「コンサルタントに依頼したのに、期待した結果が得られなかった…」「アドバイスが机上の空論ばかりで、現場では全く役に立たない…」そんな経験はありませんか?
コンサルティング業界はここ数年で急激に拡大し、多くの企業がコンサルサービスを利用するようになりました。しかし、中には「しょうもないコンサル」が増えてしまい、クライアントを混乱させる事例も多発しています。
本記事では、役に立たないコンサルタントの特徴や、よくある失敗事例を紹介し、騙されないためのポイントを徹底解説します。
しょうもないコンサルの特徴と失敗事例
現場を知らず、机上の空論ばかり語る
「市場の動向としては〇〇だから、御社は△△をすべきです!」と言われたものの、その提案が自社の業務プロセスに合わず、実現不可能なものだった…というケースは多くの企業で経験があるのではないでしょうか。
失敗事例
- 業界特有の課題を無視し、一般的な経営戦略を押し付ける
- 現場のオペレーションを理解せず、実行困難な施策を提案する
- 「データ分析が重要です」と言うが、具体的な分析方法や活用方法が示されない
対策
- コンサルタントに業界知識や実務経験があるか確認する
- 提案内容が現場レベルで実行可能かを精査する
- 机上の空論ではなく、具体的な施策や実行プロセスがあるかチェックする
提案ばかりで、実行フェーズには関与しない
「計画書は作ってもらったけど、結局社内で誰も実行できない…」「何をどうすればいいのか具体的なアクションプランがない…」そんなコンサルタントに出会ったことはありませんか?
失敗事例
- 立派な提案資料はあるが、実行支援が皆無
- 「この戦略を実行してください」と言うだけで、フォローがない
- クライアントのリソースを考慮せず、実現不可能な施策を提案する
対策
- 実行支援まで関わってくれるか事前に確認する
- 実行フェーズでのフォロー体制があるかをチェックする
- 施策ごとに実行担当者を明確にする
過去の成功事例をそのまま流用する
コンサルタントの中には「A社で成功した施策だから、御社でも同じことをやれば大丈夫です」と言い切る人もいます。しかし、企業ごとに経営資源や市場環境は異なるため、成功事例をそのまま適用してもうまくいくとは限りません。
失敗事例
- 競合他社とまったく同じ戦略を提案され、差別化ができなかった
- 会社の文化やリソースに合わない施策を導入し、失敗
- 流行の手法をそのまま適用し、期待した効果が得られなかった
対策
- 「なぜこの施策が自社に合うのか?」をしっかり説明してもらう
- 事例の成功要因を分析し、自社で再現できるか検討する
- 自社の強みや課題を考慮したカスタマイズができるか確認する
費用に見合わないサービスを提供する
「高額なコンサル料を支払ったのに、内容はありきたりなアドバイスばかり…」「資料の作成費用だけで莫大な金額を請求された…」というケースも少なくありません。
失敗事例
- 数百万円の契約をしたのに、提供されたのはパワーポイントの資料だけ
- 契約後に追加料金が次々と発生し、コストが膨らんだ
- 初回の提案は良かったが、継続契約後は内容が薄くなった
対策
- 料金体系が明確で、追加費用が発生しないか確認する
- 提供サービスの内容が価格に見合っているかチェックする
- 初回契約の前に、トライアルや短期契約を活用する
クライアントの言いなりになる
「クライアントファースト」を履き違え、企業の意向をそのまま反映するだけのコンサルタントもいます。しかし、本当に役立つコンサルタントは、必要な場合には「それは間違っています」と言える人です。
失敗事例
- 企業の間違った戦略をそのまま進めてしまい、業績悪化
- 「こうすべきですか?」と尋ねると、すべて「はい」と答えるだけ
- クライアントの意向に逆らえず、本質的な課題解決ができない
対策
- 提案の中に、クライアントが気づいていない視点があるか確認する
- 「その戦略は間違っている」と言えるコンサルを選ぶ
- 企業の意見をそのまま採用するのではなく、客観的な視点を持っているかをチェックする
コンサルに騙されたトラブル事例の紹介
高額な契約を結ばされ、何も成果が出なかった
事例①:500万円のコンサル契約、内容は「頑張りましょう」だけ
ある中小企業が経営改善のためにコンサルタントを雇いました。契約金額は6カ月で500万円。しかし、実際に提供されたのは毎月の「進捗確認ミーティング」だけで、実質的なアクションプランや戦略立案は一切なし。最終的に「現場がちゃんとやらないと意味がないですね」と言われて終了。
→ 対策
- コンサル契約前に「具体的な成果物」を確認する
- 施策の実行まで伴走してくれるかチェックする
- お試しプランや短期契約を活用する
「絶対成功する」と言われた施策が大失敗
事例②:「売上3倍保証」に釣られたが、結果は赤字転落
ネット広告の運用を外部コンサルに依頼した会社がありました。コンサルタントは「この施策なら売上3倍になります!」と自信満々。しかし、実際に広告費を大幅増額したものの、コンバージョン率が悪化。結果、売上が伸びるどころか赤字が拡大。
→ 対策
- 「絶対」「100%成功」などの言葉を使うコンサルは避ける
- 施策のリスクをしっかり説明できるか確認する
- 初期投資を抑えて小規模でテスト運用する
提案だけして、実行支援は一切なし
事例③:1,000ページのレポートだけ渡され、放置される
ある企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を目的に大手コンサルに依頼。2カ月後、分厚いレポートを受け取ったが、内容は「AIを活用して業務改善を行うべき」という漠然としたもの。肝心の「どう実行するか」は不明で、結果的に社内では活用されず。
→ 対策
- 提案だけでなく、実行支援があるか契約時に確認する
- 施策のロードマップや具体的なアクションプランを求める
- 定期的なフォロー体制があるかチェックする
競合企業と同じ提案をされてしまう
事例④:「御社専用の戦略です」と言われたが、競合と同じだった
コンサルタントが提案したマーケティング戦略が、実は競合他社にもまったく同じ内容で提供されていたことが発覚。「特別に作った」と言っていたのに、テンプレ戦略を高額で売りつけられていた。
→ 対策
- 「なぜこの施策が自社に適しているのか?」を問い詰める
- 提案のカスタマイズ性を確認する
- 競合との差別化ポイントを明確に示せるかチェックする
コンサルタントが「何でもOK」と言いなりになる
事例⑤:「なんでもYesマン」コンサルのせいで、企業が混乱
ある企業が新規事業の立ち上げをコンサルに依頼。しかし、コンサルタントはクライアントの言うことをすべて「はい」と受け入れ、反対意見を言わずに進めた結果、事業は失敗。あとから市場調査のミスが発覚したが、コンサルは「私はアドバイス通りに動いただけ」と責任を回避。
→ 対策
- コンサルがクライアントの意見に対して「異論を唱えられるか?」を確認
- 反対意見が出ないコンサルは要注意
- 「クライアントに忖度しないか」を評価する
契約前にしょうもないコンサルに騙されないために確認するべき項目
コンサルタントとの契約を検討する際には、事前に慎重にチェックするべきポイントがあります。「騙された」と後悔しないために、以下の項目をしっかり確認しましょう。
コンサルの実績と事例を具体的に確認する
チェックポイント
- これまでの支援事例があるか?
