mbr2gptで「Disk layout validation failed for disk 0」が出る原因と解決策を徹底解説

Windows環境でMBRからGPTへ変換するときに使われる「mbr2gpt」コマンド。しかし実行すると「Disk layout validation failed for disk 0」と表示され、変換が進まないケースが多いです。このエラーを放置すると、OS移行やセキュリティ強化のためのUEFIブートへの対応ができず、業務に支障が出てしまいます。本記事では、エラーの原因をわかりやすく整理し、実際の解決策を手順付きで解説します。IT担当者や業務PCを管理する方に役立つ再発防止のポイントも紹介しますよ。


目次

mbr2gptでDisk layout validation failed for disk 0が出る原因と基本的な仕組み

mbr2gptは、従来のMBR(Master Boot Record)というディスク構造を、GPT(GUID Partition Table)という新しい形式に変換するためのWindows標準ツールです。これにより、UEFIブートが可能になり、セキュリティ機能であるSecure Bootなどを有効化できるようになります。

しかし、変換を始める前に「レイアウト検証(Disk layout validation)」というチェックが走ります。このチェックでエラーが出ると、変換が中断されます。代表的な原因は以下です。

  • システム予約領域やリカバリ領域が想定外のサイズや位置にある
  • パーティションの数が規定より多い、または少ない
  • OSがインストールされたパーティションが検出できない
  • ディスクのセクタサイズが対応外である

こうした条件が揃うと「Disk layout validation failed for disk 0」というエラーが出てしまいます。つまり「ディスクの構造がGPTに変換できる前提を満たしていない」という意味なのです。


Disk layout validation failed for disk 0 mbr2gpt conversion failedと表示されたときの具体的な対処法

実際にmbr2gptを実行すると「Disk layout validation failed for disk 0 mbr2gpt conversion failed」というエラーメッセージが出ることがあります。ここでは代表的な対処方法を紹介します。

1. パーティション数を確認する

mbr2gptは最大で3つのパーティションしかサポートしていません。4つ以上ある場合は、統合や削除が必要です。特にDドライブやリカバリ領域が複数あると失敗しやすいです。

2. システム予約領域のサイズを見直す

通常、100MB以上のシステム予約領域が必要です。古いPCではこれが不足していることがあり、拡張しないと通りません。

3. OSパーティションを特定できる状態にする

「Cannot find OS partition(s) for disk 0」と出る場合は、Windowsがインストールされたドライブが正しく認識されていません。BitLockerを解除したり、ドライブレターを確認することが有効です。

4. 実行権限を確認する

管理者権限でコマンドプロンプトを起動しないと、ディスク操作が制限される場合があります。意外と見落としがちなポイントですよ。

こうした手順を一つずつ試すことで、多くのケースは解消できます。業務用PCであれば、ディスク構成を変更する前に必ずバックアップを取ることを忘れないでください。


Cannot find OS partition(s) for disk 0が出た場合の修正手順

mbr2gptの実行中に「Cannot find OS partition(s) for disk 0」と表示されることがあります。これは「Windowsがどのパーティションにインストールされているか検出できない」という意味です。解決のためには以下を確認しましょう。

1. 正しいディスクを指定する

複数ディスク環境では「/disk:0」と指定しても、実際にOSが入っているのがディスク1の場合があります。diskpartで一覧を確認してから実行するとよいです。

2. ドライブレターの不整合を修正する

システム予約領域に不要なドライブレターが付いていると、誤認識されることがあります。diskpartを使ってドライブレターを外すことで解消できることもあります。

3. BitLockerの暗号化を解除する

OSパーティションがBitLockerで暗号化されていると検出できないことがあります。事前に解除してから再実行しましょう。

このエラーはシンプルに見えて、意外と多くの要因が絡みます。焦らず一つずつ検証するのがコツですよ。


Disk layout validation failed for /disk:1と出るときの原因と確認すべきポイント

ディスクを指定して「Disk layout validation failed for /disk:1」と出る場合もあります。これは複数ディスクがある環境で発生する典型的なエラーです。

  • ディスク番号の指定ミス(OSはdisk0にあるのに、disk1を指定している)
  • 外付けHDDやSSDを誤って指定している
  • OS以外のデータディスクを変換しようとしている

まずは「diskpart」で「list disk」と入力し、どのディスクにWindowsがインストールされているかを確認することが大切です。特に業務PCではデータディスクとシステムディスクが分かれているケースが多く、指定ミスが頻発します。


Unexpected partition style expected 0 found 1エラーの意味と解決策

mbr2gptの実行時に「Unexpected partition style expected 0 found 1」と出ることがあります。これは「パーティションスタイルが想定外」という意味です。

  • expected 0 → MBRを期待している
  • found 1 → GPTだった

つまり「既にGPTに変換されているディスクに対して、再度mbr2gptを実行した」ということです。この場合は処理の必要はなく、単純に誤ってコマンドを実行しているだけです。確認のためには「diskpart」で「list disk」と入力し、GPTの有無を確認しましょう。


Mbr2gpt実行後に起動しなくなったときの対処法

まれに、変換が完了したにもかかわらずPCが起動しなくなることがあります。「Mbr2gpt 起動しなくなった」と検索されることが多いのもそのためです。

よくある原因

  • BIOS設定がレガシーブートのままになっている
  • セキュアブートが無効化されている
  • EFIシステムパーティションの作成に失敗している

対処手順

  • BIOSでUEFIブートに切り替える
  • セキュアブートを有効にする
  • インストールメディアから修復オプションを実行する

特に業務利用のPCでは、このトラブルで復旧作業が長引くと業務停止につながります。必ずテスト環境やバックアップを準備したうえで実行することが肝心です。


Disk sector size is: 512 bytes mbr2gptで表示される意味と注意点

mbr2gpt実行時に「Disk sector size is: 512 bytes」と表示されることがあります。これはディスクの物理セクタサイズを示しています。512バイトや4096バイトといった単位で管理されており、古い環境だと非対応になることもあります。

もしセクタサイズが非対応であれば、mbr2gptによる変換はできません。その場合はクリーンインストールか、ディスクを丸ごとコピーした上で再セットアップが必要です。コストや工数を考えながら判断しましょう。


ValidateLayout: Wrong boot partition countエラーを防ぐためのコツ

「ValidateLayout: Wrong boot partition count, expected 1 but…」というエラーは「ブートパーティションの数が想定外」という意味です。本来は1つであるべきところ、複数検出されると変換に失敗します。

  • 古いPCでリカバリ領域が複数作られている
  • 複数のWindowsがインストールされているデュアルブート環境

こうしたケースでは、不要なパーティションを削除するか、統合する必要があります。企業環境では、OSをクリーンインストールする選択が最も確実です。


まとめ

mbr2gptで「Disk layout validation failed for disk 0」が出る原因は、ディスクのレイアウトが変換条件を満たしていないことにあります。パーティション数やサイズ、セクタ形式、ブート構成などを確認しながら、正しい対処を行うことが重要です。

特に業務利用のPCでは、変換の失敗がそのまま業務停止につながります。バックアップを徹底し、テスト環境での検証を経てから本番環境に適用することで、安全にUEFI対応を進めることができますよ。

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