背面タップで電話番号検索する方法!iPhoneで業務を時短する設定手順

仕事中、知らない電話番号から着信があって「これ、誰だろう?」と不安になったことはありませんか。あるいは、Webサイトに記載されている電話番号をコピーして、Safariを開いて、ペーストして検索する…という一連の動作にストレスを感じているかもしれませんね。

実はiPhoneの「背面タップ」機能を活用すれば、この面倒な作業を一瞬で終わらせることができます。電話番号をコピーして、iPhoneの裏をトントンと叩くだけで検索結果が表示される。そんな魔法のような設定方法をご紹介します。

この記事を読み終わる頃には、あなたのiPhoneが頼れるビジネスパートナーへと進化しているはずですよ。

目次

コピーして叩くだけ!電話番号検索ショートカットの作り方

まずは、この便利な機能の心臓部となる「ショートカット」を作成します。少し難しそうに聞こえるかもしれませんが、安心してください。手順通りに進めれば、誰でも1分ほどで完成しますよ。

仕組みとしては、「クリップボード(コピーした内容)を読み取って、Google検索にかける」という命令文を作るイメージですね。

手順1:ショートカットアプリでの基本設定

iPhoneに最初から入っている「ショートカット」というアプリを使います。もし見当たらない場合は、App Storeから再ダウンロードしてくださいね。

  1. ショートカットアプリを開く アプリを開いたら、画面右上にある「+」マークをタップして、新規ショートカット作成画面を開きます。
  2. アクションを追加する 「アクションを追加」というボタンをタップします。ここから、iPhoneにさせたい動作を選んでいきます。
  3. クリップボードの取得 検索窓に「クリップボード」と入力してください。「クリップボードを取得」という項目が出てくるので、それをタップします。これで、iPhoneが「あなたが直前にコピーした文字」を記憶するようになります。
  4. Web検索の設定 次に、下の検索窓に「Web」と入力します。「Web検索」という項目(コンパスのアイコン)が出てくるのでタップしてください。

すると、画面には「クリップボードをWebで検索」という文章ができあがっているはずです。これが表示されていれば、命令文の作成は成功です。

手順2:検索エンジンの指定と保存

ここでひと工夫加えましょう。デフォルトではGoogle検索になっていますが、Yahoo!など別の検索エンジンを使いたい場合もここで変更可能です。

  • 検索エンジンの確認 「Web検索」のアクションの横にある矢印やアイコンを確認します。特にこだわりがなければそのままで大丈夫ですが、Yahoo!派の方は設定を変更しておくと便利ですね。
  • ショートカットに名前をつける 画面上部の「新規ショートカット」と書かれている部分(または下矢印)をタップし、「名称変更」を選びます。「電話番号検索」や「番号リサーチ」など、自分がわかりやすい名前に変更しましょう。
  • 完了を押して保存 最後に右上の「完了」をタップします。これで、ショートカットの一覧に今作ったアイコンが並んでいれば準備完了です。

このショートカットは、電話番号だけでなく、コピーした単語ならなんでも検索できる万能ツールになります。

応用編:URLスキームを使った高度な設定

もし、さらにこだわりたい場合は、URLスキームという機能を使って、電話番号検索専用のサイト(例えば「電話帳ナビ」など)を直接開く設定も可能です。これは少し上級者向けになりますが、特定のデータベースで検索したい業務がある場合には非常に有効です。

Web検索のアクションの代わりに、URLを開くというアクションを使い、URLの末尾にクリップボード変数を組み込むことで実現できます。ただ、一般的な用途であれば、先ほどのGoogle検索の設定だけで十分すぎるほどの効果を発揮します。まずは基本の設定で使い心地を試してみて、慣れてきたら自分だけのアレンジを加えてみるのも楽しいかもしれませんね。

仕上げの設定!背面タップにショートカットを割り当てる手順

ショートカットを作っただけでは、まだ「トントン」で起動しません。ここからは、iPhoneの設定画面で「背面タップ」と先ほどのショートカットを紐付ける作業を行います。

アクセシビリティ設定からのアプローチ

iPhoneの設定アプリを開いて、以下の順序で進んでください。深層にある設定なので、迷わないように一つずつ確認していきましょう。

  1. 「アクセシビリティ」を選択 設定メニューの中にある、人が手を広げているような青いアイコンです。
  2. 「タッチ」を選択 「身体機能および操作」の項目にある「タッチ」をタップします。
  3. 一番下の「背面タップ」へ 画面を一番下までスクロールすると「背面タップ」という項目があります。デフォルトでは「オフ」になっていることが多いですね。

