Ubuntuを使用していると、環境変数の設定や確認、編集が必要になる場面が多くあります。PATHの追加やhttp_proxyの設定、環境変数の永続化など、目的によって方法も異なります。本記事では、WEBマーケティングに強みを持つロロント株式会社が、Ubuntuの環境変数に関する基本から応用までを網羅的に解説します。初心者の方でも迷わず実践できるよう、具体的なコマンド例や活用シーンを交えながら丁寧にご紹介します。
目次
Ubuntuの環境変数とは？
Ubuntuの環境変数とは、システムやアプリケーションが動作する際に参照する設定値のことです。たとえば、実行ファイルの検索パス（PATH）やプロキシ設定（http_proxy）などが含まれます。
環境変数の利用例
- ソフトウェアの実行パス（PATH）
- ネットワークのプロキシ設定（http_proxy）
- アプリケーションの設定パラメータ
Ubuntuの環境変数はどこにある？（設定ファイルの場所）
Ubuntuで環境変数が設定されている場所は複数あります。目的やユーザーごとに適したファイルを使い分ける必要があります。
ユーザー単位で設定される主なファイル
~/.bashrc：ログイン時に読み込まれる。個人用設定に最適。~/.profile：ログインシェル全体に適用される設定。~/.bash_profile：~/.profileと類似（Debian系では非推奨）。
システム全体に適用されるファイル
/etc/environment：システム全体に影響する環境変数。/etc/profile：全ユーザーのログインシェルに適用。
Ubuntuの環境変数を確認する方法
現在の環境変数を確認したい場合、以下のコマンドを使用します。
一覧表示コマンド
printenvまたは
env特定の変数だけを確認
echo $変数名
例）echo $PATHUbuntuの環境変数を設定する方法
一時的に設定する（ターミナルでのみ有効）
export 変数名="値"
例）export MY_VAR="hello"この方法では、ターミナルを閉じると設定が消えます。
永続的に設定する方法（linux 環境変数 設定 永続）
~/.bashrc に追加
echo 'export MY_VAR="hello"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc/etc/environment に追加（全ユーザーに適用）
sudo nano /etc/environment
MY_VAR="hello"編集後、再起動またはログインし直せば反映されます。
UbuntuでPATHを追加する方法（ubuntu 環境変数 path 追加）
echo 'export PATH="$PATH:/path/to/your/dir"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrcまたは一時的に設定：
export PATH="$PATH:/path/to/your/dir"Ubuntuでhttp_proxyを設定する方法（ubuntu 環境変数 http_proxy）
一時的な設定
export http_proxy="http://proxy.example.com:8080"
export https_proxy="http://proxy.example.com:8080"永続的な設定（~/.bashrc）
echo 'export http_proxy="http://proxy.example.com:8080"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc環境変数を削除する方法（ubuntu 環境変数 削除）
一時的な削除：
unset 変数名
例）unset MY_VAR永続的に削除したい場合は、.bashrcや/etc/environmentから該当行を削除してください。
よくあるトラブルと対処法
sourceしても反映されない
- シェルの種類が違う（zshなど）場合は.bashrcではなく.zshrcを編集
- 記述ミス：クォートの閉じ忘れに注意
sudoで実行時に変数が効かない
- sudoはrootユーザーとして実行されるため、環境変数が引き継がれません
sudo -Eを使用することで引き継げるケースもあります
まとめ
Ubuntuの環境変数は、目的によって設定方法や場所が異なります。特にPATHやhttp_proxyなどの変更は、開発・運用の現場で頻繁に必要になります。本記事でご紹介した方法を参考に、用途に応じて正しく設定・確認・削除してみてください。
ロロント株式会社では、WEBマーケティングにおける技術的なSEO支援や記事制作の代行も行っています。技術情報とマーケティングの橋渡しに課題を感じている企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
