PerfLogsフォルダは削除してもいい?アクセス権や設定、Program Filesとの違いも解説

PCのCドライブを開いたときに「PerfLogs」という謎のフォルダを見つけて、「これ、消しても大丈夫なのかな?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
さらにアクセス権が制限されていたり、Program Filesとは違う扱いをされていたりと、何やら特殊な雰囲気が漂うフォルダでもあります。

この記事では、「PerfLogsフォルダの役割とは何か?」「削除していいのか?」「容量は増えるのか?」といった素朴な疑問に対して、専門用語を使わずにわかりやすく、かつビジネスでPC管理をする担当者や中小企業のIT管理者にも役立つ視点で徹底解説します。


目次

PerfLogsフォルダとは何か?

パフォーマンスログ(Performance Logs)の略

PerfLogsは「Performance Logs」の略で、Windowsがパフォーマンスモニタリング情報を一時的に保存するためのフォルダです。

具体的には以下のような情報が記録されます:

  • Windowsの診断ツールのログ
  • ベンチマークやパフォーマンスチェック結果
  • システムイベント中のデータキャプチャ

このフォルダは、Windows Vista以降のOSで自動生成されるシステムフォルダの1つで、通常はCドライブ直下(C:\PerfLogs)に配置されます。


このフォルダは削除しても問題ないのか?

結論:基本的には削除してもOK

PerfLogsはあくまで一時的なログ格納用のフォルダであり、
普段のPC使用においては直接的な影響がないため、削除してもシステムが不安定になることはありません。

ただし、以下のようなケースでは注意が必要です。

削除時の注意点

  • 診断ツールやパフォーマンスレポートを使用している場合:一部機能が一時的に使えなくなる可能性
  • アクセス権が制限されている場合:削除できないことがある(詳細は後述)
  • 業務用PCやサーバー環境:パフォーマンスデータを後で確認する必要がある場合は削除は避けた方が安全です

PerfLogsのアクセス権について

なぜ削除できない?アクセスが拒否される理由

PerfLogsは、管理者権限を持たないユーザーでは操作・削除が制限されているフォルダです。
特に組織内の共有PCやドメイン参加している端末では、セキュリティポリシーでアクセス権が厳しく制限されていることがあります。

管理者として削除・確認する方法

  1. 管理者権限でファイルエクスプローラーを開く
  2. PerfLogsを右クリック →「プロパティ」→「セキュリティ」タブ
  3. 「詳細設定」で所有者やアクセス権を確認・変更可能

アクセス権に関する操作を誤るとシステムファイルに悪影響を与える恐れがあるため、業務用PCではシステム管理者に相談することを推奨します。


PerfLogsフォルダが増えるとPCが重くなるのか?

容量は通常数MB〜数百MB程度

PerfLogsに保存されるログデータは、通常であれば数MBから最大でも数百MB程度。大きな負荷になることはほとんどありません。

しかし、以下のような状況では容量が肥大化することがあります:

  • 長期間にわたって自動ログ収集が行われた場合
  • 特定のソフトウェア(ベンチマークツールやチューニングソフト)が常時記録している場合
  • デバッグ用に手動で大量に出力されたケース

→ 定期的に確認・削除することでストレージの健全性が保たれます。


PerfLogsの設定やログ出力を停止する方法

ログ出力の制御は「パフォーマンスモニター」から

  1. 「Windowsキー + R」→「perfmon」と入力してEnter
  2. 左ペインから「データコレクターセット」→「ユーザー定義」
  3. 不要なコレクターを右クリック →「停止」や「削除」

システム全体の最適化なら…

  • スタートアップの見直し
  • 不要サービスの停止
  • **PC最適化ツール(例:CCleaner、Wise Disk Cleaner)**の活用も検討

他のシステムフォルダとの違いは?

Program Filesとの違い

C:\Program Filesは、アプリケーションの本体や実行ファイルを格納する正式なインストール先です。

  • 消してはいけないフォルダ
  • OSやアプリの正常動作に必要な実行ファイルが保存されている

一方、C:\PerfLogsログ保存専用の一時フォルダで、
削除してもOSやアプリの挙動には直接影響しません。

dumpstackとの違い

dumpstackとは、Windowsがクラッシュ時などにメモリ内容をダンプ(記録)する仕組みのことです。

  • システムの不具合診断に使われる
  • 実体は「MEMORY.DMP」などのファイルに記録される

→ PerfLogsが「通常動作中のログ」であるのに対し、dumpstackは「異常動作時のログ」です。


よくある質問とその回答

Q. PerfLogsが勝手に増えるのですが止められますか?

  • パフォーマンスモニターからログ収集を無効化すれば停止可能です

Q. 削除後、再起動したらフォルダが復活していました

  • 正常な挙動です。Windowsは必要に応じて自動で再生成します

Q. Program Filesは消してもいいですか?

  • 絶対に消してはいけません。システム破損・アプリ起動不能の原因になります

まとめ|PerfLogsは削除しても大丈夫。ただし“中身”に注意

PerfLogsフォルダは、Windowsのパフォーマンスログを記録するための一時的な補助フォルダです。
削除しても問題ありませんが、記録中のログや特殊なソフトで使用している場合は注意が必要です。

安全に管理・削除するには以下を押さえましょう:

  • 不要なログ記録を止めたいときは「パフォーマンスモニター」で設定変更
  • 管理者権限がない場合は、システム管理者の協力を仰ぐ
  • 消しても復活するのは正常なので気にしない

**Program Filesやdumpstackなどの重要フォルダとは違い、PerfLogsは比較的「安全な操作対象」**ですが、
安易に操作するのではなく、正しい知識に基づいてPCメンテナンスを行うことが、結果としてパフォーマンス改善にもつながります。

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