ダブルタップかトリプルタップか選ぶ

「背面タップ」を開くと、「ダブルタップ(2回叩く)」と「トリプルタップ(3回叩く)」の2種類が選べます。

おすすめは「ダブルタップ」です。理由は単純で、3回叩くよりも素早く起動できるからです。ただし、机に置いたときの衝撃などで誤作動するのが嫌な方は、あえて「トリプルタップ」にするのも賢い選択ですよ。

どちらかを選んだら、リストの中から先ほど作成した「電話番号検索(ご自身でつけた名前)」を探してチェックを入れてください。リストのかなり下のほう、「ショートカット」というカテゴリの中にあります。

これで設定はすべて完了です。さっそく、この記事にある適当な文字をコピーして、iPhoneの背面をトントンと叩いてみてください。Safariが立ち上がり、検索結果が表示されれば大成功です。

設定後の動作確認と感度の調整

設定が終わったら、さっそくテストしてみましょう。この記事内の適当な文章をコピーして、iPhoneの背面、特にAppleロゴのあたりをトントンと叩いてみてください。画面上部にバナーが表示され、Safariが開いて検索結果が出れば大成功です。

もし反応が悪いと感じたら、叩き方を変えてみてください。指の腹で優しく撫でるのではなく、人差し指の指先で、ドアをノックするようにしっかりと叩くのがコツです。また、iPhoneケースの素材によっては振動が伝わりにくいこともあります。反応しないときは、一度ケースを外して試してみると、原因が切り分けられますよ。自分のiPhoneにとって最適なトントンの強さを見つけてあげてくださいね。

背面タップで電話番号検索が出てこない・動かない時の対処法

「設定したはずなのに動かない」「リストにショートカットが出てこない」。そんなトラブルに直面することもありますよね。せっかく設定したのに使えないとがっかりしてしまいますが、原因の多くは単純なものです。

ここでは、よくある原因とその解決策を深掘りして解説します。

「ショートカット 電話番号検索 ない」となる原因

背面タップの設定画面を開いても、作成したはずのショートカットがリストに見当たらないことがあります。

  • ショートカットが保存されていない可能性 ショートカットアプリに戻り、一覧画面にちゃんとアイコンがあるか確認してください。作成途中でアプリを落としてしまい、保存されていないケースが意外と多いのです。
  • iCloud同期の遅延 新しいiPhoneに変えたばかりの時などに起こりますが、iCloudの同期が追いついていない場合があります。一度iPhoneを再起動すると、リストにひょっこり現れることがありますよ。
  • 信頼されていないショートカット設定 これはiOSのバージョンによりますが、外部から取り込んだショートカットの場合、セキュリティ設定で弾かれている可能性があります。ただ、今回のように自分で作成したものであれば、このケースは稀でしょう。

ケースの厚みや叩き方のコツ

設定は完璧なのに反応しない場合、ハードウェア的な要因、つまり「物理的な問題」が考えられます。

  • ケースが分厚すぎる 耐衝撃性の高いゴツゴツしたケースや、手帳型ケースを使っている場合、タップの振動がiPhone本体に伝わっていない可能性があります。一度ケースを外して試してみてください。もしそれで反応するなら、叩く強さを少し強めるか、ケースの見直しが必要かもしれません。
  • 叩く場所がズレている iPhoneの背面ならどこでも良いわけではありません。基本的には「Appleロゴのあたり」を指の腹ではなく、指先でしっかりと「トントン」とリズミカルに叩くのがコツです。爪先で軽くノックするようなイメージですね。

iOSのバージョンによる不具合

iPhone 背面タップ 電話番号検索 設定がうまくいかない場合、iOS自体の不具合も疑ってみる必要があります。特に大型アップデートの直後などは、背面タップの感度が鈍くなる現象が報告されることがあります。

設定アプリの一般からソフトウェアアップデートを確認し、最新の状態に保つことが基本です。また、長時間iPhoneを起動しっぱなしにしていると、メモリ不足で動作が不安定になることもあります。何をやってもダメなときは、一度電源を切って再起動するだけで、嘘のように直ることも珍しくありません。機械も人間と同じで、たまにはリフレッシュが必要なのかもしれませんね。

iPhone15や16ならアクションボタン活用も検討しよう

もしあなたがiPhone 15 Proシリーズや、最新のiPhone 16シリーズをお使いなら、背面タップよりもさらにスマートで、確実性の高い方法が用意されています。それが「アクションボタン」です。これまでマナーモードの切り替えスイッチがあった場所に新設されたこのボタンは、実は単なるスイッチではなく、ユーザーが自由に機能を割り当てられる魔法のボタンなのです。背面タップも便利ですが、アクションボタンにはそれを上回るメリットがあります。ここでは、最新機種ならではの特権とも言える、このボタンの活用術を深掘りしていきます。

