香典の正しい書き方とマナー|代表取締役社長・会社名で贈る場合の注意点

葬儀や通夜に参列する際、香典の表書きや中袋の記入、金額の書き方は社会人として避けて通れないマナーです。特に会社を代表して香典を贈る場合や、代表取締役社長の肩書で送る場合は、個人で贈る場合とは異なる正式な書き方や注意点があります。会社名や役職の表記方法、略記の是非、金額の書き方まで細部にこだわることで、弔意と礼節を正しく伝えることができます。本記事では、ビジネスシーンに特化した香典の書き方を、豊富な例とともに詳しく解説します。


目次

ビジネスで香典を贈る目的と意義

会社関係者として香典を贈る行為は、単に個人の弔意を示すだけでなく、「会社として故人とご遺族を敬う姿勢」を形にするものです。特に代表取締役社長や役員が参列する場合は、その香典の書き方一つが会社全体の品格や配慮を示すことになります。

また、香典は遺族にとって葬儀費用や弔慰金の意味も持つため、ビジネス関係者からの香典は金額や表記に誤りがないことが重要です。


宗派別の表書き一覧

香典袋の表書きは、故人やご遺族の宗派に合わせるのが基本です。

宗派主な表書き例
仏式御香典、御霊前(四十九日まで)、御佛前(四十九日以降)
神式御玉串料、御榊料、御神前
キリスト教御花料、御ミサ料

宗派が分からない場合は、仏式でも神式でも使える「御霊前」が無難です。


香典袋の種類と水引の選び方

ビジネスで香典を贈る場合は、白地に黒白または双銀の水引が基本です。水引は結び切り(固く結んでほどけない)を選びます。派手な柄や色は避け、落ち着いたものを選びましょう。


香典 書き方 会社 社長の場合

社長が会社を代表して香典を贈る場合は、香典袋の下段に会社名・役職・氏名を正式に記載します。
例:
株式会社〇〇 代表取締役社長 山田太郎

この表記は、会社としての立場と贈り主の責任を明確にします。


香典 書き方 会社名 個人の場合

会社名と個人名を併記する場合は、右側に会社名、左側に個人名を記載します。役職を加えることで、ビジネス上の立場をはっきり示せます。
例:
株式会社〇〇 営業部長 佐藤一郎


香典 書き方 会社名 (株)は避ける

香典袋に会社名を書く場合、(株)や(有)などの略称は使わず、正式な漢字表記を用います。正式表記にすることで格式が保たれ、略称による軽率な印象を避けられます。


香典 書き方 会社名のみの場合

会社全体や部署単位で香典を贈る場合は、下段に会社名のみを中央に書きます。代表者名を省略し、組織からの香典であることを明確にします。
例:
株式会社〇〇
または
株式会社〇〇 社員一同


香典 代表取締役 書き方の基本

役職名は省略せず、正式に「代表取締役社長」と書きます。「代取」などの略記は避け、毛筆や筆ペンで丁寧に記載します。


香典 代表取締役社長として贈る場合の注意

代表取締役社長名義で贈る場合は、金額が会社の基準に従い高額になることが多く、表書きや中袋の記入も社内ルールに沿って行います。特に大口取引先や業界関係者の場合は、3万円〜5万円以上が一般的です。


香典 金額 書き方 五千円の場合

中袋の金額は旧字体の漢数字で「金伍仟円」と記載します。表面に金額、裏面に住所と氏名を書きます。数字の書き間違いは修正せず、新しい中袋に書き直すのがマナーです。


香典 金額 書き方 一万円 横書きの場合

横書きでも漢数字を用い、「金壱萬円」と書きます。洋式封筒を使う場合でも、漢数字の正式表記が基本です。


中袋の住所・氏名の記載

会社として贈る場合は、住所欄に会社住所、氏名欄に「会社名+役職+氏名」を記載します。部署や支店名まで書くとより丁寧です。


会社として香典を贈る際の金額相場

  • 社長・役員の葬儀:3万〜5万円
  • 取引先社長:2万〜3万円
  • 取引先役員:1万〜2万円
  • 社員本人:5千〜1万円
  • 社員家族:3千〜5千円

業界や地域によって差があるため、社内の過去事例を参考にします。


香典を渡すタイミングと手順

通夜または葬儀の受付で袱紗から取り出し、表書きを相手側に向けて両手で渡します。会社名や役職を名乗って挨拶するのが基本です。


業界別の慣習と注意点

金融業界

香典の金額が高めで、正式表記や水引の品質にも厳格。

製造業

香典とともに供花や供物を贈ることも多い。

IT業界

香典より供花・弔電が主流のケースもあり、香典は個人判断の場合が多い。


よくある間違いと避けるべき行為

  • 会社名の略記
  • 役職の省略
  • 新札を使用しない
  • 中袋にボールペンで記入
  • 金額の数字を算用数字で書く

まとめ

会社や代表取締役社長として香典を贈る場合、表書きや中袋の記入は正式な書式と社内慣習に沿うことが大切です。役職や会社名は省略せず、金額は旧字体の漢数字で記載し、袱紗の扱いや渡し方まで丁寧に行うことで、故人やご遺族への敬意が正しく伝わります。

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