仕事で画像を扱うとき、「拡張子がJFIFの画像が開けない」「ファイルをJPGに変換したいけど方法がわからない」と困った経験はありませんか?
JFIF形式は一見JPGに似ていますが、アプリやシステムによってはそのまま使えないことがあります。特に、報告書や資料作成で画像を挿入しようとしたときに「対応していません」とエラーが出るケースも。
この記事では、JFIFをPNGやJPGに変換する方法を、初心者でもすぐ実践できる手順で解説します。Windows11でも無料でできるやり方、iPhoneでの対応法、一括変換ツールまで網羅しているので、業務効率を上げたい方におすすめです。
JFIFとは?拡張子の意味とJPGとの違いを理解しよう
まず、「JFIFって何?」という疑問から整理していきましょう。
JFIFとはどんなファイル形式か
JFIF(JPEG File Interchange Format)は、JPEG画像を保存するためのファイル規格の一つです。
名前の通りJPEGと深い関係があり、画像の圧縮方法はほぼ同じ。ただし、JFIFは「メタデータ(画像情報)」の扱い方が少し異なります。
たとえば、撮影日時・色空間情報・EXIFデータ(カメラ設定など)を記録する構造が違うため、Windowsや一部のアプリでは「JPG」ではなく「JFIF」として保存されることがあります。
つまり、中身はほぼJPGなのに拡張子が違うだけということです。
この仕様が原因で、
- 他人に送ると開けないと言われる
- WordやExcelに貼り付けられない
- Webツールにアップロードできない
といったトラブルが起きやすいのです。
なぜJFIFファイルができてしまうのか
Windows10以降では、特定の環境で「JFIFとして自動保存される」設定が残っていることがあります。
たとえば次のようなケースです。
- Webサイトから右クリックで画像を保存したとき
- スクリーンショットを保存したとき
- iPhoneからPCにAirDropやメールで画像を送ったとき
特にChromeなどのブラウザで画像をダウンロードすると、意図せずJFIFになることがあります。
JPGのつもりで保存したのに開けない、というトラブルはこの仕様が原因なんです。
JFIFファイルをJPGやPNGに変換する簡単2ステップ
「難しそう」と思うかもしれませんが、JFIFの変換はとても簡単です。Windows標準機能や無料ツールで、誰でも数分でできますよ。
ステップ1:拡張子を変更してJPGに変換する
実は、JFIFファイルは拡張子を「.jpg」に変更するだけで開ける場合があります。
その理由は、ファイル構造がJPGとほぼ同じだからです。
手順は以下の通りです。
- JFIFファイルを右クリックし、「名前の変更」を選ぶ
- ファイル名の最後の「.jfif」を「.jpg」に書き換える
- 「拡張子を変更すると使えなくなる可能性があります」と表示されたら「はい」を選択
これで多くの場合、通常のJPGとして開けるようになります。
ただし、拡張子を表示する設定が無効になっている場合は、まず表示を有効にしましょう。
- エクスプローラーを開く
- 上部の「表示」→「ファイル名拡張子」にチェックを入れる
こうすることで、拡張子を自由に変更できるようになります。
ステップ2:ペイントで開いてPNGに変換する
JFIFをPNG形式で保存したい場合は、Windows標準アプリ「ペイント」を使うのが簡単です。
手順は以下の通りです。
- JFIFファイルを右クリック→「プログラムから開く」→「ペイント」を選択
- メニューから「ファイル」→「名前を付けて保存」→「PNG画像」を選ぶ
- 保存場所を指定して「保存」をクリック
これだけで、同じ画像がPNG形式で保存されます。
PNGは画質の劣化がなく、Webサイトや資料に貼りやすい形式なので、ビジネス利用にも向いています。
JFIFを変換できないときの原因と対処法
中には、「拡張子を変えても開けない」「ペイントで保存できない」というケースもあります。
そんなときは、以下の原因をチェックしてみましょう。
1. ファイルが破損している
メール転送やクラウド共有時にファイルが壊れてしまうことがあります。
特に「ファイルサイズが極端に小さい」「開くと真っ白」という場合は破損の可能性が高いです。
別のPCやスマホで開けるか試すか、もう一度送り直してもらうのが確実です。
2. 拡張子が重複している(例:image.jpg.jfif)
拡張子が二重になっていると、正常に開けないことがあります。
ファイル名を右クリック→「名前の変更」で不要な拡張子を削除しましょう。
正しい例:「photo.jpg」
誤った例:「photo.jpg.jfif」
3. 標準アプリが紐づいていない
WindowsでJFIFを開くアプリが登録されていない場合、ダブルクリックしても何も起こりません。
その場合は、アプリの関連付けを設定します。
- JFIFファイルを右クリック
- 「プログラムから開く」→「別のプログラムを選択」
- 「ペイント」または「フォト」を選んで「常にこのアプリで開く」にチェック
この設定をしておくと、次回から自動的に開けるようになります。
WindowsでJFIFを自動的にJPGで保存する設定方法
実は、そもそもJFIFで保存されないように設定を変えることも可能です。
Windowsレジストリを少し編集するだけで、今後の画像保存が自動的に「JPG」になります。
