お花を頂いたとき、嬉しい気持ちと同時に「どうお礼を伝えればいいのか迷う」という人は多いですよね。特にビジネスシーンでは、感謝を伝える言葉選びやタイミングによって相手の印象が変わります。
この記事では、お花を頂いたお礼メールの正しい書き方と好印象を与えるフレーズ集を、友人・上司・取引先など相手別に詳しく紹介します。件名・文面・タイミングのコツまでカバーしているので、この記事を読めばどんな相手にも自然で丁寧なお礼ができるようになります。
お花を頂いたお礼メールは“スピード・誠実さ・具体性”が鍵
お花を贈るという行為には「祝意」「感謝」「応援」の気持ちが込められています。その想いに対しては、形式的な返信ではなく、感情のこもった言葉で素早く返すことがマナーです。ここではまず、送るタイミングや基本構成、好印象を与えるコツを押さえておきましょう。
お礼メールはできれば当日、遅くとも翌日までに送る
お花を頂いたら、その日のうち、もしくは翌日の午前中までにメールを送るのが理想です。
「忙しかったので後日に…」という対応は印象を下げてしまいます。特に取引先や目上の方から贈られた場合は、スピードがそのまま誠意として伝わると心得ておきましょう。
たとえば昇進祝いや開店祝いの場合、「お花を飾らせていただきました」と報告することで、相手も安心します。
ポイント：
- 当日中に送るのが理想、難しければ翌日午前まで
- お花の状態や飾った場所などを具体的に書く
- 手紙やお返しは後日でも、メールは“即日”がマナー
迅速な返信は、それだけで「丁寧で信頼できる人だ」という印象につながります。
件名には「お礼」と「お花」の両方を入れる
件名は、ビジネスメールで最初に目に留まる部分です。「何のお礼か」が一目で分かるようにしましょう。
好印象な件名例：
- お祝いのお花をお贈りいただき、誠にありがとうございました
- 素敵なお花を頂戴し、心より感謝申し上げます
- 開店祝いの胡蝶蘭をお贈りいただき、御礼申し上げます
- ご丁寧なお心遣いをいただき、ありがとうございました
件名に「お花」「お礼」「感謝」などのワードを含めると、ビジネスメールとしての体裁も整い、相手に伝わりやすくなります。
本文では「花の印象＋感謝＋今後」を意識する
お礼メールの本文では、「頂いたお花の印象」「感謝の気持ち」「今後への一言」の3構成を意識すると自然です。
たとえば：
このたびは素敵なお花を頂き、誠にありがとうございました。
オフィスに飾らせていただいたところ、社内が一気に明るくなりました。
今後とも変わらぬご支援のほど、よろしくお願いいたします。
このように、花を実際に見た感想や場所、社員の反応などを添えると、形式的な文面ではなく「感情のこもったお礼」として伝わります。
取引先や上司に送るお花のお礼メールの正しい書き方
ビジネスの場でお花を頂くシーンは、昇進祝い・開店祝い・移転祝いなどさまざまです。
特に取引先や上司など目上の相手には、言葉選びや文体に気を配る必要があります。
取引先からお花を頂いたときのビジネスメール例文
取引先に対しては、「御礼＋具体的な状況＋今後の関係性」でまとめると好印象です。
例文：
件名：開店祝いのお花をお贈りいただき、誠にありがとうございました
〇〇株式会社
営業部 〇〇様平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたびは弊社の開店に際し、立派なお花をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
早速受付に飾らせていただき、社内外からも好評をいただいております。
〇〇様の温かいお心遣いに、心より感謝申し上げます。
今後ともご支援賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。〇〇株式会社
代表取締役 〇〇〇〇
このように、相手の「お心遣い」に対して丁寧に感謝を伝えると同時に、「今後も関係を大切にしたい」姿勢を見せることが重要です。
上司や社内の目上の方に贈るお礼メール例文
社内でお花を頂く場面は、昇進・退職・異動などが多いです。敬意を込めつつも、少し感情を交えた文面が自然です。
例文：
件名：お花を頂き、誠にありがとうございました
部長
このたびはご丁寧にお花を頂き、心より感謝申し上げます。
華やかな花々に囲まれながら、新たな気持ちで業務に取り組むことができております。
長年にわたり温かいご指導をいただき、深く御礼申し上げます。
今後ともご期待に添えるよう尽力してまいります。
