インターネット上の画像を使うとき、毎回「右クリック → 名前を付けて画像を保存」を押していませんか?
数枚ならまだしも、資料作成やデザイン確認などで何十枚も保存する場面になると、この一手間が積み重なって意外と時間を取られます。
そこで今回は、Windows・Macそれぞれで「名前を付けて画像を保存」をもっと速く行うショートカット操作や、ブラウザごとの便利設定を徹底解説します。
Chrome、Edge、Firefoxなど主要ブラウザ別の違い、ショートカットが効かない時の原因、さらには自分専用のショートカットを作る方法まで紹介します。
今日から画像保存の手間を半分にして、作業時間を短縮していきましょう。
「名前を付けて画像を保存」のショートカットキーは存在するのか?
標準のショートカットは存在しない理由
まず結論から言うと、ブラウザ標準では「右クリック → 名前を付けて画像を保存」に対応する単独ショートカットキーは用意されていません。
理由はシンプルで、キーボード入力だけでは「どの画像を保存したいのか」をブラウザが特定できないからです。
画像はページ内に複数あり、マウスカーソルの位置や選択範囲で対象が変わるため、右クリック操作が前提になっているのです。
つまり、右クリックメニューを開くまではショートカット化できないものの、**“右クリック操作をキーボードで行う”**ことは可能です。
実際、WindowsやMacには「右クリックメニューをキーボードで開くキー」が存在します。これを利用することで、完全な自動化ではないものの、マウス操作を最小限にできます。
Windowsで「名前を付けて画像を保存」をショートカット操作で行う方法
Windows環境では、組み合わせ操作を使うことでかなり近い操作感を実現できます。
以下の手順は、Chrome・Edge・Firefox共通で有効です。
1. Shift + F10で右クリックメニューを開く
マウスカーソルを保存したい画像の上に置いた状態で、Shift + F10を押すと、右クリックと同じメニューが表示されます。
これは「右クリックの代わりになるキーボード操作」です。ノートPCなどで右クリックボタンが使いづらい人にも便利な機能です。
2. メニュー内で「名前を付けて画像を保存」を選択する
右クリックメニューが開いたら、矢印キーで「名前を付けて画像を保存」を選択します。
多くのブラウザでは、項目の先頭文字にアルファベットショートカットが割り当てられています。
たとえば、「Save image as」が「V」キーで選択できる場合は、「Shift + F10 → V」で即座に保存ダイアログが開きます。
3. 保存場所とファイル名を入力してEnterで完了
ダイアログが開いたら、あとは保存場所を選び、ファイル名を入力してEnterキーを押せば完了です。
慣れると、右クリックを使わずに“ほぼキーボードだけ”で画像保存を終えられます。
4. Ctrl + Sで保存できる場面もある
もし画像だけが表示されているページ(たとえば画像をクリックして拡大表示した場合など)なら、Ctrl + Sでそのまま保存が可能です。
この場合、ページ全体ではなく、画像ファイルそのものを保存できます。
ニュースサイトや素材サイトで画像をクリックした直後などに有効な手法です。
Macで「名前を付けて画像を保存」するショートカット操作
Macユーザーの場合も、Windowsと似た流れで操作できますが、右クリックの呼び出し方が異なります。
1. Control + クリックで右クリック相当を開く
Macではトラックパッドやマウスの右クリックがうまく反応しない場合があります。
そんなときはControlキーを押しながらクリックすれば、右クリックと同じコンテキストメニューが開きます。
この中に「画像を別名で保存」または「名前を付けて画像を保存」といった項目が表示されます。
2. Safari・Chromeでのショートカット挙動の違い
- Safari:Control + クリック後、矢印キーまたは「S」キーで「イメージを別名で保存」を選択できます。
- Chrome(Mac版):右クリックメニューは英語表記の場合「Save image as…」になり、やはり「V」キーで実行できます。
つまりMacでも、メニューを開いた後のキー選択でショートカット的に保存可能です。
3. マクロツールで完全ショートカット化する方法
「右クリックも押したくない」という人は、Keyboard MaestroやBetterTouchToolといったマクロアプリを使うのがおすすめです。
これらを使えば、「カーソル位置の画像を自動的に右クリック → Save Image As を選択 → デフォルトフォルダに保存」という一連の動作を自動化できます。
