暗号資産のやりとりや海外コミュニティとの連絡手段として人気が高まるTelegram(テレグラム)。一方で「テレグラムは警察にバレるの?」「スクショも監視されるの?」といった不安の声も増えています。本記事では、テレグラムの仕組みや匿名性、警察の介入事例、安心して使うためのポイントを分かりやすく解説。知恵袋などに出てくる疑問にも答えながら、テレグラムの安全な活用方法をお伝えします。


テレグラムとは?なぜ使う人が増えているのか
世界中で9億人以上が利用するメッセージアプリ
Telegramは、LINEのようなチャットアプリで、世界中で9億人を超えるユーザーが利用しています。特に日本では、仮想通貨やNFTといったWeb3関連の情報を得るために使い始める人が多く、ここ数年で急激に注目度が高まりました。
テレグラムが人気の理由
- 匿名性が高い(電話番号の公開は不要)
- 広告がなく、動作が軽快
- グループの参加人数が多い(最大20万人)
- 仮想通貨・TONネットワークとの親和性が高い
- メッセージの自動削除やスクショ通知(秘密のチャット)などセキュリティ機能が豊富
どんな人が使っている?
テレグラムを使う人は幅広く、以下のような用途で利用されています:
- 仮想通貨・NFT関連のコミュニティ参加
- 海外プロジェクトの情報収集
- Webマーケター・情報商材系ユーザー
- プライバシーを重視する一般ユーザー
- 匿名性を好む学生・若年層
テレグラムの仕組みと匿名性の高さ
サーバーはクラウドベース+秘密のチャットは端末間通信
テレグラムには通常のクラウドチャットと、エンドツーエンド暗号化が施された「秘密のチャット」の2種類があります。秘密のチャットでは、送信・受信した両端末にのみ情報が残り、サーバーにも履歴は保存されません。
電話番号の公開は任意
テレグラムは電話番号の登録は必要ですが、相手に電話番号を公開せずにやり取りが可能です。設定で「誰にも見せない」に変更することで完全に非公開にできます。
メッセージの自動削除やスクショ制限も可能
一定時間で自動削除されるメッセージ機能や、スクリーンショットを撮ると通知が行く設定(秘密のチャット)もあり、プライバシーを保ちたいユーザーに重宝されています。
テレグラムは警察にバレる?その実態と誤解
【誤解】全てのやりとりが追跡されるわけではない
「テレグラムは警察にバレる」といった知恵袋的な噂は多いですが、全てのチャットが警察に開示されるわけではありません。テレグラムは基本的に、プライバシー保護の方針を非常に強く掲げているアプリです。
【事実】犯罪捜査で警察が介入するケースもある
とはいえ、詐欺や薬物、暴力事件などの重大犯罪の容疑がある場合、捜査当局は国際的な協力要請を通じてTelegram運営に情報開示を依頼することがあります。
テレグラムの利用が原因で警察にバレるというより、「違法行為の証拠」が他の手段(振込履歴やSNS投稿)と照合されて発覚するケースが大半です。
【注意】秘密のチャットは原則開示不可
Telegramの”秘密のチャット”は、サーバーに履歴が残らないため、運営側でさえ内容を見ることができません。そのため、警察も開示請求できない構造です。
警察がテレグラムを介入した事例まとめ
事例1:違法薬物の売買グループ(2023年・関東)
匿名性を利用して薬物の売買が行われていたケース。外部SNSとの投稿や銀行口座の履歴からグループが特定され、テレグラムの利用者情報に捜査が及んだ。
事例2:特殊詐欺の連絡網に使用(2022年・関西)
詐欺グループ間の連絡手段として使われていたTelegramの記録は、容疑者のスマホ押収によって履歴が発覚。クラウドチャットだったため、サーバーから一部メッセージが復元された。
事例3:ルフィ事件(海外グループ)
フィリピンの刑務所から発信された指示がTelegramを通じて日本の実行犯に届いていたとされる。スマホの履歴からグループが判明し、警察がアカウント特定に成功。
闇バイトを見分ける3つのサイン
- 「即金・高額・ホワイト案件」などの甘い言葉
- 詳細を教えずアプリインストールを求める
- 個人情報を早い段階で提出させようとする
上記に当てはまる場合は、犯罪の可能性が高いため、すぐに家族や警察に相談を。
テレグラムが犯罪に悪用される理由
闇バイトで注目された秘匿性の高さ
テレグラム最大の特徴は、情報が暗号化され、秘密のチャットでは運営も中身を閲覧できない設計。一定時間で自動的にメッセージが消えるため、証拠が残りにくいのです。
犯罪者が悪用する代表的な機能
- シークレットチャット(端末間のみの通信)
- メッセージの自動削除
- Androidでのスクショ防止、iOSでは通知表示
- 匿名性の高いアカウント作成
- 外部リンクを貼れるグループ・チャンネル機能
テレグラム スクショ バレるのか?
通常チャットでは通知されない
一般のチャットでスクリーンショットを撮っても、相手に通知は行きません。これはLINEなどと同様の仕様です。
秘密のチャットでは通知される
一方、秘密のチャットではスクショを撮ると相手に通知が届きます。また、メッセージ自体が一定時間で自動削除されるため、ログとして残すこと自体が困難な設計です。
安心してTelegramを使うための7つのポイント
- 違法行為に関わらない(当然)
- 秘密のチャットを活用する
- 電話番号は「誰にも表示しない」に設定
- 二段階認証をオンにする
- 怪しいDM・チャンネルには反応しない
- 公共Wi-Fiでは使用を避ける
- 最新バージョンのTelegramを使う
テレグラムの危険性は?知っておくべき側面
優れたツールだが、匿名性が悪用されるケースも
Telegramそのものは非常に安全性が高い設計ですが、匿名性が高いがゆえに一部で悪用されているのも事実です。特に次のような内容に関するチャンネルは注意が必要です:
- 詐欺・投資詐欺
- 闇バイト・犯罪系勧誘
- 偽物プロジェクトの情報流通
子どもや若者の利用には保護者の目が必要
若年層が無防備に参加することで、スキャムに巻き込まれる事例も増加中。保護者や指導者が仕組みを把握しておくことも重要です。
テレグラムの規制は難しい?
テレグラムは表現の自由やプライバシー保護を掲げているため、運営会社自体が意図的に犯罪を助長しているわけではありません。そのため、日本国内での規制は難しく、AppleやGoogleに削除申請するにも明確な法的根拠が必要です。
他にも犯罪に悪用されやすいアプリ
Signal(シグナル)
メッセージの自動削除機能があり、テレグラム同様に匿名性が高いチャットアプリ。日本ではあまり使われていませんが、海外では犯罪に使われた事例も。
SNSのDM(X、Instagramなど)
「プレゼント企画」「グッズ交換」などをきっかけに個人情報を送信した結果、詐欺や脅迫に発展するケースも多数。匿名配送の活用などでリスク軽減を。
まとめ:テレグラムは正しく使えば安全。誤解に惑わされない情報リテラシーを
「テレグラム=危険」「テレグラムは警察にバレる」といった声は少なくありませんが、正しく使えば安全性も匿名性も非常に高い優れたツールです。重大犯罪の容疑があれば警察が介入する可能性はありますが、一般ユーザーの日常的なやり取りがバレることはありません。
スクショの仕様や秘密のチャットの特性など、Telegramの機能を理解しておけば安心して利用できます。情報に振り回されず、自分自身のリテラシーを高めて安全に活用していきましょう。