Live2Dでモデルを作ろうと思ったとき、最初にぶつかるのが「パーツ分けはどのくらい必要なの?」という疑問です。細かく分けすぎても作業が大変ですし、逆に分けなさすぎると自然に動かせません。この記事では、初心者が最低限おさえておくべきパーツ分けの基準と、効率的に作業を進める方法を解説します。クリスタ(CLIP STUDIO PAINT)での具体的な手順や、後から修正できるポイントもまとめたので、初めて挑戦する方でも迷わず進められるはずですよ。
Live2Dでどのくらいパーツ分けをすればいいのを解決
Live2Dを始めたばかりの人が一番悩むのが「どのくらいパーツを分ければいいのか」という点です。ここを理解しておかないと、いざ動かそうとしたときに「口が動かない」「髪が揺れない」といった問題が起こりやすくなります。
最低限必要なパーツ分け
初心者がまず覚えておきたいのは「動かす部分を独立させる」という考え方です。動かない背景や服の模様は分けなくても大丈夫ですが、動きが必要な部分は必ず切り分けましょう。
- 顔全体(輪郭、耳、首を別にする)
- 髪(前髪・横髪・後ろ髪は分割)
- 目(左目・右目を独立させ、さらに「白目」「黒目」「まぶた上」「まぶた下」「ハイライト」に分ける)
- 口(閉じ口と開き口を別レイヤーに)
- 体(上半身、腕、手を分ける)
こうすることで、まばたきや口パク、髪の揺れを自然に表現できます。
分けすぎないことも大切
細かすぎるパーツ分けは確かに自由度が高くなりますが、その分だけデータ管理や編集が複雑になります。初心者は「最低限の動きが表現できるライン」を目指すのが効率的ですよ。
Live2Dパーツ分けのテンプレートを活用する方法
「どのくらい分けるのが正解かわからない」というときに役立つのが、Live2D公式や有志が公開しているテンプレートです。これを参考にすれば、パーツ分けの抜け漏れを防ぎやすくなります。
テンプレートの種類
- 公式テンプレート
Live2D社が配布しているサンプルモデルには、標準的な分け方が採用されています。初心者はまずこれを真似するのが安心です。 - 有志制作のPSDテンプレート
ネットや同人サイトで配布されているパーツ分け済みPSDデータもあります。実際に自分の絵と照らし合わせながら分け方を学べます。
テンプレート活用のポイント
- 完全に同じ分け方をしなくてもいい
- 自分の絵柄に合わせて「必要なところだけ取り入れる」意識が大事
- 特に「目」と「口」の分け方は細かく参考にすると効果的
こうしたテンプレートを下敷きにすることで、最初から全部自分で考えるよりも効率的に作業が進みます。
Live2Dパーツ分けの数と最低限の基準
「Live2D パーツ分け 数」というキーワードで調べる人は、実際にどのくらいのレイヤー数が必要なのか気になっているはずです。実際の基準を整理してみましょう。
パーツ数の目安
- 最低限のモデル:40〜60レイヤー程度
- 動きを重視するモデル:80〜120レイヤー程度
- 商用や本格的なモデル:200レイヤー以上
このように、用途によって必要なパーツ数は大きく変わります。副業で配信や動画に使いたいなら100前後を目安にすると、自然な動きが出せて十分実用的です。
最低限のラインはどこか
- 瞬きと口パクができること
- 顔の傾き(左右・上下)が自然に表現できること
- 髪や体がある程度揺れること
これらを満たすパーツ分けができていれば、最低限のモデルとして十分に機能しますよ。
Live2Dパーツ分けのやり方と実践的な手順
では実際にどのようにパーツ分けを進めるのか、流れを具体的に解説します。ここでは一枚絵をベースに作業する場合を想定します。
一枚絵からパーツを切り分ける手順
- 描き始めからレイヤーを意識する
最初から髪や目、口などを別レイヤーで描くと後が楽です。 - クリスタの「選択範囲」や「レイヤーマスク」で分ける
描き終えたイラストでも、パーツごとに切り分けられます。 - レイヤー名を明確に付ける
「face_base」「hair_front」「eye_L」など規則性を持たせると、Live2Dに読み込んだとき混乱しません。 - 不要部分を消して透過背景に
パーツを重ねたときに干渉しないように、余分な線や塗りを削除しておきましょう。
パーツ分けをスムーズにするコツ
- 後から分けるのは大変なので、描き始めからレイヤーを意識して作画する
- 髪や服の奥側は「隠れる部分」も描いておくと、動かしたときに自然に見える
- レイヤー管理はフォルダ分けで整理するのがおすすめ
こうした準備をしておくだけで、Live2Dモデリングの効率は大きく変わります。
Live2Dパーツ分けをクリスタで効率化する方法
CLIP STUDIO PAINT(通称クリスタ)は、Live2Dモデル用のイラスト制作に相性が良いソフトです。ここではクリスタを使って効率的にパーツ分けする方法を紹介します。
クリスタで便利な機能
- レイヤーマスク:切り分け後も非破壊で編集できる
- 自動選択ツール:パーツを素早く選択して分離できる
- レイヤーフォルダ:パーツごとにまとめて管理可能
作業効率を上げる工夫
- 作業前に「どのパーツを分けるか」をリスト化しておく
- レイヤー名はアルファベット表記にするとLive2Dで管理しやすい
- 不要な部分を消すときは「透明色ブラシ」を使うと自然に処理できる
特に「あとから動かしたときに見える部分」を意識して描き足すことが、自然なモデルを作るポイントです。
Live2Dパーツ分けをあとから修正する方法
初心者にありがちなのが「分け忘れに気づいたけど、描き直さないとダメ?」という不安です。結論から言うと、あとからでも修正できます。
修正方法の例
- Photoshopやクリスタで元イラストを開き、必要な部分を切り分けてPSDに書き出す
- Live2D側でパーツを差し替える
- 新しく描き足してもOK
ただし、大きな修正が必要になると時間がかかるので、最初の段階でしっかり計画するのがおすすめです。特に「目」「口」「髪」はやり直しが大変なので、丁寧に分けておくと安心ですよ。
まとめ
Live2Dのパーツ分けは「どのくらいやればいいか」が最初の大きな壁です。しかし、最低限必要な部分と効率的なやり方を理解しておけば、初心者でも迷わず進められます。テンプレートを活用し、クリスタで効率的にレイヤー分けを行い、あとから修正できることも踏まえて取り組めば、スムーズにモデリングへ進めますよ。
次のステップとしては、実際に作ったパーツをLive2D Cubismに読み込んで、動きをつけていく段階です。まずはこの記事を参考に「最低限必要な分け方」を実践し、自分だけのモデルづくりを楽しんでください。