繰り返し画像を保存するデザイナーやマーケターにとっては、非常に効率的な方法です。
Chromeで画像をショートカット保存する便利な方法
Google Chromeは拡張機能が豊富なため、標準ショートカットがない機能も追加できます。
たとえば、以下のような方法で「名前を付けて画像を保存」を一発で実行できます。
拡張機能でショートカットを追加する
「Image Downloader」「Image Handling Shortcuts」などの拡張を使うと、特定のキー(例:Ctrl + Shift + S)で画像を保存できるようにカスタマイズ可能です。
設定画面から保存フォルダやファイル名の命名ルールを指定できるため、手動操作よりもミスが減ります。
開発者ツールを使った直接保存
右クリックが禁止されているページでは、F12で開発者ツールを起動し、「Elements」タブからimgタグを探すと画像URLが表示されます。
URLをコピーして新しいタブに貼り付ければ、通常のCtrl + Sで保存が可能です。
Web担当者やSEOライターなど、資料用に画像を保存するシーンでは覚えておくと便利です。
Edgeでの「名前を付けて画像を保存」操作
EdgeもChromeと同じChromiumベースなので操作はほぼ共通です。
Shift + F10で右クリックメニューを開く方法が使えますし、拡張機能も同様に利用可能です。
特にEdgeはWindows OSとの統合が強いため、OneDriveと連携した自動保存設定も可能です。
業務中に複数の画像を扱う場合、クラウド保存を組み合わせることで、社内共有もスムーズに行えます。
Firefoxでショートカット操作を使うコツ
Firefoxはショートカットのカスタマイズ自由度が高いブラウザです。
標準でも右クリックメニューの中でアルファベットキーを利用できます。
- 画像上でShift + F10を押す
- 「名前を付けて画像を保存」を選択(“V”キーで選択できることが多い)
- Enterで保存完了
また、「Shortkeys」や「Customizable Shortcuts」といったアドオンを使えば、自分で任意のショートカットを設定できます。
開発者やリサーチ担当のようにブラウザ操作が多い人におすすめの環境です。
「名前を付けて画像を保存」ができないときの原因と対処法
業務中に「右クリックしても反応しない」「ショートカットを押しても保存できない」といったトラブルは珍しくありません。
多くの場合、以下のような原因が考えられます。
1. サイト側で右クリック禁止設定がある
企業サイトや画像素材サイトでは、著作権保護のため右クリック禁止スクリプトを入れていることがあります。
この場合、ブラウザ側の設定では解除できません。
ただし、ページソースを開いて画像URLをコピーする方法なら合法的に確認できます。
2. 拡張機能やセキュリティソフトが干渉している
画像関連の拡張機能、広告ブロッカー、ウイルス対策ソフトがブラウザ操作を制限しているケースもあります。
一時的に無効化して再試行すると解決することがあります。
3. ファイル名やフォルダのアクセス権限
保存先フォルダにアクセス権がない場合、保存エラーが出ることもあります。
特に会社の共有サーバーに直接保存する際には注意が必要です。
一度デスクトップに保存してから移動する方法が確実です。
自分専用のショートカットを作る応用テクニック
ショートカットを自作して完全自動化する方法もあります。
Windowsなら「AutoHotkey」、Macなら「Automator」や「Keyboard Maestro」を活用します。
AutoHotkeyで自動保存スクリプトを作る例(Windows)
- AutoHotkeyをインストール
- 新しいスクリプトを作成し、右クリック操作+Vキー選択を順番に記述
- 任意のキー(例:Alt + S)に割り当て
これで「Alt + S」を押すだけで画像保存が実行できます。
まとめ:ショートカットを使いこなせば画像保存は数倍速くなる
「名前を付けて画像を保存」は、たった数秒の動作に思えても、毎日繰り返すと大きな時間差になります。
標準のショートカットは存在しないものの、Shift + F10+Vの操作、拡張機能によるショートカット設定、マクロによる自動化を活用すれば、
誰でも数クリック分の作業を省けます。
特に業務で資料画像を収集したり、ブログやプレゼン資料を作る機会が多い人にとっては、
この数秒の効率化が“作業ストレスの削減”につながります。
ぜひ、自分の使うブラウザ環境に合った方法を試して、今日から“右クリック卒業”を目指しましょう。