表題の件の正しい使い方!メール例文・言い換え・目上へのマナーまで解説

ビジネスメールのやりとりの中でよく見かける「表題の件」という表現。便利に使える一方で、相手や状況によっては「古い表現だな」と感じられたり、少し不自然に映ることもあります。特に上司や取引先といった目上の相手に送るときには、誤解や失礼につながらないか気になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、「表題の件」の基本的な意味や使い方から、メール例文、言い換え表現、目上への対応、そして「掲題」「標題」との違いまで丁寧に解説します。最後まで読むことで、自分に合った自然で好印象なお礼や連絡の書き方を身につけられますよ。


目次

表題の件につきましてメールで使える例文と構成のコツ

「表題の件につきまして」という言い回しは、件名と本文をつなげる役割を持っています。冒頭で使うことで、相手に「どの話題についてか」を明確に示せるので、読み手が混乱せずに済むのがメリットです。

基本例文

件名:会議資料送付の件

営業部 ○○様

いつも大変お世話になっております。△△部の□□です。
表題の件につきまして、資料を添付いたしましたのでご査収ください。
ご確認いただき、必要に応じてご意見を頂戴できますと幸いです。

このように、件名と本文の内容が一致していると、読み手が一目で内容を理解しやすくなります。

添付ファイルがある場合の表現

件名:新商品パンフレット送付の件

○○株式会社 △△様

お世話になっております。□□です。
表題の件につきまして、資料を添付いたしました。
ご確認のうえ、お打ち合わせ時にご活用いただければ幸いです。

「表題の件につきまして 添付」と書くと、相手がメールを開いた瞬間に添付ファイルの存在を意識でき、確認漏れを防げます。

使うときの注意点

  • 件名と本文がずれていると混乱を招く
  • 添付ファイルを明示せずに送ると「本当に付いているのか?」と疑問を持たれる
  • 簡潔さを意識しながらも、確認や依頼を一文添えると丁寧

表題の件の言い換え表現を使って自然さを出す方法

毎回「表題の件」と書くと、文章が型どおりに見えてしまいます。そこで場面に応じて別の表現に言い換えることで、自然で柔らかい印象を与えられます。

よく使われる言い換え

  • 件名の件につきまして
  • 掲題の件につきまして
  • ご依頼の件につきまして
  • 先日の件につきまして

たとえば、取引先に送る依頼メールでは「ご依頼の件につきまして」とする方が相手の立場を尊重するニュアンスが伝わります。

掲題の件との違い

「掲題」は「掲げた題」を意味し、社内文書や通知文でよく使われます。
例:掲題の件につきまして、以下の通りご案内申し上げます。

一方で「表題の件」は、社外メールや日常的なやり取りでも違和感なく使えるのが特徴です。硬さを出したいときは「掲題」、柔らかさを出したいときは「表題」と使い分けると良いでしょう。

標題の件との違い

「標題」は正式な作品名や研究論文のタイトルに使われることが多く、ビジネスメールでは不自然になります。
たとえば「小説の標題」「研究論文の標題」といった形で使われますが、「標題の件につきまして、資料を送ります」と書くのは違和感があります。
そのため、ビジネスでは「表題」か「掲題」を選べば安心です。


表題の件を目上に使うときのマナーと注意点

便利な「表題の件」ですが、相手が上司や取引先など目上の場合には少し気を配る必要があります。無意識に使っても失礼になるわけではありませんが、表現の硬さや冷たさを和らげる工夫が大切です。

丁寧に使うための工夫

  • 「表題の件につきまして」をそのまま使う場合は、冒頭に挨拶文を添える
  • より柔らかくしたいときは「件名の件につきまして」「ご依頼の件につきまして」と言い換える
  • 本文全体を通して敬語を崩さないようにする