手順:レジストリで拡張子を変更する設定
- Windowsキー+Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「regedit」と入力してEnter
- 以下のパスに進む
HKEY_CLASSES_ROOT\MIME\Database\Content Type\image/jpeg
- 右側の「Extension」をダブルクリック
- 値を「.jfif」から「.jpg」に変更してOK
再起動すると、今後は自動的にJPGで保存されるようになります。
この方法は、ブラウザからのダウンロード画像にも有効です。
ただし、レジストリの編集は慎重に行いましょう。
誤って別の設定を触るとシステムに影響する可能性があるため、不安な場合はバックアップを取ってから操作するのがおすすめです。
iPhoneでJFIFが保存される理由と変換する方法
最近では、iPhoneから送った写真がPCで「.jfif」になることがあります。
これは、AirDropやメール送信時に自動で形式が変わってしまう仕様によるものです。
なぜiPhoneの画像がJFIFになるのか
iPhoneで撮影した写真は本来「HEIC形式」という高圧縮画像です。
しかし、Windowsで開けないことが多いため、送信時に自動変換されます。
その際、環境によっては「JFIF」として保存されてしまうのです。
iPhoneからPNGやJPGで送る方法
- AirDropを使う場合
Mac宛てならそのままでOKですが、Windows宛てでは「共有」→「メール」経由の方が確実にJPGで送れます。 - メールやLINEで送る場合
送信時に「画像を小サイズに変更」または「写真を共有」機能を使うと、自動でJPG化されます。 - GoogleフォトやiCloudを使う場合
Webブラウザ経由でダウンロードすれば、JPGとして取得できます。
iPhoneからのJFIFトラブルは、この送信時の自動変換が原因であることがほとんどです。
上記の方法を使えば、今後はスムーズにJPGでやり取りできるようになります。
一括でJFIFをPNGやJPGに変換する方法
画像が1枚だけなら手作業でも構いませんが、複数ファイルがある場合は一括変換の方が効率的です。
業務で大量の画像を扱う方は、以下のツールを使うと便利です。
1. IrfanView(無料・軽量)
海外製ですが信頼性が高く、長年使われている定番ツールです。
一括変換機能があり、JFIFをまとめてJPGやPNGに変換できます。
- IrfanViewをインストール
- メニューの「ファイル」→「バッチ変換」
- 変換形式を選んで複数ファイルを追加
- 実行をクリック
一度設定しておけば、次回以降もワンクリックで同じ変換が可能です。
2. XnConvert(日本語対応)
XnConvertは、画像のリサイズ・フォーマット変換を自動化できる無料ツールです。
JFIFを含む500以上の形式に対応しており、業務用にも十分です。
「ドラッグ&ドロップ→出力形式を選ぶ→変換開始」の3ステップで完了します。
さらにフォルダごとの自動変換もできるため、定期的な画像整理にも向いています。
JFIFをPDFに変換する方法
資料提出や見積書作成など、画像をPDFでまとめたい場面もあります。
JFIFファイルも簡単にPDF化できます。
方法1:Windowsの「印刷機能」を使う
- JFIFをペイントで開く
- 「ファイル」→「印刷」→「Microsoft Print to PDF」を選択
- 保存場所を指定して「印刷」をクリック
この方法なら、アプリを追加せずにすぐ変換可能です。
方法2:無料ソフト「PDF24 Creator」を使う
PDF24はオフラインで安全に使えるPDF変換ツールです。
複数のJFIFを一括でPDFにまとめられるため、業務での報告書や画像資料作成にも役立ちます。
変換後はページ順の並び替えもでき、ビジネス用途には最適です。
フリーソフトでJFIFをJPG・PNGに変換するおすすめツール
ここでは、無料で安心して使えるフリーソフトを紹介します。すべてWindows対応です。
1. GIMP(高機能画像編集ソフト)
Photoshopの無料代替として有名なGIMPは、JFIF変換にも対応しています。
開いて「名前を付けて保存」で形式を選ぶだけでOK。画像加工も同時にできるので、クリエイティブ業務にも向いています。
2. Paint.NET(軽量で簡単)
見た目はペイントに似ていますが、JPEG・PNG・JFIF・WEBPなど幅広い形式をサポート。
ファイルを開いて「別名で保存」で即変換できます。初心者にもおすすめです。
まとめ:JFIFは正しく変換すれば業務の妨げにならない
JFIFファイルは、一見扱いにくそうに見えますが、実は中身はJPGとほぼ同じです。
拡張子を変更したり、ペイントで保存したりするだけで簡単にPNGやJPGに変換できます。
業務で画像を扱う機会が多い方は、次のポイントを覚えておくと安心です。
- Windows設定で自動的にJPG保存に変更しておく
- 複数ファイルはXnConvertやIrfanViewで一括変換する
- iPhone画像は送信方法を工夫してJPG化する
- PDF変換で資料提出にも対応できる
これらを実践することで、「開けない」「共有できない」といったトラブルを防げます。
日常業務でもスムーズに画像を扱えるようになり、作業効率もぐっと上がりますよ。