背面タップとアクションボタンの決定的な違いとは

「背面タップで十分じゃない?」と思われるかもしれませんが、アクションボタンには背面タップにはない「物理的な確実性」があります。

  • 誤作動がほぼゼロ 背面タップは、机に置く動作や、手の中で持ち替える際の振動で意図せず起動してしまうことが稀にあります。一方、アクションボタンは「長押し」という明確な意思表示が必要なため、誤作動の心配がありません。
  • ポケットの中での操作性 これが最大のメリットかもしれません。背面タップは画面が点灯している(ロック解除されている)状態で機能することが多いですが、アクションボタンは設定次第で、画面を見ずにポケットの中で手探りで操作を完結させることができます。
  • フィードバックの心地よさ ボタンを押し込んだ時の振動(ハプティックフィードバック)が指に伝わるため、「あ、今起動したな」という感覚が直感的にわかります。

営業先への移動中、ポケットの中でiPhoneのボタンを長押しし、取り出した時にはもう検索結果が表示されている。そんなスパイ映画のようなスマートな動作が可能になるのが、アクションボタンの魅力です。

アクションボタンへのショートカット割り当て手順

設定方法は非常にシンプルですが、背面タップとは入り口が異なります。最新のインターフェースを楽しみながら設定してみましょう。

  1. 設定からアクションボタンを選択 設定アプリを開き、少し下にスクロールしてアクションボタンという項目を探します。最新機種ならではの新しいメニューですね。
  2. 機能をスワイプして選ぶ 画面には、ボタンに割り当てられる機能がグラフィカルに表示されます。左右にスワイプして、ショートカットという項目を選んでください。
  3. 作成したショートカットを指定する 「ショートカットを選択」というボタンが現れるので、それをタップします。リストの中から、先ほど一生懸命作った「電話番号検索(ご自身でつけた名前)」を選びましょう。

これで設定は完了です。試しにアクションボタンをグッと長押ししてみてください。画面上部のDynamic Island(ダイナミックアイランド)にショートカットの実行状況が表示され、スムーズに検索が始まるはずです。

実際に業務で使うシチュエーションを想像しよう

この機能が真価を発揮するのは、やはり「急いでいるとき」や「片手が塞がっているとき」です。

例えば、電話対応中にメモした番号を、通話終了後に即座に調べたいとき。あるいは、外出先で看板に書かれた電話番号をカメラで読み取り(テキスト認識表示)、コピーしてすぐにアクションボタンを押すとき。背面タップのようにトントンと叩く動作が気恥ずかしい静かなオフィスや会議中でも、ボタンの長押しなら誰にも気づかれずにスマートに情報収集ができます。

iPhone 16などの新機種を使っている方は、ぜひこの「物理ボタン×ショートカット」の組み合わせを試してみてください。一度慣れると、もう元の操作には戻れないほどの快適さを感じるはずですよ。

Androidユーザーも諦めないで!「かこって検索」が最強の代替案

ここまでiPhoneを中心にお話ししてきましたが、「背面タップ 電話番号検索 アンドロイド」と検索してこの記事にたどり着いたAndroidユーザーの方もいらっしゃるでしょう。正直にお伝えすると、AndroidにはiPhoneと全く同じ仕様の「背面タップ」が標準搭載されていない機種も多いです(Pixelシリーズなど一部には「クイックタップ」という類似機能がありますが)。

しかし、ガッカリする必要はありません。むしろ、AndroidにはiPhoneユーザーが羨むような、もっと直感的で強力な検索機能が搭載され始めています。それが「かこって検索(Circle to Search)」です。

コピーすら不要!「かこって検索」の衝撃

これまでの検索は「コピー」→「アプリ切り替え」→「ペースト」→「検索」という流れが当たり前でした。しかし、最新のAndroid(Pixel 8以降やGalaxy S24シリーズなど)に搭載された「かこって検索」は、この常識を覆します。

なんと、画面上の電話番号をコピーする必要すらありません

  1. ホームボタン(またはバー)を長押し 画面下部のナビゲーションバー、またはホームボタンを長押しします。
  2. 調べたい箇所を指で囲む 画面がうっすらと暗くなり検索モードになるので、Webサイトやメールに記載されている電話番号を、指でぐるっと丸で囲みます。
  3. その場で検索結果が出る 画面下部からスッとGoogle検索の結果パネルがせり上がり、その番号の情報が表示されます。

