う傾向が強い

+1やプラスから始まる電話番号はすべて危険なのか?

「+1」や「プラス1」はアメリカ・カナダの国番号

「+1」から始まる番号は北米の国番号です。
「+1-877-XXX-XXXX」のように表示された場合、それはアメリカやカナダのトールフリー番号です。

「+から始まる番号 日本」はどう表示される?

実際に日本国内でこのような番号が表示されるときは以下のように見えます:

  • 「+1 877 〜」 → 米国のフリーダイヤル
  • 「+44〜」 → 英国(例:詐欺多発)
  • 「+86〜」 → 中国(迷惑電話の事例あり)

プラスから始まる国際番号は、発信元次第で「詐欺」「営業」「正規のサポート」など大きく変わるため、一括して危険とは言えません。


留守番電話に「877」番号からの録音があった場合の対応

確認ポイント

  • 名前を名乗っているか?(企業名・担当者名)
  • 折り返し番号が違う番号になっていないか?
  • 日本語が不自然ではないか?

少しでも不審に思う場合は、録音内容を削除し、発信元には絶対に折り返さないことを推奨します。


ビジネスに支障をきたさないための着信管理術

社内共有のルール整備を

  • 「出てはいけない番号一覧」を全社員に周知
  • 業務スマホの設定マニュアルを配布
  • 迷惑電話がかかった際の報告ルールを整備

電話受付業務を外注化するのも選択肢

不要な着信によって本来の業務が滞る場合は、電話代行サービスやチャットボット導入も検討すべきです。
「見極め→対処」ではなく、「最初からフィルタリング」の設計が業務効率を大きく変えます。


まとめ|877の番号には注意を!知らない番号には出ないのが基本

「877」番号は北米のトールフリーである一方で、悪質な詐欺電話の温床にもなっています。
出てしまった場合でも、冷静に対処することで被害を最小限に抑えることが可能です。

特にビジネスシーンでは、着信の判断と管理体制が業務の生産性を守る鍵
本記事を参考に、知らない番号との付き合い方を一度見直してみてはいかがでしょうか。

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