エクセルでデータを管理する際、「特定の文字がいくつ含まれているか」をカウントしたい場面は多いでしょう。例えば、
- 商品リストの中で「売上」と書かれたセルの数を数えたい
- アンケート結果で「はい」と答えた数をカウントしたい
- 文章の中で特定の単語がいくつ出現するか知りたい
こうしたケースでは、エクセルの関数を使うことで簡単にカウントできます。本記事では、COUNTIF関数・SUMIF関数・LEN関数 などを活用し、「セル内」「複数列」などの異なるパターンで特定の文字をカウントする方法を詳しく解説します。
目次
COUNTIF関数を使って特定の文字をカウントする
COUNTIF関数とは?
COUNTIF関数は、「指定した範囲の中で、特定の文字を含むセルの数を数える」ための関数です。
COUNTIF関数の基本構文
=COUNTIF(範囲, "検索条件")
使用例:特定の文字が含まれるセルの数をカウント
例えば、「売上」という単語が含まれるセルを数える場合、
=COUNTIF(A1:A100, "*売上*")
と入力すると、A1〜A100の範囲内で「売上」が含まれるセルの数を数えられます。
ポイント:ワイルドカード(
*
)を使うことで、部分一致でカウント可能。
COUNTIF関数の応用:複数の条件を指定する
COUNTIF関数は1つの条件しか指定できませんが、COUNTIFS関数を使うことで、複数の条件を指定可能です。
=COUNTIFS(A1:A100, "*売上*", B1:B100, ">=10000")
これは、A列で「売上」を含み、B列の値が10000以上のセルをカウントします。
複数列で特定の文字をカウントする方法
COUNTIF関数は、1つの列だけでなく複数の列を対象にカウントすることも可能です。
複数列に渡って特定の文字をカウントする例
=SUM(COUNTIF(A1:A100, "*売上*"), COUNTIF(B1:B100, "*売上*"))
このように SUM
関数を組み合わせることで、複数列の範囲から特定の文字をカウントできます。
セル内の特定の文字をカウントする(LEN関数)
LEN関数とSUBSTITUTE関数の組み合わせ
特定のセルの中で、特定の文字が何回出現するかをカウントするには LEN
関数と SUBSTITUTE
関数を組み合わせます。
構文
=(LEN(A1) - LEN(SUBSTITUTE(A1, "売上", ""))) / LEN("売上")
この式では、以下のように動作します。
LEN(A1)
:セルの文字数を取得SUBSTITUTE(A1, "売上", "")
:指定した文字(売上)を削除LEN(SUBSTITUTE(A1, "売上", ""))
:削除後の文字数を取得(元の文字数 - 削除後の文字数) ÷ 「売上」の文字数
→ 「売上」の出現回数
特定の文字が入っているセルをカウントする(COUNTA関数)
エクセルでは、単に「何らかのデータが入力されているセル」をカウントする場合、COUNTA
関数を使用します。
構文
=COUNTA(A1:A100)
これは「A1からA100の範囲で、空白でないセルの数をカウント」するものです。
まとめ
エクセルで特定の文字をカウントする方法には、さまざまな関数の組み合わせがあります。
方法 | 使用関数 | 使い方 |
---|---|---|
特定の文字が含まれるセルの数をカウント | COUNTIF | =COUNTIF(A1:A100, "*売上*") |
複数列の特定の文字をカウント | COUNTIF + SUM | =SUM(COUNTIF(A1:A100, "*売上*"), COUNTIF(B1:B100, "*売上*")) |
セル内で特定の文字の出現回数をカウント | LEN + SUBSTITUTE | =(LEN(A1) - LEN(SUBSTITUTE(A1, "売上", ""))) / LEN("売上") |
条件を満たすセルをカウント | COUNTIFS | =COUNTIFS(A1:A100, "*売上*", B1:B100, ">=10000") |
特定の文字があれば「〇」を表示 | IF | =IF(A1="売上", "〇", "") |
条件に一致する数値を合計 | SUMIF | =SUMIF(A1:A100, "売上", B1:B100) |
これらの方法を活用すれば、エクセルで特定の文字を効率的にカウントできます。自分の用途に合った関数を使いこなし、データ分析や管理に役立てましょう!