「自分は営業に向いているのか?」「どうしてあの人は売れるのに、自分は結果が出ないんだろう?」
営業の仕事に携わる人なら、一度はこんな悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。
実は営業にも“タイプ”があります。そして、自分に合った営業スタイルを知ることで、成果を劇的に伸ばすことが可能になります。
この記事では、代表的な営業タイプの分類と診断方法、性格に合った営業スタイルの見つけ方を解説します。
あなたの「営業の武器」はどこにあるのか、ぜひ探ってみてください。
営業スタイルには「向き・不向き」がある
営業職に“万能型”はいない
営業という仕事は、一般的に“数字を追いかける職種”と捉えられがちです。
しかし実際には、「提案型」「共感型」「ロジック型」「スピード型」など、成果を上げている営業には自分に合ったスタイルを確立している人が多いのです。
たとえば、
- 説明が得意な人は「コンサルティング型営業」
- 話を聞くのが得意な人は「傾聴型営業」
- 即断即決の人は「スピードクロージング型」
というように、性格や行動特性に応じて最適な営業スタイルがあるのです。
営業スタイル診断チャート
以下の質問に答えて、あなたに合った営業スタイルを診断してみましょう。
お客様の悩みを深く掘り下げて考えるのが得意。
人と打ち解けるのが早く、雑談で距離を縮めるのが得意。
スピード感を持って即決・即断で動くのが得意。
既存のお客様と信頼関係を深めるのが好き。
ロジカルに説明するプレゼンが得意。
「話しやすいね」と言われることが多い。
数字のためにがむしゃらに行動できる自信がある。
アフターフォローや定期訪問は得意な方だと思う。
診断結果:コンサル型営業
課題発見やロジカルな提案が得意なあなたは、コンサルティング型営業に適性があります。BtoBやIT業界で活躍しやすい傾向があります。
診断結果:共感型営業
お客様と信頼関係を築くのが得意なあなたは、共感型営業が向いています。BtoCや接客を重視する業界におすすめです。
診断結果:ハンター型営業
スピードと突破力が強みのあなたは、ハンター型営業向き。新規開拓やスタートアップでの営業に力を発揮できます。
診断結果:フォロワー型営業
丁寧なフォローと信頼構築が強みのあなたは、既存顧客の深耕営業が適しています。ルート営業やアフターサービスに強みを発揮できます。
営業スタイルの代表的な4つの類型
ここでは、多くの営業研修や適性診断で活用される「営業スタイルの4つの類型」についてご紹介します。
コンサル型(課題解決タイプ)
- 顧客の課題を聞き出し、論理的に解決策を提示するスタイル
- 法人営業・BtoBなどに向いている
- 情報収集や分析、提案資料の作り込みが得意
感情共鳴型(共感タイプ)
- 顧客の気持ちに寄り添いながら信頼関係を築くスタイル
- 主に個人営業や美容・ブライダル業界などで活躍
- カウンセリング的な営業が得意
ハンター型(突破タイプ)
- 短期間で数字を追いかけ、即断即決を狙うスタイル
- 新規開拓やテレアポが得意
- フットワークが軽く、スピード感が武器
フォロワー型(関係深化タイプ)
- 一度獲得した顧客と関係性を深めていくスタイル
- ルート営業や既存フォローに向いている
- 忍耐力や信頼構築力が強み
自分に合った営業スタイルを見極めるには?
営業タイプ分類による適性診断
営業スタイルは「営業タイプ 分類」や「営業 能力 診断」を活用することで、客観的に知ることができます。
以下のような項目に「YES」が多いかをチェックすることで、自分の傾向をつかめます。
質問例 | YESが多い人に向いている営業スタイル |
---|---|
相手の悩みを深掘りして聞き出すのが得意 | コンサル型 |
雑談や距離感の詰め方に自信がある | 感情共鳴型 |
短期間で結果を出したい・行動量に自信がある | ハンター型 |
こまめなフォローや連絡が苦にならない | フォロワー型 |
営業職向けの適性検査(SAB・SPIなど)も参考に
- 営業職 適性 テスト sabなどでは、性格傾向や対人スキル、思考傾向を診断することができます。
- 一般的な「営業 適性検査 内容」には、行動力・共感性・論理性・ストレス耐性などが含まれており、診断結果からどのタイプに合っているかを確認できます。
営業職に向いている人の特徴とは?
向いている性格のパターン
営業に向いている人の特徴は以下のようなものがよく挙げられます。
- 人と話すことに抵抗がない(内向型でも聞き上手ならOK)
- 行動量を厭わず、継続力がある
- 相手に合わせて話し方を変えられる柔軟性
- 断られても切り替えられるメンタル
営業に向いてる人 女性編
特に女性営業の強みとしては、
- 共感力や聞く力を活かせる
- 丁寧で親身な対応が安心感を生む
- 美容・教育・住宅・保険などのBtoC領域で活躍の場が多い
などがあり、男性とは異なる接点・信頼の築き方で成果を出すケースも多く見られます。
営業スタイル診断|タイプ別に見る強みと成功パターン
スタイル名 | 強み | 向いている業界 | NGになりやすい注意点 |
---|---|---|---|
コンサル型 | 課題発見力・提案力 | BtoB / IT / 法人営業 | 話が抽象的になりすぎる |
感情共鳴型 | 共感・信頼構築 | 個人向け / 美容 / 教育 | クロージングが弱くなる傾向 |
ハンター型 | 即決力・行動量 | 新規開拓 / 保険 / 投資 | 継続フォローが雑になりがち |
フォロワー型 | 地道な信頼構築 | 既存営業 / ルート営業 | 自分から攻められないと失注に |
成果を出す営業パーソンに共通する「自己理解力」
どんな営業タイプであっても、成果を出している人には共通点があります。
それは「自分の武器を理解し、戦い方を選んでいる」という点です。
- 共感型なのにハンター営業をやらされて疲弊していないか?
- 課題発見型なのにトークスクリプトで無理に押し切っていないか?
こうした営業スタイルのズレは、成績が伸びない原因にもモチベーション低下にも直結します。
だからこそ、自分の特性に合った営業スタイルを知ることが、まず最初の一歩なのです。
営業スタイル診断を活用するメリット
- 自分に合った営業方法を選べる
- ストレスが少ないスタイルで成果が出せる
- チーム内での役割分担・補完がしやすくなる
- マネジメントや教育方針にも活かせる
診断ツール・おすすめ活用方法
- 自己診断チャート(記事内に組み込み可能なHTML式)
- SAB(Sales Aptitude Battery)などの適性テスト
- MBTIやDISCなどの性格診断と連動した営業タイプ診断
まとめ|あなたに合った営業スタイルを武器にしよう
営業の成果は、スキルや経験だけでは決まりません。
「自分がどのタイプの営業スタイルで戦うべきか」を知ることが、何よりの近道です。
「営業に向いてない」と感じていた人でも、
実はフォロワー型でじわじわ成果を出すタイプかもしれません。
あるいは、共感力を活かして感情共鳴型で活躍できるタイプかもしれません。
まずは診断で自分のスタイルを知り、そこから戦略を組み立てていきましょう。