「インターネットなし・セキュリティ保護あり」はなぜ起きる?原因と今すぐできる対処法を徹底解説

Wi-Fiに接続しているのに、「インターネットなし」「セキュリティ保護あり」と表示されてインターネットが使えない——そんな現象に遭遇した経験はありませんか?特にWindowsパソコンでは、地球マークとともにこの状態が頻発し、業務や家庭での通信に支障が出るケースもあります。本記事では、この表示がなぜ起きるのか、根本的な原因とすぐできる対処法を、初心者にもわかりやすく解説します。


目次

そもそも「インターネットなし・セキュリティ保護あり」とは?

表示される状況

Windows10やWindows11のPCでWi-Fiに接続すると、タスクバーに地球マークが表示され、「インターネットなし・セキュリティ保護あり」と出ることがあります。

この状態では、Wi-Fiには接続できているが、インターネットにはつながっていない状態です。つまり、ルーターまでは届いているが、ネットワークの先にアクセスできていないということになります。

スマホは繋がるのにPCだけダメ?

  • スマホは問題なくネットが使えるのにパソコンだけこの表示が出るケースも少なくありません。
  • この場合、Wi-Fiルーターは正常に動作しており、PCのネットワーク設定側に問題がある可能性が高いです。

よくある原因とトラブルの背景

1. IPアドレスの取得エラー

パソコンがWi-FiルーターからIPアドレスを正常に取得できていないと、インターネット接続が確立しません。

2. DNSサーバーの不具合

DNS(ドメインネームシステム)が機能していないと、ウェブサイトのアドレスを読み取れず、ネットに繋がらない状態になります。

3. セキュリティソフトやVPNの干渉

  • 一部のウイルス対策ソフトやVPNアプリがネットワーク設定を変更し、接続障害を引き起こすことがあります

4. Windowsアップデート後の不具合

  • Windows10/11の更新後にネットワークがリセットされ、設定が初期化されてしまうケースが報告されています。

5. テザリング中に発生するケース

  • スマホのテザリング機能を使ってPCをネット接続している場合にも、この状態が起きることがあります。

今すぐできる基本的な対処法

1. PCの再起動を試す

  • 一時的なネットワークスタックの不具合は、再起動で解決することが多いです。

2. Wi-Fi接続を切って再接続する

  • タスクバーのネットワークアイコンからWi-Fiをいったん切断し、再接続してみましょう。

3. ルーターの電源を入れ直す

  • ルーターを一度電源から抜き、10〜30秒後に再接続すると、内部キャッシュがリフレッシュされます。

4. スマホでWi-Fiが使えるか確認する

  • 他のデバイスがつながるかどうかで、ルーターの問題かPC側の問題かを切り分けましょう。

より具体的な解決策

IPアドレスを手動で再取得する

  1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」→「アダプターのオプションを変更」
  2. 接続中のネットワークを右クリック →「状態」→「詳細設定」
  3. 「IPアドレスの自動取得(DHCP)」になっているかを確認

DNSサーバーを変更する

  1. コントロールパネル →「ネットワークと共有センター」
  2. 使用中のWi-Fi接続 →「プロパティ」
  3. 「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」を選択
  4. 「次のDNSサーバーを使う」に設定し、以下のように入力:
    • 優先DNS:8.8.8.8
    • 代替DNS:8.8.4.4(Google Public DNS)

ネットワーク設定を初期化する

  • 設定 →「ネットワークとインターネット」→「状態」→「ネットワークのリセット」
  • 再起動後、すべてのネットワークが初期状態に戻ります

Windows10・Windows11での対処ポイント

Windows10の場合

  • コマンドプロンプトを管理者で開き、以下のコマンドを実行:
    • ipconfig /release
    • ipconfig /renew
    • netsh winsock reset

Windows11の場合

  • 上記と同様の操作でOKですが、設定メニューの構造がやや異なるため、ナビゲーションに注意
  • スタート →「設定」→「ネットワークとインターネット」→「詳細ネットワーク設定」→「ネットワークのリセット」

よくある誤解と知恵袋的な質問まとめ

地球マーク=ネット切断ではない

  • 地球マークは**「インターネットにアクセスできない状態」**の通知です。
  • セキュリティ保護ありという表示はWi-Fiの暗号化が有効であることを示すだけで、危険な状態ではありません。

頻発するのはWi-Fiルーターが古い可能性も

  • 特に5年以上前のルーターを使っていると、IPの取得に失敗したり接続が不安定になったりすることがあります。

テザリング中に出る原因はスマホ側にあることも

  • スマホのデータ通信が一時停止していると、PC側で接続できなくなることがあります

まとめ:表示は不安でも慌てずチェックすれば解決できる

「インターネットなし・セキュリティ保護あり」は、ネットワークの一時的な不調や設定のズレによって表示されるものであり、落ち着いて原因を切り分けることでほとんどのケースは解決可能です。

特に以下をチェックすれば、再発も防げます:

  • ルーターやスマホでは正常につながるか?
  • DNSやIPの設定は適切か?
  • Windowsアップデートやセキュリティソフトが影響していないか?

問題の切り分けと対処を丁寧に行えば、ストレスなくネット環境を回復できます。今後に備えて、ルーターの見直しやネット設定の理解を深めておくことが安定運用の第一歩です。

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