「今この瞬間、どこでサイバー攻撃が起きているのか?」——そんな疑問にリアルタイムで答えてくれる可視化ツールが今注目を集めています。特に企業のセキュリティ担当者や、ITリスク管理に関わる方にとっては、最新の脅威動向を即座に把握することが欠かせません。本記事では、サイバー攻撃のリアルタイム可視化が可能な無料サイトやマップツールを、日本・世界それぞれの視点で詳しく紹介し、実務に役立つ使い方も解説します。
目次
サイバー攻撃をリアルタイムで可視化するとは?
可視化の目的とメリット
- 攻撃の傾向や発信元・標的地域を視覚的に把握できる
- 地政学的リスクや国別動向をリアルタイムで確認可能
- セキュリティ意識の啓蒙・社内教育にも活用できる
情報源の種類
- 各セキュリティ企業が収集した攻撃ログ
- ハニーポット(疑似標的サーバー)への攻撃情報
- DNS・ポートスキャン・マルウェア感染の通信など
世界のサイバー攻撃を可視化する有名サイト
1. Norse Attack Map(ノース)
- 古くから有名なリアルタイム攻撃可視化マップ
- 発信国・受信国・攻撃手法が一目で分かる
- デモンストレーション用途にもよく使われる
特徴:
- 色と線で視覚的に分かりやすいUI
- 地図上で流れるように攻撃ログが表示
注意点:
- 現在は更新頻度が不安定で情報精度に注意が必要
2. Kaspersky Cyberthreat Real-Time Map
- カスペルスキーが提供するリアルタイムマップ
- マルウェア検出・フィッシング攻撃などの種類別表示が可能
3. Check Point ThreatCloud World Cyber Threat Map
- 業界大手Check Pointによるリアルタイムマップ
- 世界規模の攻撃状況とランキングを可視化
- 商用向けだが無料で使える公開情報もあり
4. Fortinet Threat Map
- FortiGuardの攻撃ログをベースに構築
- 直近の攻撃トレンド・アラート表示が可能
日本国内のサイバー攻撃状況を把握する方法
1. JPCERT/CC(Japan Computer Emergency Response Team Coordination Center)
- 国内のサイバーセキュリティを担う組織
- リアルタイムマップはないが、速報性の高いレポートが随時更新
2. IPA 脆弱性対策情報ポータル(JVN)
- 日本国内で発見された脆弱性や攻撃事例の速報を掲載
- RSSやメール通知機能で定期確認が可能
3. NICTER Web Map(NICT)
- NICT(情報通信研究機構)が運営するリアルタイム攻撃観測システム
- ハニーポットを用いた観測データに基づくリアルタイムマップ
特徴:
- 日本を中心にした攻撃状況が分かる
- 実際の攻撃トラフィックを可視化
TwitterやSNSでリアルタイムにサイバー攻撃情報を得るには?
1. 信頼性のあるアカウントをフォローする
- @JPCERT_CC:日本のサイバーセキュリティ速報
- @USCERT_gov:アメリカのセキュリティ速報
- @cyberpolice_jp:警察庁サイバー対策課
2. ハッシュタグ活用例
- #サイバー攻撃 #サイバーセキュリティ
- 英語:#cyberattack #infosec #databreach
3. TweetDeckやRSS連携で速報性を高める
- リスト機能で速報系アカウントをまとめる
- 自社SlackやTeamsと連携させる事例も
サイバー攻撃の可視化サイトは本当に信頼できる?
長所
- 攻撃トレンドの俯瞰的理解に役立つ
- 教育・啓蒙・報告用途に向いている
注意点
- あくまで一部観測データであり「すべての攻撃」ではない
- 商用版との精度差やリアルタイム性の限界がある
- 危機管理用途には裏付けのある複数ソースで判断すべき
無料で使えるリアルタイム攻撃マップまとめ
サイト名 | 提供元 | 特徴 | 日本語対応 |
---|---|---|---|
Norse Attack Map | Norse Corp. | 古典的・視覚的に派手 | × |
Kaspersky Cyberthreat Map | Kaspersky | 種類別に脅威を表示 | △(機械翻訳) |
Check Point Threat Map | Check Point | 世界ランキング表示あり | × |
Fortinet Threat Map | Fortinet | トラフィック表示がリアル | × |
NICTER Web Map(NICT) | 日本 NICT | ハニーポットベース、日本中心 | ◎ |
サイバー攻撃の速報を活用するシーン例
- 経営会議でのセキュリティ報告用資料の補足
- CSIRTチームのリアルタイム監視・通知
- メディア・教育現場での資料作成
- 顧客向け「最新の脅威事例共有」資料作り
まとめ:リアルタイム可視化でサイバー攻撃への感度を高めよう
サイバー攻撃は、今この瞬間も世界のどこかで発生しています。無料で使えるリアルタイム可視化ツールを活用すれば、その脅威を肌で感じることができます。
とはいえ、これらの情報は「参考情報」であり、セキュリティ判断の唯一の根拠にすべきではありません。あくまで複数の情報源と照合し、実務に役立てる視点で運用することが重要です。
日本における攻撃動向にも目を向けながら、社内外でのセキュリティ意識向上に役立つツールとして、ぜひリアルタイム可視化マップを活用してみてください。