ExcelのVLOOKUP関数は、データの検索や値の取得を効率的に行うための便利な関数です。特に、大量のデータを管理する際に役立ちます。
例えば、
- 商品リストから特定の商品情報を検索する
- 社員名簿から社員の部署を調べる
- 価格表から特定の商品の価格を取得する
こうした場面で、VLOOKUP関数を使えば、手作業で探さなくても簡単にデータを取得できます。
本記事では、初心者にも分かりやすく、VLOOKUP関数の基本から応用まで詳しく解説します。エラーが発生する原因や、複数条件・別シートでの活用方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください!
目次
- 1. VLOOKUP関数の基本的な使い方
- 1.1 VLOOKUP関数の構文
- 1.2 基本的なVLOOKUPの使用例
- 2. VLOOKUP関数のエラーと対処法
- 3. VLOOKUP関数を複数条件で使う方法
- 3.1 複数条件のVLOOKUPの手順
- 4. まとめ
- 4.1 本記事のポイントまとめ
VLOOKUP関数の基本的な使い方
VLOOKUP関数の構文
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索方法)
引数の意味
引数 | 説明 |
---|---|
検索値 | 検索する値(例:商品コードや名前) |
範囲 | データが含まれる範囲(検索対象の表) |
列番号 | 取得する値がある列の番号(左から数える) |
検索方法 | TRUE(近似一致)または FALSE(完全一致) |
基本的なVLOOKUPの使用例
例:商品コードから商品名を取得
A列(商品コード) | B列(商品名) |
101 | りんご |
102 | バナナ |
103 | ぶどう |
「102」に対応する商品名(バナナ)を取得する場合
=VLOOKUP(102, A2:B4, 2, FALSE)
→ 結果:「バナナ」
ポイント
- 検索値は左端の列に配置する必要があります。
- 完全一致を指定する場合はFALSEを使用します。
VLOOKUP関数のエラーと対処法
エラー1:#N/A(該当なし)
原因:検索値が見つからない。 対処法:
- 完全一致(FALSE)を指定している場合、入力値に誤りがないか確認する。
- 検索範囲のデータがソートされているかチェックする。
エラー2:#REF!(範囲外)
原因:列番号が範囲外。 対処法:
- VLOOKUPの範囲内に、指定した列番号が含まれているか確認する。
エラー3:#VALUE!(不適切な入力)
原因:検索値や範囲の指定が誤っている。 対処法:
- 適切なデータ型(数値・文字列)で入力されているか確認する。
VLOOKUP関数を複数条件で使う方法
VLOOKUP関数は1つの検索値にしか対応していません。しかし、複数条件で検索したい場合は、補助列を使うことで対応可能です。
複数条件のVLOOKUPの手順
例:社員名と部署の2つの条件で社員番号を取得
A列(社員名) | B列(部署) | C列(社員番号) |
田中 | 営業 | 1001 |
山田 | 開発 | 1002 |
佐藤 | 営業 | 1003 |
「田中」かつ「営業」に対応する社員番号を取得する場合
手順
- A列とB列を結合した補助列を作成
=A2&B2
→ 結果:「田中営業」「山田開発」…
- VLOOKUP関数を使用
=VLOOKUP("田中営業", A2:C4, 3, FALSE)
→ 結果:1001
まとめ
VLOOKUP関数は、Excelでデータを検索・取得する際に非常に便利な関数です。基本の使い方から応用までマスターすれば、業務の効率が格段に向上します。
本記事のポイントまとめ
✅ VLOOKUP関数の基本構文と使い方を理解する
✅ #N/A・#REF!・#VALUE! エラーの原因と対策を把握する
✅ 複数条件での検索は補助列を活用する
✅ 別シートのデータ検索も可能
✅ INDEX+MATCHを使えばVLOOKUPのデメリットを克服できる
VLOOKUP関数を活用し、データ管理をもっと効率化しましょう!