Wi-Fiにつながっているのにサイトが開かない。動画がなかなか再生されない。そんなとき、ルーターや回線速度ばかり疑っていませんか。
実は、通信の入り口となる「DNSサーバー」が原因になっているケースがあります。ロロメディア編集部でも、Webサイトの表示確認や海外ツールの利用時に「なぜか特定のサイトだけ遅い」という状況に何度も遭遇してきました。
そこで今回は、DNSサーバーのおすすめ一覧から変更方法、メリットとデメリット、安全に使うためのポイントまで、実際の運用経験を踏まえてわかりやすく解説します。
DNSサーバーとは何かと役割

DNSサーバーとは、インターネット上の住所録のようなものです。
普段私たちは「google.com」や「youtube.com」といった名前でサイトを開いています。しかし、コンピューター同士は「142.250.207.110」のような数字(IPアドレス)で通信しています。
DNSサーバーは、この名前とIPアドレスを変換する役割を担っています。
例えば「youtube.com」を開くとき、
- DNSサーバーに問い合わせる
- IPアドレスを取得する
- YouTubeのサーバーへ接続する
という流れで通信が行われます。
DNSサーバーを変更するメリット

サイト表示が速くなることがある
ロロメディア編集部でも、初期設定のDNSからGoogle Public DNSへ変更したことで、海外サービスや画像の多いサイトの表示速度が改善したことがあります。
特に、
- YouTube
- Googleサービス
- 海外サイト
- クラウドサービス
などを頻繁に使う方は恩恵を感じやすいでしょう。
セキュリティを強化できる
DNSサーバーによっては危険サイトへのアクセスをブロックしてくれます。
例えばCloudflareやQuad9では、フィッシング詐欺サイトやマルウェア感染サイトを自動で遮断する機能があります。
ネットバンキングや仕事で重要な情報を扱う人ほど、安全性の高いDNSを利用するメリットがあります。
通信障害の回避につながる
ある日突然「Googleだけ開かない」「Xだけつながらない」といった状況になることがあります。
回線会社のDNSが不調になっているケースも少なくありません。
DNSをGoogleやCloudflareへ変更すると、こうしたトラブルが解消する場合があります。
DNSサーバー変更のデメリットと危険性

設定を間違えるとネットにつながらなくなる
パソコンやスマホでDNSを手動設定すると、数字の入力ミスだけで通信できなくなります。
「8.8.8.8」を「8.8.8.88」と入力してしまい、突然インターネットが使えなくなって焦った経験がある人もいるでしょう。
そのため、変更前に現在の設定をメモしておくことが大切です。
特定サービスとの相性問題が起きる場合がある
動画配信サービスやオンラインゲームでは、一部のDNSとの相性によって接続しづらくなるケースがあります。
完全な匿名化はできない
「DNSを変えれば匿名になる」と考える人もいますが、それは誤解です。
おすすめDNSサーバー一覧と特徴比較

代表的なDNSサーバーを比較すると次のようになります。
| DNSサービス | プライマリ | セカンダリ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Google Public DNS | 8.8.8.8 | 8.8.4.4 | 安定性が高い |
| Cloudflare | 1.1.1.1 | 1.0.0.1 | 高速・プライバシー重視 |
| Quad9 | 9.9.9.9 | 149.112.112.112 | セキュリティ強化 |
| OpenDNS | 208.67.222.222 | 208.67.220.220 | フィルタリング機能 |
| AdGuard DNS | 94.140.14.14 | 94.140.15.15 | 広告ブロック対応 |
一番おすすめのDNSサーバー設定

速度重視ならCloudflare
ロロメディア編集部でも現在最も使用頻度が高いのがCloudflareです。
海外ツールを多用する人にも向いています。
安定性重視ならGoogle Public DNS
迷ったらGoogle Public DNSを選べば大きく失敗することはありません。
初心者にもおすすめです。
セキュリティ重視ならQuad9
悪意あるサイトへのアクセスを自動的にブロックしてくれるため、高齢の家族や子供のいる家庭でも使いやすいでしょう。
WindowsでDNSサーバーを変更する方法

Windows11の設定手順
仕事中に突然サイトが開かなくなると焦りますよね。
提出前の資料確認やZoom会議直前にネットが不安定になると、原因を探すだけで時間を失ってしまいます。
その場合は、
を選択します。
IPv4を有効にし、
優先DNS
1.1.1.1
代替DNS
1.0.0.1
を入力して保存します。
数秒後に反映されます。
iPhoneでDNSサーバーを変更する方法

Wi-Fiごとに変更できる
iPhoneでは、
設定
↓
Wi-Fi
↓
接続中のWi-Fi
↓
DNSを構成
↓
手動
から設定可能です。
Cloudflareを使うなら、
1.1.1.1
1.0.0.1
を追加します。
モバイル通信には反映されないため、自宅Wi-Fiだけ変更したい人にも便利です。
AndroidでDNSサーバーを変更する方法

Androidでは機種によって多少違いますが、
設定
↓
ネットワークとインターネット
↓
プライベートDNS
から設定できます。
Cloudflareなら、
1dot1dot1dot1.cloudflare-dns.com
を入力すれば利用可能です。
ルーター側でDNSを変更するメリット

家族全員のスマホやパソコンをまとめて変更したい場合は、ルーター設定がおすすめです。
パソコンごとに変更する必要がなく、新しく追加したスマホやタブレットにも自動で反映されるため管理が楽になります。
DNS変更しても速くならない原因

回線速度自体が遅い
DNS変更で改善するのは「最初の応答速度」です。
回線そのものが混雑している場合、DNSを変えても劇的な変化は期待できません。
Wi-Fiルーターが古い
5年以上前のルーターを使っていると、通信速度のボトルネックになっている可能性があります。
キャッシュが残っている
変更直後は古い情報が残っている場合があります。
Windowsならコマンドプロンプトで
ipconfig /flushdns
を実行するとキャッシュを削除できます。
DNSサーバー変更がおすすめな人

以下に当てはまる人は試す価値があります。
- サイト表示が遅い
- 特定サイトだけつながらない
- セキュリティを強化したい
- 広告を減らしたい
- 家族全員の通信環境を改善したい
逆に、現在問題なく利用できているなら無理に変更する必要はありません。
DNSサーバーおすすめ設定まとめ

DNSサーバーはインターネットの住所録であり、変更することで表示速度や安全性が改善する場合があります。
迷ったらCloudflareの「1.1.1.1」、安定性重視ならGoogle Public DNS、セキュリティ重視ならQuad9を選べば大きな失敗はありません。
実際にロロメディア編集部でも、Web制作や広告運用の環境ではCloudflare DNSを利用することで、サイト確認や海外サービスの利用が快適になりました。
「回線が遅いからプロバイダを変えよう」と考える前に、まずはDNSサーバーを見直してみると改善するかもしれません。設定は数分で終わるので、一度試してみる価値は十分あります。















