Googleスプレッドシートで表を作っていると、「セルの中で改行したい」「行を分けて複数行で入力したい」と思うことはありませんか?
実は、改行のやり方は使っているデバイス(PC・スマホ・iPadなど)によって少し異なり、うまくいかないと戸惑う人も多い操作のひとつです。
この記事では、スプレッドシートでの改行方法をPC・スマホ・iPhone・iPad・Mac別に完全網羅。
加えて、関数での改行、自動改行の設定方法、改行できないときの原因と対処法までわかりやすく解説していきます。
スプレッドシートで改行する基本操作(PC編)
Windows PCで改行する方法
スプレッドシートでセル内に改行を入れるには、以下のショートカットを使います。
- [Alt] + [Enter]
これは、セル内にカーソルを置いた状態で使用します。改行されたテキストがそのままセル内に収まります。
Macで改行する方法
Macユーザーは少し違うキー操作が必要です。
- [Control] + [Option] + [Return](または [Command] + [Return] でもOKの場合あり)
Macのキーボード設定やGoogleスプレッドシートのバージョンによって挙動が異なることがあります。うまく動かない場合は、設定を英語配列キーボードに切り替えてみるのも一つの手段です。
スプレッドシートでスマホから改行する方法
Androidスマホでの改行方法
- セルをダブルタップして編集モードに入る
- ソフトキーボードの「Enter」キーを長押し(またはシフトキーをタップ)
- 改行が挿入される
ただし、一部のキーボードアプリでは「Enter」キーが表示されない場合もあるので、別のIME(Gboardなど)を使うのもおすすめです。
iPhoneで改行する方法
iPhoneでスプレッドシートを操作する場合、操作がややトリッキーになります。
- セルを編集モードにする(ダブルタップ)
- 「123」キーで数字キーボードに切り替える
- 左下の「return」キーをタップして改行
標準キーボードなら比較的スムーズですが、他社製キーボードを使っているとEnterが表示されない場合もあります。
iPadでの改行は?
基本的にはiPhoneと同じ手順で操作できますが、ハードウェアキーボードを接続している場合は以下で改行可能です。
- [Option] + [Return]
iPad+Magic Keyboardの組み合わせでは、Macに近い操作感で改行できます。
スプレッドシートで改行できないときの原因と対処法
「改行したのに1行になってしまう」「Enterを押すと次のセルに移動するだけ」など、よくあるトラブルの原因と解決策をまとめました。
入力モードが通常になっている
Enterキーはセル確定操作に使われているため、改行したいときは必ず「編集モード」にする必要があります。
編集モードにするには:
- ダブルクリック or セルを選択後、F2キーを押す
セルの折り返しがオフになっている
改行が効いていても、セルの高さが変わらないと見た目は「1行」に見えてしまいます。
以下の手順でセルの折り返し設定をオンにしましょう。
- 対象セルを選択
- メニュー「表示形式」→「テキストの折り返し」→「折り返しをオン」
スプレッドシートで関数を使って改行する方法
セル内で関数を使って改行を加えたい場合は、CHAR関数を使います。
excelコピーする編集する=A1 & CHAR(10) & B1
この関数は、「A1の内容」+「改行」+「B1の内容」という構造になります。
CHAR(10)が**改行コード(LF)**にあたり、WindowsでもMacでも動作します。
注意点として、関数で改行を挿入した場合も**「テキストの折り返し」をオンにしないと表示上は1行のまま**です。
スプレッドシートで自動改行を設定する方法
大量のテキストを扱うときには、自動的にセル幅に合わせてテキストを折り返して表示したい場面もあります。
自動で改行(折り返し)を設定する手順
- セルを選択
- メニューの「表示形式」→「テキストの折り返し」→「折り返し」
- セル内でテキストが幅に応じて自動的に改行されます
この設定は文章入力だけでなく、関数によるテキスト連結などにも有効です。
スプレッドシートの改行に関するQ&A
Q. iPhoneで改行ボタンが出てこないのはなぜ?
A. 使用しているキーボードアプリによっては、改行(return)キーが非表示になることがあります。標準のiOSキーボードかGboardを利用することで表示されやすくなります。
Q. 関数で複数の改行を挿入するには?
A. CHAR(10) & CHAR(10)
のように複数組み合わせることで、空行を含めた整形が可能です。
excelコピーする編集する="タイトル" & CHAR(10) & CHAR(10) & "本文"
まとめ|デバイスに合わせた改行方法を覚えよう
スプレッドシートでの改行方法は一見シンプルに見えても、デバイスや設定状況によってうまくいかないことも多い操作の一つです。
- PCならショートカットキー(Alt+Enterなど)
- スマホならIMEやReturnキーの操作確認
- 関数や自動改行設定も活用
こうした方法を知っておけば、どんな端末からでもスムーズに表作成やテキスト入力が可能になります。
この記事を参考に、ぜひ業務や日常のスプレッドシート活用に役立ててください。