Application Frame Hostとは?動作が重い・止めたいときの安全な対処法まで解説

Windowsのタスクマネージャーを開いたとき、見慣れないプロセス名「Application Frame Host」がCPUやメモリを大量に使用していて不安になった経験はありませんか?
このプロセスは一体何をしているのか、停止しても問題ないのか、それとも放置すべきなのか——この記事ではその正体と必要性、安全な停止方法や負荷軽減のコツを詳しく解説します。

また、PCを重くする要因になりがちな他の代表的プロセス(Antimalware Service Executable、Runtime Broker)との違いについてもあわせて紹介します。


目次

Application Frame Hostの正体と役割

Windowsが管理する「UWPアプリ表示用の枠」

Application Frame Host(ApplicationFrameHost.exe)は、WindowsがUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリの表示を管理するためのプロセスです。

Microsoft Storeからダウンロードできるアプリや、スタートメニューにある天気・カレンダー・ニュースなどのアプリが画面上に表示される枠組み=フレームの処理を担当しています。

なぜ起動しているのか?

  • UWPアプリを起動すると自動で起動
  • バックグラウンドで待機状態にあることも多い
  • アプリの切り替えや再描画、スナップ表示の管理も担当

つまり、Windows 10/11で標準アプリを使っている限り、Application Frame Hostは自然に起動する仕様です。


Application Frame Hostが「動作が重い」原因とは?

1. アプリがフリーズしている

特定のUWPアプリ(たとえばカレンダーやメールアプリ)がクラッシュや無限ループ状態になると、Application Frame HostのCPU使用率が一気に跳ね上がることがあります。

2. マルチモニター・高解像度環境の負荷

高解像度モニターやデュアルディスプレイ環境で、複数のUWPアプリが表示されていると、描画管理の処理が増加し、CPUやGPUのリソースを使う傾向があります。

3. バグや一時的なメモリリーク

Windows Updateや一部アプリの更新直後に、一時的にApplication Frame Hostが暴走するケースも報告されています。再起動で収まることも多く、必ずしもウイルスではありません。


安全に停止・対処する方法

一時的にタスクを終了する方法

  1. 「Ctrl + Shift + Esc」でタスクマネージャーを開く
  2. 「Application Frame Host」を右クリック
  3. 「タスクの終了」を選択

注意:強制終了すると、一部のWindowsアプリがクラッシュする可能性があるため、常用は推奨されません。

負荷軽減のためにできること

  • UWPアプリを使わない設定に切り替える(例:天気→ブラウザで見る)
  • 不要なバックグラウンドアプリを無効にする
     設定 → プライバシー → バックグラウンドアプリ
  • Windowsを最新状態に保ち、既知の不具合を回避する

Application Frame Hostを「無効化」すべきか?

原則として、このプロセスを恒久的に無効化することは推奨されません
その理由は以下の通りです。

  • Windowsの一部標準機能が正常動作しなくなる
  • UWPアプリが起動しなくなる
  • 不安定な状態を招き、他のプロセス(Runtime Brokerなど)も影響を受ける可能性がある

Antimalware Service Executableとの違いと影響

こちらはWindows Defenderの常駐スキャンプロセス

「Antimalware Service Executable」は、Windows Defender(標準セキュリティソフト)の常駐スキャン機能を担当しています。

  • Application Frame Hostとは無関係のプロセス
  • CPUを使用している場合はリアルタイム保護中 or バックグラウンドスキャン中

負荷を減らすには?

  • 設定 → Windowsセキュリティ → ウイルスと脅威の防止 → 「スキャンの頻度」や「リアルタイム保護」を調整
  • 他のセキュリティソフトを導入して、Defenderを無効にする(自己責任)

Runtime Brokerとの関係と混同に注意

Runtime BrokerもUWPアプリに関係するプロセス

Runtime Brokerは、UWPアプリのアクセス権やセキュリティ管理を担当するプロセスです。
Application Frame Hostとともに、UWPの表示と動作を支える役割を担っています。

動作が重くなる原因と対策

  • 初回起動時にCPU使用率が高まるのは正常挙動
  • 特定アプリが不安定な場合は、そのアプリの削除や再インストールが有効

Application Frame Hostがウイルスである可能性は?

基本的に、このプロセス自体はMicrosoft製の正規プロセスです。
ただし、以下のような場合はマルウェアの可能性も否定できません。

  • ファイルの保存場所が「C:\Windows\System32」以外にある
  • ファイルサイズが異常に大きい(通常は1MB以下)
  • セキュリティソフトで警告が表示された

このようなときは、セキュリティスキャンやPC最適化ツールを使って調査することをおすすめします。


まとめ:Application Frame Hostは「悪者」ではないが管理は必要

Application Frame Hostは、WindowsのUWPアプリを表示・管理するための正常なシステムプロセスです。
しかし、負荷が高くなったり、勝手にリソースを使っていたりすると、不安に感じるのは当然です。

止める前にまず確認すべきことは以下の3つ:

  • 起動しているUWPアプリの数を確認
  • 高負荷のタイミングで他のプロセス(Runtime Broker、Antimalware Service Executable)との関係を見る
  • 不要なバックグラウンド機能はオフにする

安易な強制終了ではなく、設定の見直しや環境の最適化で、快適な動作環境を構築することがベストな対処法です。

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