例文付き|始末書の書き方ガイド!ビジネスでの適切な対応・書き方を初心者向けに解説

「始末書を書いて提出してください」と言われた瞬間、焦りや不安を感じた経験はありませんか?始末書は、ビジネスの場で過失や規定違反があった際に求められる正式な文書です。ただし、形式や内容を間違えると、かえって信頼を損なう結果になりかねません。この記事では、初心者でも安心して対応できるように、始末書の意味や社内での正しい書き方、手書きのポイント、そしてケース別の例文まで詳しく解説します。

目次

始末書とは何か?ビジネス上の意味と目的

始末書とは、過失・トラブル・社内規定違反などの事実を認め、その経緯や反省、今後の改善策を自ら記述する書面です。企業側はこの文書を通じて、本人の誠意と再発防止策を確認し、処分の判断材料にすることが一般的です。

始末書の提出が必要になるのは、軽微なミスから重大な事故まで幅広く、遅刻や業務上の不注意、社内情報の漏洩なども対象となります。ビジネス上では「正式な謝罪・再発防止の意思表示」として捉えられます。

始末書の書き方|社内で評価される構成とポイント

始末書は、単なる謝罪文ではなく、再発防止の意志を誠実に伝える文書です。社内で受け入れられやすい構成は以下の通りです。

1. 表題「始末書」

文頭に中央揃えで記載します。

2. 宛名

所属部署の責任者や社長など、直属の上司宛に明記します。

3. 提出日・所属・氏名

日付は右上または左下に書き、所属・氏名・押印も忘れずに記載します。

4. 本文の構成

  1. 事案の概要(何が起きたか)
  2. 事案の詳細と原因(経緯と過失)
  3. 反省の気持ち(謝罪と自責の表現)
  4. 再発防止策(具体的な行動や改善案)

結びには「深く反省し、今後このような事態を起こさぬよう努めてまいります」といった文言を添えると印象が良くなります。

始末書はやばい?処分との関係と評価への影響

始末書が求められると「自分はもう終わりだ」と感じてしまう方もいますが、必ずしも処分や降格につながるとは限りません。

社内的には、始末書はあくまで「けじめ」としての意味合いが強く、誠意ある対応を見せることで、逆に信頼回復の機会となることもあります。ただし、始末書の内容が不誠実であったり、同じミスを繰り返すと、査定や昇進にマイナス影響が出る可能性もあります。

始末書は手書きで書くべき?横書きでもOK?

手書きの基本ルール

企業によって方針は異なりますが、多くの企業では「手書き」が基本とされています。理由は、自筆による誠意が伝わりやすいからです。万年筆や黒インクのボールペンを使い、修正液や二重線は避けるのがマナーです。

横書きか縦書きか

これも社風によりますが、フォーマット指定がない限り「横書き」で問題ないケースも増えています。ただし、伝統的な企業や役所では「縦書き」が求められる場合もあるので、事前確認が重要です。

始末書の例文|ビジネスシーン別に紹介

社内規定違反の例文

始末書

私はこのたび、当社の就業規則に反する行為を行いました。具体的には、〇月〇日〇時頃、社内で定められたセキュリティ手順を怠り、外部との無断連絡を行ったものです。

本件につきましては、私の確認不足および認識の甘さに起因するものであり、深く反省しております。

今後は再発防止のため、社内ルールの再確認と、報連相の徹底を図る所存です。

令和〇年〇月〇日

営業部 山田太郎(印)

ミス・遅刻の例文

始末書

私は〇月〇日、出社時刻に遅れ、始業に間に合いませんでした。遅延の理由は、前夜の目覚まし設定ミスと寝坊によるものです。

社会人としてあるまじき行動であり、深く反省しております。今後は目覚ましの設定確認、早めの就寝を徹底し、同様のことが起きぬよう努めます。

令和〇年〇月〇日

経理課 佐藤花子(印)

交通事故の例文(業務中)

始末書

私は〇月〇日、社用車での移動中に信号無視をしてしまい、軽微な接触事故を起こしました。幸いにも怪我人はおらず、物損対応のみで済みましたが、私の注意不足が原因であることは明白です。

深くお詫び申し上げるとともに、今後はより一層の安全運転に努めてまいります。

令和〇年〇月〇日

営業二課 高橋健一(印)

始末書を求められたときの心構えと注意点

始末書を書くことになった際には、以下の3点を意識すると誠意が伝わりやすくなります。

  1. 事実を正確に記すこと:言い訳や誇張は避け、客観的に状況を伝えることが重要です。
  2. 言い回しに責任感を持たせること:「今後は気をつけます」ではなく「再発防止のため○○を実行します」など、行動まで踏み込みましょう。
  3. 謝罪の言葉を忘れないこと:冒頭か末尾にきちんと謝罪の意思を記しましょう。

まとめ:始末書は信頼回復の第一歩

始末書は、単にミスを謝るための文書ではなく、自らの責任を自覚し、今後に活かす意志を伝えるための重要なツールです。手書きや横書きなどの形式にとらわれすぎず、最も大切なのは「誠実な姿勢」と「再発防止の具体性」です。

社内での評価を落とさず、むしろ信頼回復につなげるチャンスと捉えて、前向きに取り組みましょう。

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