「センドバック保守って何?」「オンサイトや先出しとどう違うの?」——IT機器やOA機器を扱う現場でよく出てくる“センドバック”という言葉ですが、実際の内容や他の保守形態との違いが分かりづらいと感じている方も多いのではないでしょうか。本記事では、センドバック保守の基本から、オンサイトや先出しとの違い、保証内容や修理の流れ、費用の目安まで、図解なしでもしっかり理解できるよう丁寧に解説します。
センドバック保守とは?基本的な意味と仕組み
センドバック保守とは、機器が故障した際に、ユーザーがメーカーや保守業者に対象機器を「送る(send back)」ことで修理を受ける保守形態のことです。
特徴
- 故障時にユーザーが機器を発送
- 修理後、同じ機器または交換品が返送される
- サポート拠点での修理対応が基本
センドバック保証とは?
「センドバック保証」とは、製品購入時または保守契約時に付帯される、センドバック方式による修理対応を含む保証制度を指します。
- 保証期間内であれば無償対応
- 保証対象外の場合は部品代・修理費・送料が発生
センドバック修理の流れ
- 故障発生
- ユーザー側でメーカーに連絡
- センドバック用の伝票・手続きが案内される
- 機器を発送(自費 or 着払い)
- 修理または交換対応
- 機器が返送される
※ 修理に要する期間は通常3〜10営業日程度(機種や混雑具合により変動)
センドバックとオンサイトの違いとは?
オンサイト保守とは?
オンサイト保守は、保守担当者が現地(オンサイト)に訪問して対応する保守形態です。
比較項目 | センドバック保守 | オンサイト保守 |
---|---|---|
修理の場所 | メーカーの拠点 | ユーザーの現場 |
対応スピード | 発送・返送が必要で遅め | 即日〜翌営業日対応も可能 |
費用 | 安価 | 高価 |
対象ユーザー | 中小企業・個人向け | 大企業・重要機器用途 |
向いているケース
- センドバック:コスト重視、予備機がある、利用頻度が低い機器
- オンサイト:止められない業務機器、ダウンタイム厳禁の現場
先出しセンドバック・後出しとの違い
先出しセンドバック(アドバンスドセンドバック)とは?
- ユーザーが機器を送る前に、代替機が先に発送される方式
- 故障時でも業務を継続しやすい
メリット
- ダウンタイムが最小限
- 故障品を後から返送すればOK
通常(後出し)センドバックとの違い
- 先出し:代替機→返送
- 後出し:故障機→修理→返送
注意点
- 先出し対応は通常、有償契約オプション
- 返送遅延や未返却時には違約金が発生することも
センドバック保守と引き取り修理の違い
引き取り修理とは?
- メーカー指定の業者がユーザーのもとへ引き取りに来る
- 梱包や発送の手間が不要
- 一部高額な製品や法人契約で提供される
比較項目 | センドバック | 引き取り修理 |
発送手段 | ユーザーが手配 | 業者が引き取り |
梱包の必要 | ユーザー側で対応 | 不要なことが多い |
対応スピード | 比較的時間がかかる | オンサイトより早い場合も |
参考KW:センドバック 引き取り 違い
センドバック保守の費用感と注意点
保守契約費用の相場感(法人向け)
- 年間保守費用は製品価格の 5〜15%程度 が目安
- 先出し対応や短期保証延長などは別途オプション
- 個人利用では延長保証込みで5,000〜15,000円が相場
契約時のチェックポイント
- センドバックの対応期間(平日限定?)
- 発送費用の負担者
- 修理不能時の対応(返金 or 同等機種)
- データ消去・バックアップの扱い
どの保守形態を選ぶべきか?用途別おすすめ
利用シーン | おすすめ保守形態 | 理由 |
小規模オフィスの複合機 | センドバック(標準) | コストを抑えながらカバー可能 |
コールセンターのPC | 先出しセンドバック | 業務を止めずに交換できる |
病院の電子カルテ端末 | オンサイト保守 | ダウンタイムが許されない現場 |
高級PC(個人向け) | 引き取り+センドバック保証 | サポート手厚く、初心者でも安心 |
よくある質問(FAQ)
Q. センドバック中に代替機は借りられますか?
A. 標準契約では基本的にありませんが、先出しセンドバックを選べば代替機を先に受け取れます。
Q. センドバック保守とメーカー保証の違いは?
A. メーカー保証は初期不良や基本的な故障対応に限定されますが、センドバック保守契約は継続的なサポート体制として提供される有償サービスです。
まとめ:センドバック保守はコストと柔軟性のバランス型
センドバック保守は「費用を抑えつつ、必要最低限のサポートを受けたい」ユーザーに適した保守形態です。オンサイト保守のようなスピード感や手厚さはありませんが、機器によっては十分な選択肢になります。
一方で、先出しセンドバックや引き取り修理との違いを理解しておくことで、業務に支障が出ない形でサポートを受けることも可能です。
自社や自分の用途に応じて、コスト・スピード・安心感のバランスを取りながら、最適な保守契約を選びましょう。