返信メールでの使い方

返信時には「表題の件 承知いたしました」と書くケースがあります。

例文:
「表題の件、承知いたしました。ご指示の内容に従い、準備を進めてまいります。」

これだけでも十分ですが、対応予定や感謝の一文を添えると、より誠実さが伝わります。

避けたい使い方

  • 「表題の件だけ確認してください」といった冷たい言い回し
  • 挨拶を省いて「表題の件、よろしくお願いします」だけのメール

こうした使い方は、特に目上に送る際には事務的すぎる印象を与えてしまうため注意しましょう。


表題の件と掲題の件を正しく使い分けるコツ

「表題」と「掲題」はどちらも「タイトル」を指しますが、使う場面の傾向に違いがあります。

  • 表題:日常的なビジネスメールや社外文書で広く使われる
  • 掲題:社内文書や通知でフォーマルに使われることが多い

たとえば「掲題の件につきまして、下記の通りご案内いたします」は回覧文や議事録で自然ですが、社外のカジュアルなやり取りでは堅すぎる印象になります。相手や文書の性質を踏まえて選ぶことがポイントです。


表題の件につきまして添付ファイルを送るときの注意点

資料や契約書などを送る際に「表題の件につきまして、添付いたしました」と書くのは定番の表現です。ただし、相手がスムーズに確認できるように工夫するのが望ましいです。

添付時のポイント

  • ファイル名は明確に(例:2025_営業会議資料.pdf)
  • 本文で「添付いたしました」と明示する
  • 容量が大きい場合はクラウドリンクを利用し、その旨を記載する

例文:
「表題の件につきまして、資料を添付いたしました。ご査収くださいますようお願い申し上げます。」

こうした工夫で、相手に安心感を与え、確認漏れを防げます。


表題の件承知いたしましたを自然に使う返信メールのコツ

相手から依頼や案内を受け取った際に「承知いたしました」と返すのは便利ですが、そのままだと冷たく感じられることもあります。短文でも温かみを加えると印象が良くなります。

例文

  • 「表題の件、承知いたしました。ご指示の通り対応を進めてまいります。」
  • 「表題の件につきまして、承知いたしました。ご確認いただきありがとうございます。」

相手に安心してもらえるよう、一言で具体性や感謝を添えることを意識すると良いですよ。


表題の件と標題の件の違いをわかりやすく整理する

「標題」は文学作品や学術的な文書で使われる言葉で、ビジネスメールに使うのは不自然です。

  • 標題:小説や論文などの正式なタイトル
  • 表題:ビジネス文書やメールの件名

検索で「表題の件 標題の件 違い」と調べる人が多いのは、どちらを使えば良いのか混同しやすいからです。ビジネスメールでは「表題」か「掲題」を選ぶようにしましょう。


ビジネスメールで表題の件を使いこなす例文集

最後に、実際のシーン別で「表題の件」の使い方を紹介します。

社内メールでの例

件名:会議開催の件

各位

お疲れさまです。□□です。
表題の件につきまして、来週火曜日10時より会議室Aにて実施いたします。
ご出席のほどよろしくお願いいたします。

社外メールでの例

件名:契約書送付の件

○○株式会社 △△様

平素より大変お世話になっております。□□です。
表題の件につきまして、契約書を郵送いたしましたのでご査収ください。
内容をご確認のうえ、ご返信いただけますと幸いです。

返信時の例

件名:ご依頼の件

○○様

お世話になっております。□□です。
表題の件、承知いたしました。
ご指示の通り準備を進めますので、引き続きよろしくお願いいたします。


まとめ

「表題の件」は便利でよく使われる表現ですが、相手や状況によって工夫が必要です。

  • 社外や上司には挨拶文を添えて丁寧に使う
  • 社内やカジュアルな文書では「件名の件」「掲題の件」と言い換えるのも自然
  • 添付や返信時には「添付いたしました」「承知いたしました」と具体性を加える
  • 「標題」とは混同せず、ビジネスでは「表題」「掲題」を使う

このポイントを押さえておけば、形式的になりすぎず、相手に伝わりやすいメールが書けます。日々のメールの中で試しながら、自分らしく自然な表現を身につけていきましょう。

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