- 具体的な成果(数値や改善内容)を提示できるか?
- 実際のクライアントの声や事例紹介があるか?
- 「○○社の売上を○%アップ」「コスト削減△万円」などの実績があるか?
- 過去の実績が、依頼する業界・事業規模に合致しているか?
→ 事例が曖昧だったり、口頭でしか説明できない場合は要注意。実績の裏付けがないコンサルは避ける。
提案内容が具体的か?
チェックポイント
- 提案内容が「努力しましょう」「売上アップを目指します」など抽象的ではないか?
- 施策のロードマップや具体的な進め方が提示されているか?
- その提案がなぜ自社に最適なのか明確な根拠があるか?
→ 実行プロセスやKPI(評価指標)が不明確な場合、机上の空論に終わる可能性が高い。
「100%成功」などの誇張表現がないか?
チェックポイント
- 「絶対成功する」「売上3倍保証」などの言葉を使っていないか?
- 失敗するリスクや課題を正直に説明できるか?
- 施策の効果検証方法が具体的に示されているか?
→ 「100%成功」と言い切るコンサルは疑うべき。リスクを考慮しないコンサルは信用できない。
実行支援が含まれているか?
チェックポイント
- 施策の実行をサポートする体制があるか?
- レポートだけで終わらず、改善のフォローアップがあるか?
- 定期的な報告や進捗確認の仕組みがあるか?
→ 提案や分析だけで終わるコンサルは避ける。結果につながる実行支援が重要。
競合と同じ内容を提供していないか?
チェックポイント
- 過去の提案と同じ内容を他の企業にも提供していないか?
- 自社の業界・市場に合わせた独自の施策を提案できるか?
- 競合との差別化を明確に説明できるか?
→ テンプレート提案を使い回しているコンサルは危険。自社に適したオリジナル戦略があるか確認する。
コンサルがクライアントの言いなりにならないか?
チェックポイント
- クライアントに対しても意見をはっきり言えるか?
- 反論や異論を唱えることができるか?
- 「Yesマン」ではなく、建設的な提案ができるか?
→ クライアントの意見に流されるだけのコンサルは役に立たない。専門的な視点で指摘できるかを確認する。
費用の内訳と契約条件が明確か?
チェックポイント
- 費用の内訳が細かく提示されているか?
- 「何に対してお金を払うのか」が明確になっているか?
- 成果報酬型の契約が可能か?
- 途中解約の条件が適正か?
→ 「一括前払い」「契約期間が異常に長い」などの条件には要注意。費用の透明性があるかを確認する。
情報を開示する姿勢があるか?
チェックポイント
- コンサルタント自身の経験や知識をオープンに話せるか?
- 施策の根拠やデータを提供できるか?
- アカウント情報や広告費の運用内容を開示してくれるか?
→ 「ノウハウだから教えられない」「裏技がある」など、不透明な説明をするコンサルは避ける。
契約前に無料相談やトライアルができるか?
チェックポイント
- 無料相談やお試し契約が可能か?
- 短期間で成果を見極める方法を提案できるか?
- いきなり高額な契約を結ばせようとしないか?
→ まずは小規模な施策やテスト導入で試し、成果を確認してから契約を拡大するのが安全。
口コミや評判が良いか?
チェックポイント
- ネット上の評判や口コミが悪くないか?
- GoogleレビューやSNSでクライアントの声が確認できるか?
- 「怪しい」や「詐欺まがい」などのキーワードが検索に出てこないか?
→ 実際のクライアントの声をチェックし、悪評が多い場合は慎重に判断する。
まとめ
コンサルティングサービスを活用する際は、「本当に価値のあるアドバイスをもらえているか?」「実行可能なプランを提供してもらえているか?」をしっかり見極めることが大切です。
しょうもないコンサルに騙されないためには、
- 現場を理解しているか
- 実行支援があるか
- 事例の横流しではないか
- 費用対効果があるか
- クライアントの言いなりになっていないか をチェックすることが重要です。
ロロント株式会社では、事業者の実情を理解したうえで、実行可能な施策を提案し、成果につながる支援を行っています。コンサル選びにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。