COUNTIFで複数条件を指定する方法!AND・OR条件の使い方をわかりやすく解説

ExcelやGoogleスプレッドシートを活用していると、「特定の条件に合致するデータの個数をカウントしたい」と思う場面が多々あります。その際に便利なのがCOUNTIF関数ですが、「複数の条件を指定したい」「AND条件やOR条件でカウントしたい」と悩む人も多いでしょう。

本記事では、COUNTIF関数を用いた複数条件の設定方法をわかりやすく解説します。COUNTIFS関数との違いや、AND・OR条件の使い方、文字列や数値を組み合わせた検索方法、複数範囲の処理など、実践的な活用例を交えながら詳しく紹介していきます。

目次

COUNTIF関数とは?基本の使い方

COUNTIF関数は、特定の条件を満たすセルの数をカウントするExcelの関数です。主に以下のような用途で使用されます。

  • 指定した値と一致するデータの個数を求める
  • ある範囲内で一定の条件を満たすセルの数を取得する
  • 条件に応じてフィルタリングされたデータの数を数える

COUNTIF関数の基本構文

=COUNTIF(範囲, 条件)

例えば、A1:A10の中で「りんご」という文字列を含むセルの数を数えたい場合、次のように記述します。

=COUNTIF(A1:A10, "りんご")

COUNTIFの活用例

例えば、売上データの中から特定の商品の売上件数をカウントする場合に便利です。

商品名売上個数
りんご10
みかん20
りんご15
バナナ8

上記のデータで「りんご」の売上件数をカウントするには、

=COUNTIF(A2:A5, "りんご")

とすることで、「りんご」の出現回数(2)を取得できます。

COUNTIFでAND条件を指定する方法

2つの条件を同時に満たすデータをカウントする

COUNTIF関数単体ではAND条件(複数の条件を同時に満たす)には対応していません。そのため、AND条件を実装するにはCOUNTIFS関数を使用します。

=COUNTIFS(範囲1, 条件1, 範囲2, 条件2)

例えば、以下のようなデータで「りんご」で売上が10個以上の商品をカウントする場合、

=COUNTIFS(A2:A10, "りんご", B2:B10, ">=10")

とすることで、条件を満たすセルの数を取得できます。

COUNTIFでOR条件を指定する方法

COUNTIFを使ったOR条件の実装

COUNTIF関数はAND条件には対応していませんが、OR条件を実装する場合は、複数のCOUNTIF関数を組み合わせてSUM関数で合計を求めることで実現できます。

=COUNTIF(A2:A10, "りんご") + COUNTIF(A2:A10, "みかん")

この式は「りんご」または「みかん」の数をカウントし、それらを合計します。

COUNTIFS関数で3つ以上の複数条件を指定する方法

COUNTIFS関数は、複数の条件を組み合わせてデータをフィルタリングできる関数です。3つ以上の条件を指定する場合は、次のように記述します。

=COUNTIFS(A2:A10, "りんご", B2:B10, ">=10", C2:C10, "店舗A")

この式は「りんご」で「売上が10個以上」かつ「店舗Aで販売された」データの件数をカウントします。

COUNTIFで文字列の複数条件を指定する方法

COUNTIF関数で文字列をカウントする際、ワイルドカード(*や?)を使うことで部分一致の検索も可能です。

=COUNTIF(A2:A10, "*りんご*")

この式は「りんご」を含むすべてのセルをカウントします。

COUNTIFで複数範囲を指定する方法

COUNTIF関数単体では複数の範囲を指定できませんが、複数のCOUNTIF関数を合計することで対応できます。

=COUNTIF(A2:A5, "りんご") + COUNTIF(C2:C5, "りんご")

この方法を使えば、異なる範囲のデータを合算できます。

IF関数とCOUNTIFを組み合わせる方法

IF関数とCOUNTIFを組み合わせることで、特定の条件を満たした場合にのみ値を返すことができます。

=IF(COUNTIF(A2:A10, "りんご")>0, "在庫あり", "在庫なし")

この式は、「りんご」が1つ以上存在する場合は「在庫あり」、存在しない場合は「在庫なし」と表示します。

COUNTIFの複数条件を使った合計計算(足し算)

COUNTIFの結果をSUM関数と組み合わせることで、特定の条件を満たすデータの合計を計算できます。

=SUMIF(A2:A10, "りんご", B2:B10)

この式は、「りんご」に対応する売上数を合計します。

まとめ:COUNTIF関数の複数条件を使いこなしてデータ分析を効率化しよう

COUNTIF関数とCOUNTIFS関数を適切に使い分けることで、Excelのデータ分析が格段に効率化されます。

✅ COUNTIFは単一条件のカウントに最適 ✅ COUNTIFSを使えばAND条件や複数条件を指定できる ✅ OR条件は複数のCOUNTIFを合計することで実装 ✅ IF関数と組み合わせればより柔軟なデータ分析が可能

Excelのデータ分析をより効率的に行うために、ぜひCOUNTIF関数の活用法をマスターしましょう!

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