この間、わずか数秒。アプリを切り替えるという動作が一切ないため、思考が分断されません。「ショートカットを作るの面倒だな…」と感じていた方にとっては、こちらのほうが圧倒的に手軽で、正解に近い解決策と言えるでしょう。

Androidで背面タップ(クイックタップ)を使いたい場合

もちろん、「どうしても背面タップを使いたい!」というPixelユーザーの方もいるでしょう。Pixelシリーズには「クイックタップ」という名称で同様の機能が搭載されています。

  • 設定手順(Pixelの場合) 「設定」→「システム」→「ジェスチャー」→「クイックタップ」と進みます。
  • アプリを開く設定 ここで「アプリを開く」を選択し、ChromeやGoogleアプリを指定することはできますが、iPhoneのように「クリップボードの中身を検索する」という複雑な動作をワンタッチで設定するのは、標準機能だけでは少々ハードルが高いのが現状です。

「Tasker」などの高度な自動化アプリを使えば実現可能ですが、設定が非常に複雑でプログラミングに近い知識が必要になります。業務効率化のために設定で何時間も悩んでしまっては本末転倒ですよね。なので、Androidユーザーの方には、この「かこって検索」を使いこなすことを強くおすすめします。

業務効率化は「1秒の短縮」から!この設定で生まれる余裕

たかが検索、されど検索。「背面タップで電話番号検索」の設定は、一回あたりにすれば数秒の短縮にしかならないかもしれません。しかし、私たちは仕事中、無意識のうちに何十回、何百回と検索を行っています。

チリも積もれば山となる時間を計算してみよう

少しシミュレーションしてみましょう。 従来の手順(コピー、ホームに戻る、Safari開く、ペースト、検索)に約10秒かかるとします。背面タップなら約2秒です。1回あたり8秒の短縮。

もしあなたが営業職やリサーチャーで、1日に10回電話番号や企業名を検索するとしたら?

  • 1日:8秒 × 10回 = 80秒
  • 1ヶ月(20営業日):80秒 × 20日 = 1,600秒(約27分)
  • 1年:27分 × 12ヶ月 = 約5.4時間

なんと、年間で5時間以上もの時間を「ただのスマホ操作」から解放できる計算になります。この5時間があれば、話題のビジネス書を1冊読み切れるかもしれませんし、大切な人とゆっくり食事を楽しむこともできます。

デジタルツールを使いこなすマインドセット

この記事でご紹介した設定手順そのものよりも大切なのは、「面倒なことはテクノロジーに任せよう」という発想の転換です。

「電話番号検索 出てこない」とイライラしながら手動で打ち込む時間を、クリエイティブな思考や、お客様への丁寧なメール作成に充てる。iPhoneという小さなデバイスは、使い方一つで単なる電話機から、あなたを支える優秀なパートナーへと進化します。

今回設定したショートカットは、電話番号だけでなく、難解な専門用語や、話題のニュースワードを検索するのにも使えます。「わからないことがあったら、コピーしてトントン」。この新しい習慣が、あなたの仕事のスピードと質を、確実に一段階引き上げてくれるはずです。

まとめ:あなたの指先から始まる、ストレスフリーなワークスタイル

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。 長文にお付き合いいただきましたが、お手元のiPhoneで設定は無事に完了しましたでしょうか?

最後にもう一度、重要なポイントだけを振り返っておきましょう。

  1. ショートカットは「クリップボード」と「Web検索」で作る シンプルですが、これが自動化の基本です。
  2. 背面タップは「アクセシビリティ」から設定する ダブルタップに設定するのがおすすめですが、誤作動が気になるならトリプルタップも検討してください。
  3. 動かないときは「ケース」と「叩き方」を見直す 意外と物理的な要因が多いものです。ケースを外してテストしてみましょう。
  4. 最新機種やAndroidには別の最適解がある アクションボタンや、かこって検索など、自分の持っているデバイスの強みを活かしましょう。

今、あなたのiPhoneは、記事を読む前よりも少しだけ賢くなっています。 明日からの仕事中、知らない番号を見つけたら、ニヤリとしながらコピーして、背面をトントンと叩いてみてください。一瞬で情報が表示されるその快感は、一度味わうと病みつきになりますよ。

さあ、次はどんな面倒な作業をiPhoneに任せましょうか? あなたの業務効率化の旅は、まだ始まったばかりです。まずはこの便利な機能を、同僚や友人にも「これ知ってる?」と教えてあげてください。きっと感謝されるはずですよ。

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