ここでは、「感謝」「感動」「決意」の3つを入れるのがポイント。
たとえば「これからも尽力いたします」と締めることで、誠実で前向きな印象を残せます。
胡蝶蘭を頂いたときのお礼メールの書き方
胡蝶蘭はビジネスにおける最上級の贈り花です。そのため、お礼メールもそれに見合うフォーマルさが必要です。
例文：
件名：立派な胡蝶蘭をお贈りいただき、誠にありがとうございました
〇〇株式会社
〇〇様このたびは弊社の新オフィス開設に際し、豪華な胡蝶蘭をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
受付に飾らせていただきましたところ、社内外からも「華やかで素敵ですね」と好評を頂いております。
改めて〇〇様のお心遣いに深く感謝申し上げます。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
胡蝶蘭は「繁栄」「幸運」を意味する花。その価値を踏まえて「豪華」「立派」「華やか」など、花の格に見合う表現を使うことが大切です。
友人・知人からお花を頂いた場合の自然で温かいお礼メール
友人や知人からの花は、形式ばらず「嬉しかった気持ち」を率直に伝えるのが一番です。ここではやわらかい言葉遣いで感謝を伝える例を紹介します。
友人に送るお礼メール例文
件名：素敵なお花をありがとう！
〇〇ちゃん
お祝いに素敵なお花をありがとう！部屋に飾ったら一気に明るくなったよ。
毎日見るたびに元気をもらってる気がする。
いつも気にかけてくれて本当にありがとう。また近いうちにゆっくり話そうね。
堅苦しさは不要です。ポイントは「ありがとう」を主語にして始めること。感情がそのまま伝わり、自然で温かい印象を与えます。
お花を郵送で頂いた場合の返信メール
件名：お花をお送りいただき、ありがとうございました
〇〇様
素敵なお花をお送りいただき、誠にありがとうございました。
箱を開けた瞬間にふわっと香りが広がり、とても幸せな気持ちになりました。
お心遣いに感謝申し上げます。大切に飾らせていただいております。
郵送の場合は、「届いた」「拝見した」「飾らせていただいた」といった表現を使うことで、受け取り確認と感謝を兼ねられます。
お花を頂いたときの手紙・メールの使い分けとマナー
お花のお礼には「メール」と「手紙」がありますが、状況によって使い分けることが大切です。
メールが適しているケース
- 取引先・上司・友人など、すぐに返信が必要な場合
- お祝いが届いた直後の対応として
- 業務時間内にスピーディーに感謝を伝えたいとき
メールは迅速さが何よりの利点です。形式を整えれば十分にビジネスマナーとして成立します。
手紙が適しているケース
- 長く付き合いのある相手への丁寧なお礼
- お中元・お歳暮など年中行事の贈り花
- 特別なお祝い（昇進・開店・退職など）に対する正式な感謝
この場合は、まずメールで簡単なお礼を伝え、後日改めて手紙を出すのが理想です。
たとえば「取り急ぎメールにて御礼申し上げます」と一文を入れると自然です。
花を頂いたお礼メールで気をつけたいNG表現
感謝の気持ちがあっても、言葉選びを誤ると「軽く見られている」と思われてしまうことがあります。特にビジネスメールでは注意が必要です。
避けたい表現と理由：
- 「ありがとうございます〜！」（軽すぎてビジネスには不向き）
- 「お花、届きましたー！」（口語すぎる）
- 「わざわざすみません」（お祝いに対して“迷惑”のニュアンス）
代わりに次のように置き換えましょう。
- 「誠にありがとうございます」
- 「ご厚意に深く感謝申し上げます」
- 「お心遣いに感謝いたします」
また、定型文だけで終わらせず「どんなお花だったか」「どのように飾ったか」を具体的に入れると、心のこもった印象になります。
まとめ：お花のお礼メールは「感謝＋具体性＋タイミング」で差がつく
お花を頂いたときのお礼メールは、単なる形式ではなく、相手との関係をより深める機会でもあります。
大切なのは次の3点です。
- タイミング：届いたらすぐ、遅くとも翌日中に送る
- 具体性：お花の種類や印象を一文添える
- 言葉選び：ビジネスでは丁寧語・尊敬語を意識する
そして、もし関係が深い相手なら、後日手紙やメッセージカードを添えることで、さらに好印象を与えられます。
たとえ短い文面でも、「あなたの気持ちが伝わる言葉」で書くことが、最も大切なお礼のマナーです。
お花と同じように、感謝の言葉も心を込めて届けてみてください。きっとあなたの真意が、相手の心に残りますよ。
