ビジネスの現場では、会食後のお礼メールは“できる社会人”としての基本的なマナーです。しかし、「どんな文面が適切?」「誰から送るのが正解?」と迷うことも多いのではないでしょうか。本記事では、会食のお礼メールの書き方やマナーを、取引先・社外・社長宛てなどシーン別に解説します。カジュアルな場面や、接待された側としての対応、返信メールの文例も紹介しているので、幅広く活用いただけます。
会食後にお礼メールを送るべき理由
ビジネスマナーとしての基本
会食は仕事の一環であり、終わったあとのお礼メールは“礼節の締めくくり”です。特に目上の方や社外の関係者との会食では、感謝の気持ちをきちんと伝えることが信頼関係の構築につながります。
好印象を与えるきっかけになる
感謝の気持ちを丁寧に伝えることで、「きちんとしている人だな」という印象を与えることができます。結果として、次の仕事や会食につながる可能性も。
会食のお礼メールの基本構成とポイント
構成テンプレート
- 件名(簡潔で目的が明確)
- 宛名・挨拶
- お礼の言葉と具体的な会話・料理の感想
- 今後への一言(再会や業務連携など)
- 結びの挨拶
書くときのポイント
- 感謝の言葉はメール冒頭と末尾の両方で伝える
- 会食の話題や印象的なやりとりを一文でも入れると好印象
- 相手との関係性・立場に応じて文体や敬語を調整する
会食 お礼 メール【取引先向け】の文例
例文①(フォーマル・役職者向け)
件名:昨晩のご会食への御礼
○○株式会社 ○○部 ○○様
いつも大変お世話になっております。 昨日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
おかげさまで、大変有意義なひとときを過ごすことができました。 ○○様のお話は大変勉強になり、今後の業務に活かしてまいります。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社○○ ○○ ○○
例文②(カジュアル寄り・若手担当者向け)
件名:昨日はありがとうございました!
○○様
昨日は楽しいお時間をいただき、ありがとうございました! ○○のお話がとても印象に残っており、またぜひお話ししたいです。
今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
○○株式会社 ○○(名前)
会食 お礼 メール【接待された側】の注意点と文例
接待された側は必ず主導して送る
特に取引先や目上の方から接待を受けた場合、自分が“御礼メールを先に送る”のが原則です。早ければ早いほど丁寧な印象を与えます。
文例(接待された側として)
件名:会食のお礼
○○様
昨晩はお心遣いを賜り、誠にありがとうございました。 美味しいお食事とともに、貴重なお話を伺うことができ大変有意義な時間となりました。
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
敬具 株式会社○○ ○○ ○○
会食 お礼 メール【社外・社長宛て】の書き方
社外の方への丁寧な例文
件名:昨晩の会食の御礼
○○株式会社 ○○部 部長 ○○様
いつもお世話になっております。 昨日の会食では、大変お世話になり誠にありがとうございました。
終始和やかな雰囲気の中、貴重なお話を聞かせていただき心より感謝申し上げます。 また機会がありましたら、ぜひご一緒させていただければと存じます。
今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
株式会社○○ ○○ ○○
社長宛ての例文(直属・社内)
件名:昨晩の会食への御礼
社長 ○○ 様
昨晩はお忙しい中、お時間をいただき誠にありがとうございました。 お話を伺う中で、改めて会社のビジョンに共感し、身の引き締まる思いでございます。
今後も誠心誠意、業務に励んでまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
○○部 ○○ ○○
会食 お礼 メール 誰から送るべき?役職や立場で考える
- 基本的には会食に参加した人全員が送るのが理想です
- 複数名参加した場合、代表者がまとめて送るケースもあり
- 若手・部下の立場であっても、メールを送ると“礼儀正しい印象”に
会食 お礼 メール カジュアル文例(社内・近しい相手向け)
文例(同期・チームリーダーなど)
件名:昨日はありがとうございました!
○○さん
昨日の食事会、ありがとうございました! ○○の話が聞けて楽しかったです。 また行きましょう〜!
○○より
※ビジネスメールでも砕けた表現をする際は、相手との距離感を見極めることが大切です。
会食 お礼 メール 返信のマナーと文例
お礼をもらった側も、返信すると印象UP
たとえ自分が接待した側でも、返信メールで感謝を伝えることで人間関係がより良好になります。
文例(返信メール)
件名:Re: 昨晩の会食のお礼
○○様
こちらこそ、昨晩はお忙しい中お時間いただきありがとうございました。
またご一緒できるのを楽しみにしております。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
○○株式会社 ○○ ○○
会食後のお礼メールに関するQ&A
Q. メールの送信タイミングは?
→ 会食の翌朝〜翌日中までには送るのがベスト。
Q. お礼メールは複数人に同報で送っていい?
→ 基本は個別が理想ですが、関係性や会食の形式によっては代表宛てでもOKです。
Q. 件名が難しい…無難なパターンは?
→ 「○○の御礼」「昨晩のお礼」「ご会食ありがとうございました」など、簡潔にしましょう。
まとめ|会食後のお礼メールで信頼感を育てる
会食の後に送るお礼メールは、信頼関係を強化するための大切なコミュニケーションです。ビジネスマナーを意識しつつ、相手との距離感に合わせた文面で“感謝の気持ち”をきちんと伝えることが何より重要です。
ロロント株式会社では、営業メールやビジネス文書の改善・教育支援も行っております。企業の印象を左右するメールマナーに不安のある方は、お気軽にご相談ください。