「.xls」や「.xlsx」というファイルを見て、「これ何が違うの?」と感じたことはありませんか?特に、Excelのファイルを開こうとしてエラーになったり、古い形式のファイルがうまく扱えなかったりすると混乱する人も多いはず。この記事では、XLSとXLSXの違いをわかりやすく解説しつつ、それぞれのファイルの開き方、開けない原因、変換方法、さらにはXLSMやマクロ対応との違い、フリーソフトを使った対処法まで、初心者にもやさしくご紹介します。
目次
XLSとXLSXの違いとは?
XLSとXLSXは、どちらもMicrosoft Excelで使われるスプレッドシートのファイル形式です。ただし、世代や構造が異なります。
.xlsとは?
- 拡張子:.xls
- 使用ソフト:Excel 97〜2003
- 特徴:バイナリ形式で保存。ファイル容量がやや大きい。古いソフトでも開ける。
.xlsxとは?
- 拡張子:.xlsx
- 使用ソフト:Excel 2007以降
- 特徴:XMLベースの形式で、ファイルサイズが小さく、互換性が高い。
どちらを使うべき?
現在は「.xlsx」が主流です。XLSは古い環境との互換性が必要な場合に使われますが、基本的にはXLSXを選んだ方が安全で効率的です。
xlsファイルの開き方
Excelを持っている場合
- Excelを起動して、ファイルを開くを選び、.xlsファイルを指定するだけでOK。
- 互換モードで開くことが多いですが、編集も可能です。
Excelを持っていない場合(フリーソフト)
以下のソフトでXLSファイルを開くことができます:
- LibreOffice Calc:無料で高機能。XLS/XLSX両対応。
- Googleスプレッドシート:Googleアカウントがあればブラウザ上で開ける。
- WPS Office:見た目はExcelに近く、初心者でも扱いやすい。
xlsファイルが開けないときの原因と対処法
よくある原因
- ファイルが破損している
- 拡張子が間違っている(.xlsxなのに.xlsになっている)
- Excelのバージョンが古すぎる
- マクロやVBAの影響でエラーが出ている
対処法
- 別のソフト(Googleスプレッドシートなど)で試す
- 拡張子をチェックする
- ファイル修復機能を使う(Excelのオプション内)
- マクロを無効化して開く
xlsをxlsxに変換する方法
XLSファイルをそのまま使うと、編集制限や互換性の問題が起きがちです。変換しておくと安心です。
Excelでの変換手順
- .xlsファイルをExcelで開く
- [名前を付けて保存] を選択
- ファイルの種類を「Excel ブック(.xlsx)」に変更
フリーソフトやツールを使った変換
- Googleスプレッドシート:アップロード → 編集 → Googleシート形式で保存 → .xlsx形式でダウンロード
- CloudConvert:オンライン変換ツール。無料プランあり
.xlsと.xlsmの違いとは?
.xlsmとは?
- 拡張子:.xlsm
- 意味:マクロ(VBA)を含むExcelブック
- 特徴:.xlsxの機能に加え、マクロ機能をサポート
違いまとめ
拡張子 | マクロ対応 | 推奨用途 |
---|---|---|
.xls | △(古い形式で対応可) | 古い環境での利用 |
.xlsx | ✕(マクロ非対応) | 通常の表計算 |
.xlsm | ○(マクロ対応) | VBAを使う高度な処理 |
.xlsのマクロについて
XLS形式でもマクロ(VBAコード)を含めることができますが、セキュリティ上の理由で警告が出ることが多く、現在ではXLSM形式の使用が推奨されています。
マクロ有効ファイルの注意点
- ファイルを開くときに「コンテンツの有効化」を求められることがある
- 信頼できる発行元か確認する必要がある
- マクロウイルスのリスクにも注意
フリーソフトでのxlsファイル対応
無料でおすすめのツール
- LibreOffice:Windows/Mac/Linuxすべてに対応。高互換性。
- Googleスプレッドシート:クラウドベースでファイル保存も簡単。
- WPS Office(無料版):日本語にも対応、Microsoft Office互換性が高い。
無料ツールのメリット
- ライセンス不要
- インストール不要(Google Sheetsなど)
- 複数形式に変換も可能
まとめ:今後はXLSXを基本に、必要に応じて使い分けを
- XLSとXLSXの違いは、世代と構造にあります。
- 開けない場合の原因を特定し、フリーソフトでの対応も有効です。
- マクロが必要な場合は、XLSM形式を選びましょう。
- 変換は簡単にできるので、古いファイルもすぐに新形式で扱えます。
業務効率やセキュリティを考えると、今後はXLSXをメインに利用しつつ、状況に応じたファイル形式の選択がポイントとなります。