セミナーや研修、社内勉強会などで外部講師を招くとき、最初のステップは「講師派遣依頼メール」を送ることです。ところが、件名の付け方や依頼文の書き方に迷う方は少なくありません。講師依頼は相手のスケジュールを押さえる重要な依頼であり、失礼のない文章で誠意を伝える必要があります。本記事では、講師依頼メールの件名から文例、承諾後のお礼までを網羅的に解説します。大学教授やセミナー講師への依頼、講演依頼メールのやりとりのコツも紹介するので、これを読めば安心して依頼文を作成できるようになりますよ。
講師依頼メール 件名で失敗しないコツ
メールを開いてもらえるかどうかは件名で決まります。講師依頼メールの件名は、依頼内容が一目で分かるシンプルかつ丁寧なものにする必要があります。件名が曖昧だと相手は迷惑メールと勘違いしたり、重要度を低く見積もってしまったりします。
件名に入れるべき情報
- 「講師依頼」や「講演依頼」といった目的の明記
- 開催日やテーマなど具体的な情報
- 主催者名(必要に応じて)
例えば「〇月〇日開催セミナー講師依頼のお願い(株式会社△△)」とすれば、相手は件名だけで依頼内容を理解できます。逆に「ご相談」や「ご依頼」だけの件名では、内容が不透明で開封が遅れる可能性があります。
講師依頼 メール 件名の文例
- 「11月10日セミナー講師ご依頼の件」
- 「社内研修講師ご依頼のお願い」
- 「講演依頼:〇〇フォーラム2025の登壇について」
いずれも「依頼内容+具体情報+丁寧な言葉」の3要素を満たしており、相手に安心感を与える件名です。
講師依頼 文例と依頼文を書くときのポイント
件名で関心を持ってもらえたとしても、本文が不十分では依頼を受けてもらえません。講師依頼文は、相手の立場に配慮しつつ、必要な情報を過不足なく伝えることが大切です。
講師依頼文に含めるべき要素
- 主催者や団体名の明記
- 開催の目的や背景
- 講師を依頼したい理由(専門性や実績への敬意を込める)
- 開催日時・場所・テーマ
- 謝礼や交通費の取り扱い
- 返信をお願いする期日
これらを整理して伝えることで、相手は「依頼を受けるかどうか」の判断がしやすくなります。特に謝礼や開催概要を明示しないと、「準備不足」と見られて断られる可能性があるため注意が必要です。
講師依頼 文例
「このたび弊社では、社員向けの営業力強化研修を企画しております。つきましては、これまで多数の企業で講演実績をお持ちの△△様に、ぜひ講師をお願いしたくご連絡いたしました。研修は2025年11月10日(月)14時から、東京都内の弊社会議室にて開催予定です。ご多用のところ恐れ入りますが、ぜひご検討いただけますと幸いです。」
このように「依頼の背景」「具体的な条件」「依頼理由」をバランスよく盛り込むと、相手に誠意が伝わります。
講師 依頼文 内諾済み メールの正しい書き方
事前に電話や面談で講師の了承を得ている場合でも、必ず「内諾済み」の内容をメールで正式に文書化しておく必要があります。口頭だけでは条件の認識違いが起きやすく、後々トラブルになることもあるからです。
内諾済みメールに盛り込むべき内容
- 内諾をいただいたことへのお礼
- 合意した開催日時や会場の確認
- 謝礼や交通費など条件面の明文化
- 今後のやりとりの流れ(資料送付期限など)
この確認メールを送ることで「言った言わない」のリスクを減らし、相手に安心してもらえます。
内諾済み メール 文例
「先日はお忙しい中、弊社研修へのご登壇を快諾いただき、誠にありがとうございます。11月10日(月)14時から、東京都新宿区の本社会議室にて開催の件、承知いたしました。当日は90分のご講演を予定し、謝礼は別途ご案内のとおりご用意いたします。詳細資料は追ってご送付いたしますので、よろしくお願いいたします。」
このように、相手が安心できるよう具体的な条件を明記することが大切です。
講演依頼 メール やりとりで失敗しない流れ
講演依頼メールは一往復で終わらないことが多く、やりとりの中で信頼関係を築く必要があります。依頼から承諾、お礼までの流れを整理しておくとスムーズです。
講演依頼のやりとりのステップ
- 最初の依頼メールを送る(件名・依頼文を丁寧に)
- 相手からの質問や条件提示に対応する(日時調整やテーマ修正など)
- 承諾を得たら条件を文書化する(内諾済みメール)
- 開催前にリマインドメールを送る
- 当日終了後には改めてお礼メールを送る
この一連の流れを踏むことで、相手に「誠実で準備の行き届いた依頼者」という印象を持ってもらえます。
講演依頼 承諾 お礼 メール 文例
「このたびは弊社セミナーでのご講演をご快諾いただき、誠にありがとうございます。ご多用のところご調整いただけたことに、心より感謝申し上げます。当日は万全の準備を整え、参加者にとって有意義な時間となるよう尽力いたします。」
お礼メールは長文でなくても構いません。要点を押さえ、感謝の気持ちが率直に伝わる文章にすることが重要です。
大学教授 講師依頼文で気をつけること
大学教授などアカデミックな立場の方に依頼する場合は、ビジネスメール以上に丁寧さが求められます。特に件名や呼びかけ方、謝礼の扱い方に注意が必要です。
大学教授向け依頼のポイント
- 件名に「講師依頼のお願い」と明記する
- 呼びかけは「〇〇教授」や「〇〇先生」とする
- 研究分野や実績に敬意を払った表現を盛り込む
- 謝礼については具体的に触れつつ、柔らかい表現で提示する
大学教授は日々多くの依頼を受けています。その中で「誠意があるかどうか」が受諾の分かれ目になることも少なくありません。
セミナー講師依頼メールで盛り込むべき情報
セミナー講師依頼メールは、イベントの規模や趣旨に合わせて情報を整理することが重要です。相手が判断しやすいよう、必要な情報は初回の依頼メールに含めましょう。
セミナー講師依頼メールに入れる要素
- セミナーのテーマと目的
- 想定参加者数や対象層
- 開催日時・場所
- 依頼したい講演内容や時間
- 謝礼や条件
例えば「若手社員のキャリア形成をテーマにしたセミナーにて、講師として90分のご講演をお願いしたい」と具体的に記載すれば、相手は即座にイメージできます。情報不足は依頼全体の信頼性を損なうため注意が必要です。
まとめ
講師派遣依頼メールは、件名から本文、承諾後のお礼まで一つひとつが相手への信頼を左右します。
- 件名は「講師依頼」「講演依頼」と明記し、具体情報を添える
- 依頼文には背景・日時・謝礼・依頼理由を盛り込む
- 内諾済みメールで条件を文書化し、トラブルを防ぐ
- 講演依頼のやりとりは承諾からお礼まで一貫して丁寧に行う
- 大学教授への依頼は特に敬意と配慮を重視する
- セミナー講師依頼メールでは参加者や目的を明確にする
これらを意識すれば、どんな相手に対しても安心して講師依頼ができるようになります。依頼メールは単なる連絡手段ではなく、信頼を築く第一歩です。丁寧な文章で相手に誠意を示し、円滑な講演・セミナー開催につなげていきましょう。